「おや、お客さんかい?」
洋館の扉を開け、受付を探していると俺たちの肩くらいまでしかないお婆さんに話しかけられた。
青「あッ…はい、そうですッ」
「こんなところまでよく来たねぇ」
橙「ここって…」
「まだまだ営業中だよ」
「ありがたいことに兄ちゃんたちみたいな物好きなもんがたくさん来てくれるからねぇ」
橙「そうなんですか…」
「おっと、話が長くなってしまったね」
「兄ちゃんたちも用事があってきたんだろう?」
青「入場料いくらですか?」
「750円だよ」
青「じゃあ1500円でお願いします」
橙「うるみやも金あるで?」
青「大丈夫大丈夫w」
「はい、ちゃんと受け取ったよ」
「さあ、入りな」
そう言ってお婆さんは重たい扉を開いた。
青「おわ…」
扉を開けた先にはずらりと本棚が並んでいて、ここに住んでいても1ヶ月は読みきれないほどの資料があった。
中に入ると少しカビ臭くて、ところどころにクモの巣が張っていた。
橙「めっちゃあるで…」
青「これまで行ってきたところとは比べ物にならないわ…」
きょろきょろと見回すと「ヒビワレの病」という題名の本が目に入った。
手に取り、ぱらぱらとめくっていくとヒビワレ病患者のカルテやがまとめられているようだった。
どれもヒビが広がっていき、最終的には激痛に耐えることができず自ら命を絶ってしまうとのこと。
橙「やっぱり治療法は見つかっとらんのか…」
青「なに?ヒビワレ病あった?」
橙「あったんやけど…」
青「うわ…うるみや大丈夫?」
橙「大丈夫やでw」
橙「こんなんなんてことn_」
橙「あ”ッ…」
そんなことないっと言ったその時、これまでにないほどの痛みが腕を襲った。
青「うるみやッ?」
青「まさか…ヒビが入ってッ…」
コメント
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あの...最近リアル忙しくて毎日投稿できてません💦ごめんなさい;; 夏休み入ったら時間はくさるほどあるのでいっぱい書くんでご了承ください〜🙏
遅くなった! え!?どうなるんだ!?不安だけど楽しみ! 毎日楽しみにさせていただいてます!