この痛みは多分、と言うか確実にヒビが入っていると思う。
橙「あ”ぁッ…」
青「うるみや痛み止めは?」
橙「持ってへんッ…」
青「持ってなきゃ駄目でしょ…?」
橙「うるみやこの間もなったばっかやねッ…」
橙「効かんくなるからッ…い”ッ」
薬はないし、あっても飲むことはできない。
コレが収まるまではもう耐えるしかない。
「どうしたんだい…?」
「おや!もしや…ヒビワレかい?…」
驚いたようにお婆さんが言った。
青「ヒビワレ病がわかるんですか?…」
「わかるもなにも奇病研究の関係者だったからねぇ」
「痛みを和らげる方法は知らないがね」
「とりあえず救護室に運ぶよ」
橙「すまん…出先やのに…」
青「大丈夫だよw」
青「奇病はしょうがないものだし」
青「逆に大丈夫なの?」
橙「大丈夫やで!」
橙「まだちょっと痒い感じはするけど帰ってクリーム塗れば大丈夫やろ!」
「お、収まったみたいだね」
うるみやを心配してくれたのか、お婆さんが包帯や絆創膏に加えてお茶やお菓子なども持ってきてくれたようだ。
橙「すみません」
橙「迷惑をかけてしまって」
「大丈夫だよ」
青「そういえば、研究の関係者だったというのは…」
「少しの間しか務めていなかったんだけど知ってる情報は兄ちゃんたちに話すよ」
「他にもいるんだろう?奇病患者が」
お婆さんはすべてを見透かしているような目をしていた。
橙「はい…」
「他にはどんな病気のやつがいるんだい?」
青「こいつがヒビワレ病で、俺が自然病で、えっと…」
橙「他にも悪魔病、天使病、消失病とウサギ病がいます」
「そうか…」
「もっと力に慣れると思ってたんだけどねぇ…」
「兄ちゃんたちの奇病の中だとヒビワレしか知らないね」
橙「ヒビワレ病についてなんか知っとるんか?!」
コメント
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これのプロットが完成したのでもしかしたら更新多めになるかもです〜💦ご了承ください😔