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二週間前ぐらいからこの作品の構想考えてたんですけどなかなか整理できなくて死んでました…😇
やっと整理できたので公開します🙇🏻♀️
闇感漂ったエモい?ゲン千ずっと書きたかったんです…!!😭😭😭😭
十八歳でマジシャン兼メンタリストとして芸能界デビューをし、頭一つ抜けたその才能であっという間に上り詰め、今やテレビやニュースで見ない日は無いほどの超人気芸能人。
それが俺、あさぎりゲン。
毒親の母親に限界がきて、母親と縁を切り、十八のときに田舎の方から東京へ引っ越して一人暮らし。
マジシャンの仕事も、メンタリストの仕事も、芸能人の仕事も、全てお金のため。やりがいとか、楽しさとか、ちっとも感じてない。
「…俺って、なんのために生きてんの」
こうやって毎日、毎日…就寝前にどうしようもない感情に襲われる。
そうして、俺は”あの頃”に縋り、囚われ、生きる理由を探すんだ。
小さい頃にお父さんを亡くしてから、お母さんはおかしくなった。
毎日酒に溺れて、時には俺に暴力を振るったり、時には俺に狂うように謝罪をしたり…
そんなお母さんの口癖は、
『お母さんには、幻しかいないの』
お父さんが亡くなったあの日から、お母さんが発するようになった言葉。
その言葉を聞くのが、くるしい。
八歳…小学三年の俺は毎日、下校をしても日が暮れるまで家に帰らず近所の河川敷でぼんやりと川の流れを見て座っていた。
友達といえる友達もいないから、たった一人でポツンと。
たまに、一人で居る俺に心配をした知らない大人が話しかけてきたりするけど、俺の事情を聞いたあとにその口から出てくる言葉はいつも同情ばかり。
『可哀想な子』とか、『辛いね、大変だね』とか。
その度に俺は、『あと何秒でこの人は俺から去っていくかな』って、秒数を数えたり、『この人は善人ぶりたいだけなんだな』とか考えたり。
(…同情をするなら、状況を変えてよ)
…みんな、それが出来ないから、俺に少し近づいてすぐ離れていく。
知らないフリをして。
いつの間にか日が暮れそうになっていて、さっきまで聞こえていた人の声とわいわいとした雰囲気は消えていた。
あんまり遅くなるとお母さんに殴られてしまう。
早く、帰らなくちゃ。
「…」
どうせ早く帰っても殴られる。
「」
「帰りたく、ない」
「こんな時間にガキ一人かよ」
後ろから聞こえた、低いけど、威圧的ではない声。
バッと後ろを振り返ると、制服を着た高校生がこちらを見下ろしていた。
髪が重力に逆らっていて、白をベースにした緑の髪色の不思議な髪型と、こちらをじっと見つめている緋色の瞳。
「…お兄さんこそ」
「見ず知らずのガキに構う暇とかあんの?」
その高校生は俺の言葉に少し笑いをこぼしてから、すぐ近くに自転車を停めた。
…どうせ、この高校生も大人と同じで、 無理に事情を探って、同情して、そのくせ何もせずに去っていく。
(…もう、放っておいてほしい)
諦めに似た感情が渦を巻いて離れない。そんな中、その高校生がした行動は
「これ、やるよ」
「…ぇ?…っ冷たッ!?」
頬にヒヤッとした何かを押し付けられて、俺はそれを受け取る。
「…コーラ?」
「あ”ー、さっき自販機で飲みもん買ったらおまけ当たったんだよ。いらねぇからやる」
「言っとくが、間違っても不審者とか思うなよ?」
コーラの缶の結露で手が湿って、指先からじわじわと冷えが広がっていく。
その高校生は俺にコーラを渡したあと、すぐに自転車を動かす準備をしている。
「飲み終わったらその辺に捨てんなよ」
「じゃあな」
どこの誰かも、名前も知らない高校生は、いらないコーラを処分する為だけに俺に話しかけて、そのまま去っていった。
初めてだった。
俺を、”可哀想な子”じゃなくて、”普通な人”として接した人は。
多分あの高校生は俺に興味を持ってない。でも、だから、
(捨てられることもない)
それが、俺に安心を与えた。
「…っはは、変な人」
そう言いながらも安心している俺が気持ち悪い。
最後に出たのが、乾いた笑い。 コーラの缶の栓をプシュッと音を立てて開ける。
…もし、もしまたあの人と会うことができて、仲良くできたのなら…
(俺を、見捨てないでくれるかも)
_そう思った時にはもう、遅かったんだ。
次のお話はタイミング見計らって公開しますね‼️
コメント
4件
わーんもうちょー続き気になります😘😘😘😘 千空年上パロちょーどタイプですぶちゅ😘😘😘
初コメ失礼しまぁぁす‼️ 最近ドクストにハマった新規なんですけどハマったのと同時にみるくてぃーさんが書くゲン千にどハマりして毎回死にかけで見てるんですけど どうしたらそんなに上手く書けるんですか😭💖しかも絵も上手くてほんとに凄すぎます😫✨ 長文失礼しました‼️🙇♀️