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無一郎夢日記11.変わる
登場人物
時透無一郎 霞柱
琴織星夏 星柱(命柱)
竈門炭治郎 赤い鬼殺隊員
子鉄 刀鍛冶の子供
鋼鐵塚蛍 炭治郎の刀鍛冶
________________
刀鍛冶の里に来て三日はたったが、鬼も、からくり人形も見つからない。
星夏「刀鍛冶の人に話は聞いているのですが…ごめんなさい」
ぼく「…」
なんでだろう
前のぼくなら時間の無駄だと探すのをもうとっくにやめてるはず。
なのに
彼女に言われたら自然と体が動く、
星夏「時透さん、もう探さなくて大丈夫ですから、鍛錬してください。ここに来た意味がなくなってしまいます。私が提案したことですから、一人で見つけてみせます」
ぼく「いいよ、ぼくがやるつもりんだし
それに一人でやっても全然鍛錬にならないから。」
星夏「…!わかりました」
それに比べて
二人でやる稽古は、実際に相手と対峙できるので飛躍的に技術力や洞察力が向上する。逆に一人での鍛錬では相手がいるより全然できるようになることが少ないと最近分かった。それなら速く見つけてやったほうが効率がいい。
これに気づけたのも星夏のおかげ
ぼく「もしかして里の中じゃなくて周りの山とかにあるのかな?」
星夏「…そうかもしれませんね!私はまだ里に残って刀鍛冶の方々に聞いてみます。時透さんは山を見てきて貰えますか?」
ぼく「わかった」
そうしてぼくは山に登った。
どんどん険しくなる道を通り少し開けた場所を見つけた。
ぼく「ここなんだろ、人の気配がする」
そう思ったら十歳にも満たなそうな子供が近づいてきた。ちょうどいいや、彼に聞いてみよう
子供「(あれ?誰だろう?鬼殺隊の人?)
あの…こんにちは」
ぼく「ねえ、ここらへんで戦闘訓練用のからくり人形があるって聞いたんだけどしらない?」
______________
俺は竈門炭治郎!色々あって刀鍛冶の里に来ている。今日は、新たな刀を求めて鋼鐵塚さんを探している。
炭治郎「甘露寺さんの言ってた武器って何だろうな。やっぱり刀かな?埋まってたりするのかな?宝探しみたいでわくわくするなあ」
あれ?あそこにいるのは子供と…
霞柱 時透 無一郎…
前あったとき星夏さんと仲良くしていた柱の人だ。今日は一人なんだな!こんなところで何してるんだろ__
どがっ!
子供「ぐぁっ!」
俺「!?」
グィ
子供「ぐ…うぐ…」
!?襲われてる?助けないと!
俺「やめろぉぉお!
何してるんだ!?手を離せ!!
(ガシッ!)」
時透くん「声がとてもうるさい…誰?」
炭治郎「子供相手に何してるんだ…!!
手を…ぐっ」
びくともしない!!!俺よりも細い腕、小さい体なのに…!!
時透くん「君が手を離しなよ」
ドグッ!
ぐっ…
おえっ・・・
げぼっ…
つ、強い…一体…
時透くん「すごく弱いね、よく鬼殺隊に入れたな。
ん?その箱何が入ってるの?鬼の気配がする…それ…」
っ…!
バシィ!
炭治郎「触るな」
_________________
からくり人形は山にあるって聞いて探してるんだけど時透さんも全然見つからないなあ。どこにいったんだろ…
どかっ!
ぐはっ!
なんか嫌な音が聞こえる…時透さんかな?
…!
誰か倒れてる。周りに誰かいるけど…
どうしたんだろう、今は昼間だから鬼もいるわけないし
ってあれは!?
私「炭治郎くん!?」
鋼鐵塚さん「やべっ…こいつおきる!じゃあな!」
そこには子供と倒れた炭治郎くんがいた。刀鍛冶の男の人はどこかに行ってしまった
子供「あっえっと…あなたは…?」
私「鬼殺隊士の琴織星夏です。あの、炭治郎くんは大丈夫ですか?」
子供「炭治郎?この人は炭治郎さんというのですね。ちょっと助けてもらって…」
炭治郎くん「ううっ…(ぱちっ)
星夏さん!?鋼鐵塚さんがいたかと思ったけど!?」
私「炭治郎くん!?大丈夫?なんで気絶なんて…」
炭治郎くん「あっ、その…」
子供「酷いんですよ!柱がぼくから鍵を奪って炭治郎さんを気絶させたんです!」
私「え?もしかして時透さん?
あの人そんなことを!?」
炭治郎くん「びっくりしたよ…悪意はない匂いはしたのに冷たくて、星夏さんといるときと大違いだった」
私「確かに他人に興味がないからな…私も最初そうだったし、今でもまだそういうところあるから」
炭治郎くん「そうなんですね…(星夏さんがそういうんだから悪い人ではないんだろうな…でもなぁ)」
子供「あの、星夏さんは時透さんとどういうご関係で?」
私「実は私も柱なんだ。いま身寄りがないから時透さんのお屋敷で暮らしてて、お世話になってるの」
子供「そうなんですか!?こんなに凛々しいのに…あの短足昆布頭とは大違いですね」
こ…昆布頭…
私「あはは…そうかな…」
小鉄くん、毒舌だな。
時透さんも他人にもう少し配慮が出来たらいいのに…
でもきっと、わかる日がくるよね
それから、炭治郎くんと子鉄くんと名乗る刀鍛冶の少年はことの経緯を全て話してくれた。
私「同じ柱としてごめんなさい…それにからくり人形を紹介したのは私なの。事情は知らなくとも、本当にごめん…」
子鉄くん「いえいえ…!星夏さんがあやまるこではないです!」
炭治郎くん「そうだよ!事情は知らなかったんだし、星夏さんは何もしてないじゃない…それに悪気はないことはわかってるから」
二人ともやっぱり優しい…
炭治郎くん「それよりからくり人形はどうなってるんだろう」
じゃきぃんっ!!
炭治郎くん「うわっ!なに!?」
私「時透さんがさっそく訓練してるのかも…
見てみようか」
子鉄くん「はい!!」
炭治郎くん「すごい、音でだれが戦っているのか分かるんですか?」
私「まあね…」
うれしい、すごいっていわれた。やっぱり炭治郎くんといると嬉しいことが多い。
しゅば!
ぐるんぐる!
じゃきじゃきん!
炭治郎くん「…!」
私「_すごい」
子鉄くん「あれがその
戦闘訓練用絡繰り人形
“縁壱零式“ です!」
からくり人形ってすごい…並大抵の人間ですら出せない速度があって威力も強いし、普通の鬼なら倒せてしまいそう。そして時透さんもなかなか攻めてるな。
…あれ、あの人形の顔…どこかでっ_____
炭治郎くん「あれ…あの人形の顔って…」
炭治郎くんも知ってる?もしかして…
炭治郎「すごい、すごい動きだ。絡繰りとはおもえない」
子鉄くん「でしょでしょ!でも…次で壊されちゃうから…ぼくは才能がないし…もうこれは…」
それを聞いたとき、私は自然と口が開いた。
私「…子鉄くんなら治せるよっ!」
子鉄くん「えっ?で、でも…」
私「何があっても治したいと思えるなら、できる。
私は、触覚がない。普通の人じゃ立つことすら難しい。でも私はこうして普通に歩いて走って、柱にもなれた。
子鉄くんは未来があるんだから…大丈夫、できるよ。」
炭治郎くん「(え…触覚がない!?なのに柱にまでなったのか…この人本当に人間離れしてる…。)」
触角の話をしたのは始めてだった。でも恐怖より彼を勇気づけたいという思いのほうが勝ったのだ。
子鉄くん「うう…星夏さん…ありがとう…勇気を貰いました!ぼく何があってもからくり人形を直す!」
よかった…。なんとか説得できた。これでみんな仲良しになれるかな?
子鉄くん「ありがとう星夏さん。あなたがいなかったらぼくはきっとだめな人になってた」
私「いやいや!役に立ててよかったよ」
炭治郎くん「(星夏さん…なんであんなことを言うんだろう。まるで自分に未来がないみたいに…)
…俺も!子鉄くんならできるって分かる!」
子鉄くん「(鬼殺隊の人達って、なんやかんやいい人だな…)ありがとうございます!」
三人でその後も色々談笑した。からくり人形の概説をしてくれたり、刀鍛冶の仕組みや炭治郎くんの過去まで、みんなで話すのはとても楽しかったな…
時透さん「ねえ、そこで何してるの?」
三人「うわっ!」
話に夢中で時透さんの様子を見ていなかった…。ってもう終わったの!?
子鉄くん「もう終わったんですか!?」
いち早く口を開いたのは子鉄くんだった。驚愕している。
時透さん「うん、いい修行になったよ。あと、俺の刀折れちゃったからこれもらうね」
小鉄くん「…!っ…」
子鉄くんは倒れたからくり人形を見て悲しそうだったが、
子鉄くん「ぼくは…きっと直して見せます!」
と逆にやる気に満ちていてよかった。
時透さん「それと…」
時透さんがこっち向いたので咄嗟に逃げようとしたけれど…
ガシッ
時透さん「何やってるの…ぼくを見つけたなら早く報告しにきて」
私「すみません…」
時透さん「あと星夏、刀鍛冶と話してくるからそれまでここで稽古の準備してて。あとこれ処分して」
そういうと時透さんは刀を手渡して行ってしまった。
いつにも増して機嫌を悪くさせちゃったみたい…
子鉄くん「ぼくもここで炭治郎さんとあの昆布頭を見返すために修行します!星夏さんも頑張って!」
こ、昆布頭…(2回目)
炭治郎くん「え?今から…?いきなり…」
私「あ…ありがとう子鉄くん…!」
そういって私は修行の準備を済ませ、鍛錬を始めた。
しゅんっ
しゅんっ
思った以上に一人の時間ははかどった。山奥で自然の音を聞きながら鍛錬に励む、単独は本当に久しぶりでいい修行になった。
星夏「ふぅ…1030回振り終わった。」
カァ!カァ!
カラス…ひのきかな。
バサッ
ひのき「カァァ…セナ、霞柱様 イナイ(泣)
ごめんなさい(_ _;)」
星夏「ありがとうひのき、ご苦労さま
今日はゆっくり休んでね」
あれから森で時透さんが来るのを待ったけど二日間目当ての刀鍛冶の方は見つからないようで私のところに来ない…。私も探すけどいない…心配だな。心当たりがないか私は炭治郎くんのところへ行ってみた。
炭治郎くん「はぁ…はぁ…!」
ばしっ!
がっ!
あれ?これって…
私「ちょっと止まってー!!?」
子鉄くん「星夏さん!どうしましたか?いま炭治郎さんと修行しているんです。」
私「炭治郎くん休憩できてなくない!?
大丈夫!?」
炭治郎くん「ちょっと…ぎついです…」
子鉄くん「えっそうなの?」
私「動きすぎは毒だから休憩は必要なんだよ子鉄くん!あっ…あと、もしよかったら私も助言していいかな?時透さん来ないから」
炭治郎くん「いっ、いいので…すか…」
バタッ…
私「炭治郎くーんっ!?」
炭治郎くんはずっと飲まず食わずだったらしい
小鉄くん恐ろしや…
それから子鉄くんも人間の限度を教えて炭治郎くんにも助言をした。
私「炭治郎くんは呼吸の仕方に無駄が多すぎて、体に負担を欠けているからお腹から空気を出し入れするようにしてみて…!」
炭治郎くん「っ!なるほど!掴んできたぞ!」
炭治郎くんも最初は無駄な動きが多かったものの、数時間ですごく上手くなっていて動作予知能力を手に入れていた。
炭治郎くん「星夏さん説明わかりやすかったよ!すごく早く動予知ができるようになったんだ!本当ありがとう!!」
子鉄くん「ぼくも!ありがとうございました!」
私「よかった…役に立てて」
その後から夜は警備しながら、ずっと待っててと言われたこの場所にいるのに…七日間一度も時透さんは来なかった。炭治郎くんに心配されたけど食べ物は森にあるから大丈夫だった。それにしても、彼場所を忘れちゃったかな…?さすがに心配になってきた。
それに、ずっと時透さんと合わなくて……さびしい。遊郭の時も、何度かこんな気持ちになったけど、一緒にいるのに慣れてしまうと、ずっと離れてるのは寂しいな。
あれから時透さん一度もみなくなるし…
もう夜も更ける。時透さんが山で遭難してるかも知れない……山の深くまで探しに行こう。
________________
新しい刀をもらうために、鉄穴森っていう刀鍛冶をしがしているが二日経っても見つからない。毎日里に下りて自宅にも来てみたが、一向に帰ってくる様子もない。なぜだろう。
星夏に会いたかった。でも来た方向を忘れてしまって星夏もどうしても見当たらなくてとりあえず一人で鍛錬をしてしいた。
もしかしたらすれ違っているのかもしれない。
しゅんっ
しゅんっ
しゅんっ
無一郎「1500回…やっぱりだめだ」
星夏と稽古できなくて技術がなかなか向上しない。星夏とあう前はいつもこれぐらいだったのか…
でも、毎日毎日死ぬほど努力してここまでに強くなったんだ。
星夏がいなくてたって…
びゅんっ!
びゅんっ!
___だめだ、集中できない。焦ってる。元気だろうけど星夏がどうしているのか気になって思考が巡りまわっている。なんで鉄穴森を探すより星夏に会おうとしなかったんだろ。心配してるかな。
よし、星夏を探そう。
銀子には山に星夏の捜索に行かせて旅館に入り、部屋を周り聞いてみた。
五番目の部屋には確か…何だっけ…
ああ前会った鬼殺隊員がいた。寝ている。
起こすために鼻をつまんだ…
ぎゅ
炭治郎「ふがっ」
ぼく「星柱の星夏を知らない?それと、鉄穴森っていう刀鍛冶も」
炭治郎「わっ時透くん!?
(星夏さんまだかえってないのかな?それは心配だな…)星夏さんはずっと山にいたけど、今はどうしてるかわからないな…鉄穴森さんなら鋼鐵塚さんと一緒じゃないかな?」
無一郎「山…そう
鋼鐵塚はどこにいるの?」
炭治郎「一緒に探そうか?」
…このお人好しなところ、星夏みたい。どうしてそんなに人に構うのだろうか。よく分からない。
星夏は今も誰かのために何かしてるのかな?
ぼく「…なんでそんなに人に構うの?君には君のやるべきことがあるんじゃないの?」
炭治郎「人にすることは、巡り巡って自分のためにもなるんだし、俺もちょうど探したかったからさ(にっこり)」
ぼく「…えっ?」
ぼくは前もその話を聞いたことがある
_____気がする
なにか思い出せるような
ぼく「いま、なんていったの?いま…いま…」
炭治郎「えっ、ちょうどい(ごつっ!)ってうわ!禰豆子起きたのか!」
炭治郎と寝ていた鬼の少女が起きた。…どこかでみた?長い髪の女の子
ぼく「なんか…ぼくその子知ってる」
炭治郎「ええ!?なんで!?」
ぼく「なんだろう…
どこかで会ったことがある
前もそうだったのかな?(こてんっ…)」
禰豆子「んん…?(こてんっ)」
炭治郎「えっ……うーん?(こてんっ)」
よくわからない。とにかく星夏をっ…
そろり…そろり…
…誰か来た。気配がする、炭治郎も気づいた。
炭治郎「誰か来た?」
ぼく「そうだね」
がらっ
鬼だ
しかもぼくたちがさがしていた上弦だし
ぬるり
半天狗「ヒィィイ…」
ぼくは瞬発的にに刀を抜く_________
無一郎「霞の呼吸 肆の型 移流斬り」
ひゅんっ
半天狗「ヒィィイ」
速い、仕留められなかった。
炭治郎「ヒノカミ神楽 陽華突!」
どっ!
落ちた_斬れる
ぐさっ!
首を切った。
けど…
めきっ
分裂、している。切れば切るほど増えるのか…
いやとにかく攻撃を__
フッ
なんだ?風っ_________
炭治郎「時透くん!!」
無一郎「っ!」
ビュゥゥゥ!
飛ばされた。かなりの風圧。
早く鬼を…里に被害がでる。
いそいで戻らないと…
俺は着地したとたん走り出した。
かなり遠くに飛ばされた。
星夏はどこだろ、気配に気づいて向かってくれてるといいけど
ん?あれは…子供…?
_____________
ひのき「カァ!カァ!こっちです!こっちです!」
ひのきの道案内をもとに里をたどる。
すごい音がした。
そして、強い鬼の気配がする。遊郭の時と同じ…ということは
やはり上弦の鬼。やっと姿を現した。急いで向かえ…!
ああもうなんでこんな山奥にまで行っちゃったんだろ…時透さんと速く合流したいのに…里に着くまでに被害が出ないといいけど…
___まって、ここの近くにもに鬼の気配がする。一体じゃなかった。しかもまた上限の鬼。
2匹もいるの?
嘘でしょう…
どこ?北極星の方角から…
タッタッタッタッ!
何里かあるぐらい遠いけどこの急斜面を利用した速さならきっと追いつける…ずっと同じ場所にとどまっているから、誰が襲われているかも知れない。助けないと。
はやく
数分間かかっけど気配が近くなった
みえた!開けた場所
小屋がある!あそこに…
星夏「…!」
そこにいたのは、鬼に襲われている子鉄くんと、水の血鬼術に溺れかける時透さんだった…