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クロシラ(クロノ×シライ)地雷さん🔙👋👋👋
自己満
クロノがシライに告白する話
クロノ→→→←シライ(無自覚)
〜〜〜〜〜
「ねえ。おじさん」
「ん。ああ、どうしたクロノ」
「俺、おじさんが好きみたいだ。付き合ってくれ」
「……………」
ん?何言ってんだこいつは。付き合う?それは、こう、どこかに出かけるから一緒に行こうとかではないのか。
「俺おじさんが好き」
違うみたいだ。恋愛的に、か。いや、いやいや。こいつは年齢差というものを知っているのか。俺は成人済み、相手は未成年。たとえクロノからだとしても、俺が罪に問われる。それはごめんだぞ。
「おいクロノ 、お前、俺の年齢知ってるか?」
「うん」
「…」
知ってて言ってるのか。どうする。俺
逃げるか。クロノに背を向け、思い切り走る。後ろからおじさんと聞こえたが、そんなのに反応していてはすぐ捕まる。俺は元特級巻戻士だが、弟子に負けるほど落ちぶれてはいない。差が生まれても尚、俺は走り続ける。油断は禁物だ。
大分走ったんじゃないか。クロノの姿は見えない。一安心だな、さて、さっきのクロノの言葉について。
『俺、おじさんが好きだ。付き合ってくれ』
付き合う、好き、俺のことが。……すき?クロノは俺が恋愛的に好き。何故かそれしか考えられない。いつから?どれくらい?なんて分からない疑問を頭に浮かべる。それと同時に、クロノの顔が浮かんできた。今出てくるのはタチが悪い。考えても考えてもクロノが出てくる。気を紛らわすために好きなものでも買いに行こうか、部屋に戻ろうか、とりあえず、クロノに会わないようにしないと。
なんて考えていたのに。なぜこうなっている。体は縄でガチガチに結ばられ、腕も動かせない状態だ。
「はあっ、はあっ、おじさん、逃げないでよ」
「………」
捕まえるの大変だった。なんて俺の顔をじっとみながら呟く。俺は感じる視線を無視し、目だけそっぽを向く。警戒していたつもりだったが 、普段クロノには周りより簡単に警戒を解いてしまう。なぜかは分からない。縄はガチガチだが、俺にとってはこの束縛をとくのは簡単すぎる。が、やらない。きっと逃げても同じ結果だ。そもそもなんでこいつは俺のことが好きなんだ。
「俺、おじさんと一緒に訓練してる時から好きだった。」
だいぶ前からじゃねえか。そんぐらい待てるなら成人してから告白してきてくれ、付き合うかは別だが。
「フーン…」
「おじさんは?俺のこと好き?」
なんて顔の高さを合わせて聞いてくる。
「………」
考える。そりゃあ師弟の仲だから好きだけど。こいつが今聞いてきている『好き』は、恋愛的にだろう。
「分からない。…でも」
「うん」
「お前は周りより少し想う気持ちが違う。」
「!…おじさん…」
「わかった。俺、おじさんが俺とおなじ気持ちになるように頑張る。」
「…あ、あぁ」
クロノは笑う。その笑顔にどこかくるものがあった。クロノに告白されてから、前まで少しあった気持ちが、大きくなった気がした。
〜〜〜〜〜