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青) よいしょ、
赤くんが寝てしまったので、仕方なくお姫様抱っこをして部屋に帰る。
てか部屋どこ…。
確か520室だっけ…?
青)…あ、あった。
青) …んしょッ、
ガラガラ
青) …へ、
桃) ん…、? クルッ
ドアを開けると、
桃色の髪をした、Theイケメン(??)が窓際に立っていた。
桃) …君、誰。
青) あ、貴方こそ誰ですかッ、!
桃) 俺は赤の兄。
桃) てか、何勝手に赤の事姫抱きしてんだよ。
赤くんの兄と名乗る男は僕の腕の中にいる赤くんを見て不満そうに言った。
青) 嫉妬してるんですか??大人気ない。
桃) なッッ !!
僕も彼に抵抗する様に言い放ち、
そっと、赤くんをベッドに寝かせる。
赤) ん、ぅ…スー、
青) かわい…ッ、
赤) ん…、?パチッ
青) あっ、
赤) あおちゃ…、と、
赤) ももにい…、?
桃) 赤ぁ〜…! ギュー
赤) んわッ…、
彼はさっきとは別人のような態度で
赤くんに抱きついた。
赤) んも…ッ、/! ももにい苦しいよッ…笑
桃) ごめんごめん、笑
青) …あの、
赤) あっ、ごめん青ちゃん
赤) この人ね、俺のお兄ちゃんなのニコニコ
赤くんが太陽のような笑顔で紹介をしてくれる。
可愛い過ぎて本当に人間なのか疑ってしまう。
桃) どうも、赤の兄の桃です。
桃) よろしくねニコッ
青) どうも…
無駄にイケメンなのがムカついて適当に返事をした。
桃) …赤、もうそろそろ帰るな
赤) えっ、もう… ?!
赤) もう少し話したかったのに…シュン
悲しそうに肩をしゅん、と落とす。
すると、赤くんの頭に桃さんの手が乗り、
赤くんの頭を優しく撫でた。
桃) ごめんな、赤。
桃) 明日は黄と一緒に来るから。
赤) えっ!黄兄と一緒に…?!
桃) ははっ笑 うん。
桃) じゃあまた明日。ニコ
赤) うんっ!また明日ニコニコ
青) …お兄さんと仲良いんだね
赤) うんっ!ニコニコ
赤) たまにうざい時もあるけど、
赤) だけど、それ以上にお兄ちゃんの事が大好きなんだっ!!ニコ
青) …ふぅん、
赤) そうだっ!明日お兄ちゃん達と一緒にトランプして遊ばない??
青) いいじゃん、楽しそうニコ
赤) よぉー し、絶対に負けないぞぉー !!
青) まぁ、神経衰弱でもババ抜きでもなんでもかかってきなドヤ
赤) はぁぁぁ…!なにそれ!
赤) 明日絶対黙らせてやるからな!
青) どうぞどうぞ
赤) うぅぅぅ…!!
桃side
桃) また明日、か。
赤は白血病にかかっている。
そして、赤にはまだ伝えられていないが、
赤の余命は残り半年。
まぁ、もっと長く生きれる可能性もあるが、長くても1、 2年。
「また明日」
この言葉を赤に言えるのも残り少なくなってきている。
この事は明日、黄と一緒に話すつもりだ。
赤にはずっと、笑っていてほしい。
それが俺の願い、そして黄の願いでもある。
だからこそ、明日、伝えて、1秒でも長く、幸
せに生きてもらおう。
そう想い、俺は病院を出た。