お前では 彼女を守れない
彼女と共に あるのは
お前じゃない
アカガサが残していった 言葉を
反芻し 這いばい男は 自分の答えを
出して いた
ボクが守れるのは ボクの手の届く
範囲だけ
だけど あなたが望んで くれるなら 一緒に 行くよ ずっと一緒
例えば 行き先がこの世界の外でも
あなたが変わってしまったとしても
ボクはずっと変わらずあなたを守るよ
わたしは いつものように
這いばい男さんに おやすみのチュー
をする
最初のころは ?な リアクション
だったけど 習慣になった今は
お返しとばかりに顔中にちゅっちゅ
と優しいキスをくれる
いろいろありすぎて 疲れ果てた
わたしは 彼の腕の中 まどろみ
はじめる
疲れた私を労ってか 今日は
追加で 頭にもキス落とされて
さらに なでなで よしよし
の大サービス!!
幸せ…これ以上ないくらいに……
ずっと欲しかった 憧れてた
わたしの帰りを 喜んでくれる
本当の家族…… …
満たされた気持ちで深く眠りに
ついた
………
……… ………… … ………
…… …
青白い指 赤い爪 少し冷たいと
感じるほどの ぬるい体温
女のソレとは違う ゴツゴツと
骨張る大きな手が わたしの手首を
包んでいた それは 手のひらを
を優しくなでながら 指をからめ
てくる
覆い被さる男をわたしは拒否しない
男は わたしの 首筋をそっと食み
足を割り開き ヌルリ 濡れた所に
硬いモノを あてがう
わたしは男の背中に 腕を回し
しがみつく
背中の筋肉が ビクっと 締まるのを
感じ わたしは ふふっ と笑った
わたしは 明らかにその男が
…来るのを 待っている………
自分が笑った声にびっくりして
目を覚ます………… …… !!?
なんつー 夢みてんの?!わたし!
自分にまたびっくりする
ちゅ ぺろっ ぴちゃ
うわっ!!!?
びっくりして首を押さえる
這いばい男さんが一所懸命に
わたしの首舐めていた
『大丈夫? 起きた あなた』
『これ 治らない!?』
『アイツ あなた ついた 』
這いばい男さんはなんかパニック
状態だし さすがに寝起きの頭で
こんなに いろいろと 理解できない
逃げ出そうとする私に飛びついて
羽交い締めでまだ舐めてこようとする
這いばい男さんに
さすがに わたしもストップをかける
……『まて!』
首に消えない 血の汚れがあると
這いばい男さんに聞かされ
鏡で 確認する
あー……
これただの鬱血(キスマ)じゃんね?
這いばい男さんに舐められすぎて
ヒリヒリするけど…
深い傷は全部 綺麗に治ってるのに
なんでコレだけ?
そのうち消えるでしょ
あー、そういえばあのときアカガサ
のヤツ 首にキスしてたような…
アイツっ 下僕のくせに!
ぞくっ……… さっきの夢を思い出す
男は アカガサだった?
這いばい男さん だった?
なんかイメージが混ざってた?
なんで?あんな夢を?
ってか なんか わたしすごい
大人な雰囲気かましてたんですけど
なにあれ?
あんな濃厚ラブラブなHの
経験はない ……
わたし バージンではないけど
経験豊富でもない
たしか 人時代の初Hの感想は
こんなもんか だったけど?
思い出すとスゴイ恥ずかしい!
這いばい男さんにそういう欲を向ける
とか 嫌だし アカガサが相手とか
もっての他だ
あー昨日 心臓なんか食べたからだ
きっとそうだ 新鮮お肉はまだ
食べたら ダメっていわれたし
あ なんか食べ物のこと考えたせいで
お腹すいた
あれ?お腹すいた?
久しぶりの感覚ー
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!