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⚡️side
「今日をもって、デンジくんとビームのバディは解散します。」
「…え?」
「ギャ?」
任務後、マキマに呼び出され、デンジはご機嫌に、ビームは少し恐怖を感じながら司令官室に移動した2人。
なんだろうとデンジは期待していると、期待を裏切られ突如そんな事を言われた。
「…えーっと…なんでですか?」
「最初は、2人はパワーちゃんを預かってる間の臨時のバディだった、けれど、2人の成績が良かったから少し続けてみてたの。」
「じゃあまだ成績は落ちてないだろうし…このままってのは…?」
「でもそうしたらパワーちゃんのバディが困るの。
デンジくんとビームの相性がいい事は分かったよ。2人共仲良さそうにしているし、戦う時も息ぴったりで行動できてる。
でも、パワーちゃんは凶暴でしょ?デンジくんとビームがバディを組んでる間に、血抜きが終わってからパワーちゃんと色々な人をバディにしてみたの。」
「じゃあパワーらそのバディと組めば…」
「けれど、パワーちゃんはデンジくんと組みたいみたいで、ずっと不機嫌だったの。
だから、デンジくん、ビームとは組むのをやめて、もう一度パワーちゃんと組「オレもデンジ様と組みたい!です!」
長々と説明するマキマの言葉に被さるようにして聞こえてきたビームの要望。
それは俺も同じ気持ちな訳で。
でもマキマさんに迷惑かける訳には行かなくて。
ワガママを言って、駄々をこねるなんてマネはしたくない。
「オレ、デンジ様の言うコトならなんでも聞く!でも他の奴らチギャウ!一緒に行動したくない!」
「ビーム…」
最後の一言にしては言い過ぎでは?と思ったものの、そう思われてる事に嫌なカンジはしない。
それだけ好かれているという事だ。
「なァ、ビーム、俺の言うコト、なんでも聞くんだろ?」
「はい!デンジ様の言うコトなら喜んで!」
「俺はパワーとまたバディを組むことにした。」
「エ」
ビームは一瞬固まった。思ってた言葉と違ったらしい。
「その間、イイ子に仕事してたらご褒美くれてやる。」
「!」
しょぼんと下を向いていたサメ頭は、首が取れそうな程勢いよく顔を上げる。
「分かりました!オレ、イイ子にする!仕事する!」
「おう。」
俺はビームの頭を撫でてやってから、またマキマさんに向き合う。
「要件ってコレだけですか?」
「うん。時間作ってくれてありがとうね。」
「いえいえ!これくらいお易い御用なんで!」
俺は腕を突き出してVサインをして見せた。
「じゃあ今日はこれで仕事はお終いです。お疲れ様。」
「ハイ!マキマさんもお疲れ様でした!じゃ、失礼しました!…ホラ、ビームも言え!」
「エ、ア、ハイ!失礼しました!」
バタン、と扉の閉まる音。マキマは1人、司令室に残された。
コーヒーの入ったマグカップをくるくる回し、1口飲む。
湯気が出なくなったコーヒーは、冬が近くなったこの季節には少し冷たかった。
窓の外を眺めながら、ふと、ぽつりと呟く。
「…あの感じだと、もう壊しても良さそうな頃合だね。」
その一言は、夕日が沈み、暗くなった司令室に堕ちていった。
コメント
1件
デンジがビームをちゃんと宥めて、ご褒美作戦で落ち着かせるところがすごく良かったです。自分の言うことを聞くって言ったビームに「じゃあ俺はパワーと組む」って返すところ、大人になったなあって思いました。最後のマキマさんの独り言が不穏すぎて、こっからどうなるんだろう……続きがめちゃくちゃ気になります!