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メルド視点!


「ぐぁっ!」

なんなんだこいつ?!俺の攻撃を弾き返すだけでなく反撃しやがった!

⋯しかもこの剣を交えた感触。どこかでやったことあったやつか?今まで俺と戦って無事に帰ったやつはいなかった。(そりゃそうだよ)城をぬけてソウマを探しに来たが、つい冒険者に目がいってな。強ぇやつがいると思ったが俺を気持ちよくさせるやつはいなかった。だがこんなに早く見つけられるなんてなぁ?!

「行くぜ!!」

試験なんてもうどうでもいい!ソウマよりは劣るが、このガキが俺を高ぶらせたんだからな!そら、この俺を止めてみ⋯

「ふっ」

──────────は?

気づけばメルドは壁に打ち付けられていた。瞬きすらしていないのに、剣筋が見えなかったのだ。それに相手は恐らく全力を出していない。これは、もう、笑うしかないだろう。

何が起きた?俺の方が吹き飛ばされたってのか?あのガキ、いや、黒に?⋯くくく、はははははっ!なんだこれ、

「きんもちぇ〜!!!」

これだ!俺が求めていた、まるでソウマと戦っている緊張感、高揚感っ!

「おらっ《雷鳴斬》っ!!!!」

これはどうだっっっ!!!!!

「《雷桜斬》」

「なっ、相殺されるだと?!」

この技は上位技。受け止められるのは同じ軍のリーダーか勇者しか⋯

「はははっ!《速雷》!!」

「《重速縛》」

重速縛?お前、そのスキル⋯⋯やっぱりそうだったか!こんなとこに隠れていやがって!





再び黒視点へ戻りまーす


「外せってぇぇぇぇ!!!!!」

うるさい。登録試験受けに来ただけなのに本気で来るのが悪いんだ全く。

「早くお城へ帰った方がいいんじゃないのか?お城の戦士さんよ」

「ああ?!うるせー!お前こそ、そんなに強いんだからもっとその力を出せる職につけっての!」

うん?ここ以外に力を発揮出来てお金まで稼げるホワイトな職あるか?

「⋯⋯⋯(勇者なんだからよ)ボソッ」

「いやー、もう強制的に戦うのはちょっt」

──────────?!?!?!?!

俺は180度方向転換。そしてさっきまで上がってきた階段を黙々と降り始める。

「は?え、ちょ、おい。お、おま⋯まて?」

「⋯」

最後の10段はジャンプ。そして⋯

「なんでバレたんだー!!!!!」

叫んだ。

え?え?ええ?

「落ち着k」

「は?なんで?俺何もバレ要素なかったよね?別にメルドが軍の兵士だなんてこいつの口漏れから誰でもわかるし。待って、誰にも聞かれてないよね?ああもう、俺、こいつより頭いいのに!」

「自覚してるかわかんねーけど、全部口から出てるぞ勇者ソウマ」

「お前と頭同レベになっちゃったー?!」

「そろそろキレるぞおい」

⋯ふ〜。落ち着け。今はこの状況をどうにかして平和(?)を取り戻すんだ。

「⋯一旦整理しよう。まずお前は何故ここに来た?本当の理由を教えろ」

「あ?えーと、ソウマが気づいたならもう想像つくだろうが、お前を探しにだ」

そうかそうか。俺をまた取り戻しにね。ふーん。バレないように転生した(顔を変えた)のに。

「また残りの始末だろ?なんでお前らがしないんだ」

「やってるぜ?」

すぅっ。

「なんだって?」

「いやだから、やってるって」

「嘘つけ!お前朝から晩まで城にこもってるニートじゃん!俺1日何体の魔物倒してると思ってる!」

「に、にーと?俺はやってないかもだが、ほかの軍は手分けして合計50体は倒してるぜ」

「それは4時間で?」

「あー⋯1日で」

少な!すっくな!お前らナマケモノか?!

王はこういった。『3週間で全滅させろ』と。何故か?『魔王を倒した勇者ならそれくらいできて当然。国のために戦え』だとよ。は〜〜???って感じ。

国内に散らばった異種の魔物はざっと50万体。4時間で50体と言っても森か洞窟にしか住んでいないため、移動時間をくらう。よってその間にほかの魔物が増える。

転移》は持っているが、1度言ったところしか使えないゴミスキル。(ア〇ス的な)俺はもっと便利なのがよかった。だから移動に魔力使うし、ダルいスキルを持ってる魔物や心臓潰さないといけないやつもいるし。

もう嫌なんだよね、本当に。

「俺は戻らないからな。自由にいきるんだ」

「な、何言ってんだ!国王の命令だぞ?!お前がいねーと魔物が増殖しちまう!⋯あと俺を気持ちよくさせてくれるやつが居ないんだよ。頼む、戻ってきてくれ!!!」

「絶っっ対やだ。ほっといてくれ」

俺は目の前である魔法を構築させる。

「これは《記憶操作》と《過去変形》を組みあわせたオリジナルの魔法だ。これで俺が〇んだことにする」

「っ!!」

今のところメルドだけだし。バレたのが1人で良かったと思っておこう。

「もうあのブラック(職業)とはおさらばだ」

「⋯⋯それでいいんだな」

ああ。そう頷いて魔法を使った。

「ああ、これは王に伝えてくれ。『もう勇者なんてクソみたいな職を誰にもよこすなよ』ってな」


さて、これからどんな面白いことしようかな。今日の出来事を教訓に、気を引き締めながら楽しんでいこう。







いやーなんか最後暗い話になってしまいましたね。面白いをメインにしてたのに⋯。まあこれで相馬がどれだけ〖勇者〗が嫌だったかわかったかな?と思います。(多分)今度は面白いはず⋯

兎に角、次はまたまた王城編です。では!!!

元最強勇者は人外魔法でやり返す!!

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