テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#物語
みずき
34
ばれった@コロイカlove!
183
#物語
#都道府県ヒューマンズ
たっきー(仮)
191
魔法少女と聞いて、どのような物を思い浮かべる?
キラキラした、魔法の使える少女 優しく人情が溢れていて夢を叶えてくれるような存在。
でもね、少し違う。魔法少女達は「魔想園」という所で暮らしていて、そこが魔法の力を使える場所。
そして、そこで暮らす魔法少女達は、「希望と夢」じゃなく、「絶望と真実」に溢れていて、生きたくないと思った者達が魔法少女になる。最期は……死ぬだろう
魔法少女になるには、神の感情から生まれた不思議な生物と契約する。
最初から絶望や辛いことまみれなのも告げられてる。 でも、その運命を否定するのが実際に契約した魔法少女。自業自得すぎるね?そして、魔法少女は君達の街にも住んでいる。君も気づかぬ間になってるかもね。
1話「世界で1番幸せだったと思うよ」
春はたくさんの花が咲き乱れ、夏にはたくさんの流星群が落ち、秋には椛が街を彩る。冬には冷たいが綺麗な雪が容赦なく振り落ちる。そんな自然豊かな町。「雲遊市」。
そこの学校、「雲遊市立女子高校」。そこには魔法少女達がとても多く住んでいた。
そして、その学校に2人のとある魔法少女が居る。それは、
「美空みか」と、「眠闇コネ」。
2人は魔法少女であり、運命に逆らわない者たち。
でも、それを上手く利用した。すぐ死んでしまうから、生きてる間に恋をしようって。
なんて、眠闇コネは美空みかに告げた。
「そんな事いきなり言うなんて…コネちゃん、好きな人ができたの?」
少しいたずらっぽく、コネを見つめて言った。みかの頬は、少し赤かった。そして、瞳の奥には期待で溢れていた。
「…みか、アナタが…好き……だよ?」
一瞬だったし、小さな声だった。みかはその声を、ギリギリで拾うような感じで、受け取った。
その時だった。コネの胸へみかが優しく、包み込むように抱きついた。
「…いいよ、コネちゃん。最期まで2人で楽しもうか…!」
……。花が咲き乱れる魔想園に、百合の花がぽつりと咲いた気がした。
悲劇は起きた。戦いの最中だった。
コネとみかは足を強く踏みしめ、華麗に戦う。
その時だった。みかは足を挫いてしまう。瞬きする間もない頃に、みかは敵から太ももと心臓辺りに、大きな爪痕を残された。
「…みか!」
「…こね…ちゃ」
コネの名前を言う間も無い。みかは所々切り裂かれた。
悲惨な姿を一瞬見た後、涙を隠すように、敵へと立ち向かった。
敵はやっとの事で倒せた。戦い中コネの横で喚いてたみかを、惨めで悲惨で可哀想で…でも助けられなくてとても苦しい思いが胸にいっぱい残った。
「もう敵はいないわ…大丈夫だから、みか…」
みかの体をゆっくりと見た。腕は血まみれで、体にはたくさんの切り傷。太ももにもたくさん血があり、手首の辺りはアザのようなものができている。
見たくもなかった。でも、見つめるしかなかった。みかを落ち着かせたいから。
「…コネちゃん。こんな私を…選んでくれて…ありがとう…コネちゃんにあえて…私…私…私っ…世界で一番幸せだったと思うよ…。」
微かな声で、コネをじっと見つめて言う。
「…みか、みか、みか…」
喉を枯らすように、叫び続ける。その声が響く。
「悲しくないでしょ、結局それがさ、運命だって分かってた…。コネちゃん、ごめんね。もう少し、生きれるのに。ね、コネちゃん、少しお願いがあるの、」
さっきより声が小さくなっていて、数え切れる内に死んでしまいそうな様子だ。
「なんでも聞くよ…」
「私の代わりに、優しくて、素直で、穏やかなコネちゃんのままでいて欲しいの。ね、」
コネを見つめた目が、さっきより強くなった気がした。
けれども、応答もできない内に、みかは突然体の動きがピタリと止まった。
「みか…。」
コネは優しく、けれどもぎゅっとみかの力が無い手を握った。
コメント
1件
第1話、読み終わりました…。 「世界で一番幸せだったと思うよ」っていう台詞、すごく胸に刺さりました。初めは恋の告白でふわっとした空気だったのに、最後の戦いであっという間に壊れていく感じが、この世界の残酷さを一瞬で見せつけてくるようで…。 美空みかが最期までコネのことを想って、優しいままでいてほしいって願うところ、切なすぎて涙が出そうになりました。 百合の花が咲いた描写が、全てを物語ってる気がします。素敵な作品をありがとうございます🌙🤍