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お豆
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ださん、毎回読ませてもらっています。今回の4話、すごく心に残りました。 主人公が「彼女の悲鳴を聞きたくて仮病を使った」と認めるシーン、背筋が冷たくなりました。愛する人の苦しみに寄り添ううちに、自分も歪んでしまう…その描写が丁寧で、胸が締め付けられました。 最後の夕日の中の別れ、彼女が幸せそうな顔で崖から落ちる選択をしたこと。永遠の命から逃れるために、自ら終わりを選んだ――その切なさと美しさに、しばらく言葉が出ませんでした。おまけの世界線も楽しみにしていますね。
後編
そしてまたまた次の日
いつもどおり待っている
彼女がいつも出てくる時間帯より少し遅い
なんなら出てくる気配すらない
ああ、そういえば[男]の話をしていなかったね
男はサバイバーでもキラーでもないただの部外者
でもロブロクシアンに確実な影響を及ぼす害悪な存在
今だってロブロクシアンであるケアテイカーが害を受けている
性的行為、暴力行為、さまざまな人体に害を及ぼす存在になっている
じゃあなんでケアテイカーばかり襲われているのか
それはここの政府が決めたんだ
ケアテイカーになんでもしていいからこれ以上のことをするのはやめてほしいと
はは…最悪だよね
だから誰もほとんど手出しができない
政府が決めたから
ロブロクシアンは死ぬことができない
死んだってどうせ次の日には生き返っている
だからケアテイカーは永遠に苦痛に縛られるんだ
男にも仕事にも
さて男について話終わったし流石にピンポンしようかな
ピンポンを押そうとした瞬間彼女が出てきた
「あ、おはようございます、えっと…どうかされましたか?」
ほらもう彼女の傷は癒えている
絆創膏も目にぐるぐる巻きにされていた包帯も
「えっと…あの…?」
ああ返事を忘れてしまっていた
『あっ!ごめんごめん、返事を忘れていたよ、またお話しない?』
彼女は嬉しそうにして身を乗り出して話を聞こうとしてくれた
『最近なんか、君元気だよね』
「え…あ、そう見えますか?」
『うん、私にはそう見えるんだ、傷の治りも早いしさ』
「えへへ、そうでしょうか…なんだか嬉しいです」
彼女は微笑みながらそう返してくれた
こころなしか彼女の声は弾んでいるような感じがした
『でもさ、いつも思うんだけど、誰に脅されてたり襲われてるの?』
彼女の声の弾みはなくなり青ざめ元気がないような顔に豹変した
「えぇっと、政府が指定した特殊な方なんです、名前は、絶対に公表するなと、言われていますので、ごめんなさい、名前などは教えられないんです、まあ、ケア、と呼んであげてください」
『ああ、そうなの、わかったよ』
ふと思った
だいぶ昔ケアテイカーの父親がそのような人物だったと
ケアテイカーの父親は数年前に行方不明となっていたがまさか…
「えっと、ごめんなさい、今日はお仕事休ませてもらいます、ケアさんが居てほしいと言うので」
『そうなの?わかった、気をつけて』
「わかってます、大丈夫ですよ」
そう言って彼女はまた部屋に戻ってしまった
また…また…ケアが殴っているであろう音が聞こえてくる
「ごめんなさい、許してくだッ…いた…い…いや…関係ないんです!ごめっ…ごめんな、さい…」
「いや、待って…待って…ください、いっ…痛い…」
中の部屋からゴンッとぐちゃと音が鳴り響き
私はそのまま窓から外を眺めて1日が過ぎようとしていた
すると玄関からドンドンと音が鳴った
ドアを開けるとケアテイカーが立っていて普段と様子が違っていた
雰囲気だけでわかる、別人のような佇まいだった
すみません、私ケアテイカーの姉です
とケアテイカーの姉…?そんな人居たのか
それよりも
なぜ急に訪ねてきたのかがわからない
口止めでもしようとしてきているのか?
『あの、どうされたんですか?ケアテイカーになにかありましたか?』
私がそう言うと急にドアを閉められた
なんだったんだろう
あんまりわからなかった
何故急に…?その疑問を持ったまま私は眠りについた
朝を迎え今日は少しだけ寝坊した
急いで玄関から出るとケアテイカーがいた
「あ!おはようございます、今日は少し遅かったんですね、心配しましたよ」
昨日あれほど酷い音が鳴っていたのに彼女は無傷のように綺麗な状態だった
なにかおかしい気がする
ここ数日間、彼女の傷の癒え方が早すぎる
『あ、ごめんね、昨日少し夜ふかししちゃってさ〜』
「え〜?ダメですよ、ちゃんと寝てください!」
彼女のほうこそあんまり寝れていない様子だった
前よりもクマは増えているし
まるで寝ているかのような糸目だった
『大丈夫大丈夫〜!1日くらいいいじゃないか』
「たった1日ならいいんですけど、私みたいに毎晩しちゃダメですよ」
少し膨れた頬なんて初めてみた、とても可愛らしい
こんな子が虐められているんだなと再確認させられた
『ああ、そういえば今日も仕事休むの?』
「ええ、そうなんです、ご迷惑をおかけします」
『全然大丈夫だよ!私が居ればどんな傷だって癒えるからね!』
「あはは…頼もしいですね、お仕事頑張ってください」
『ああ、それなんだけど…今日は私休ませてもらうね』
彼女はびっくりしたような顔をしてまた微笑んだ
「どうしちゃったんですか?なにか悩みでも?」
『ああ、いやいや、そんなわけないよ、ちょっと体調不良でね』
「そうなんですか、お大事に」
『ありがとう、じゃあ戻るね』
「あ!ちょっと待ってください、ごめんなさい、今日体調が良くなったら、一緒に散歩でもしませんか?」
『もちろんだよ、一緒に行こうね』
私は頭を抱えながら部屋に入った
体調不良なんて嘘、彼女の悲鳴を聞きたくて、仮病で休んだんだ
ごめんね、もう彼女の悲鳴に私は狂ってしまって
聞きたかったんだ
そら、また聞こえてきた
「いや、いやいやいやいや!!勘弁、して…?いた…ひっ…ふぐっ…うあ…」
「ごめん、ごめっ…ごめんなさいっ…だから、もう…いた…いのはやめ、やめて、ください…」
「お薬も頑張っ…ひぐっ…頑張りますから…ひっ…いた…いたい…げほっ…げほ」
今日はまだマシらしいいつもはもっと悲鳴と咳が酷いのに
そして悲鳴を聞き続け夕方
約束どおり夕方に玄関を出た
彼女もケアから外出を許可されたそうだ
「あ、こんばんわ、行きましょうか」
『うん、何処行くの?』
「私が、いつも散歩で行っているところを、紹介したくて」
『え!いいの?やった~行こうっ!』
「えへへ、手繋いでもいいですか?」
『もちろんだよ』
私たちは手を繋いで崖のほうへ向かっていった
「ここ、夕日とか、朝日が見れる時間帯に来たら、すごく綺麗な光景が、見れて、とても美しいんですよ」
たしかに綺麗な夕日で彼女が映えるような場所だった
『うん、そうだね、今身をもって、わかったよ』
「あと、言うのが恥ずかしいんですけど…私ずっとあなたのことが好きだったんです、ごめんなさい、ずっと言えてなくて」
『私も君が好きだよ』
突然の告白、私はびっくりした
でも私が好きなのは君の悲鳴や泣き声
「えへへ、やっぱりあなたに言われると嬉しいです」
「いつもありがとうございます、こんな私に付き添ってくれて、じゃあ、さようなら」
彼女は崖から落ちていった、それも一番高いところから
彼女はとても幸せそうな顔をして、永遠の命を失った
そして家に帰りいつもどおりに私は生活を始めた
End・1 夕日
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以上!御伽話でした
おまけで違う世界線を書く予定なので見ていってっください〜!