―――XXXX年X月XX日
突然ではあるが僕には幼少期の記憶がほとんどない。気がつけばあの環境で、あの扱いだった。
うっすらとしか覚えていないが…誰かが目の下にほくろがあったような、…?
わからない。確認のしようがない。
なんでこんな環境だったのかもわからないし、そもそも血縁上親子なのか、というのもわかっていない。
―――
話が変わるが、美弥さんのことだ。
少し、気になるだけだが…
…一青という名字自体少ないため、とてもめずらしい。
そして僕と一緒の名字で…
うーん…そもそも、血縁上兄弟という可能性は少ないのかもしれない。
親戚?それとも…
―――いや、考えている場合ではないのかもしれない。
なにか、何かを忘れているような…
わからない、わからないんだ。
なんで記憶がないのか、
そして、
なんでソルなのか。
後天性のは極めて低い。
だから僕がなるのは不思議で不思議でしょうがない。
美弥さんたちが説明してくれたが…
本当にそうなのだろうか?
わからない。
嘘をつかない人ほど、嘘をついたときに本当と信じ込む人が多い。
これが本当なら…
…
……
……..
僕は…
……
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