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「踏み出せないのはお前のせい」

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「踏み出せないのはお前のせい」

1 - 第1話「身体測定」

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2023年12月17日

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【キャラクター】

早苗優馬(さなえ ゆうま)高2

成績優秀運動神経抜群容姿端麗な完璧な要素しか無い高校生。

完璧だが性格はクズでアホでサイコパス。

外面も良く世渡り上手。

郁人と澪とは同じクラス。

澪を好きになってそんなに経っていない。

桜木郁人(さくらぎ いくと)高2

先天性の病気があり治療した後もよく体を壊す。

優馬より頭は良いが優馬より運動は出来ない。

普段は大人らしい余裕があり面倒みも良いお兄さん系だが優馬に対しては冷たく素直にならない。

澪とは幼なじみで幼稚園の頃からずっと好き。

星奈美琴(ほしな みこと)高3

女の子と遊ぶことが大好きな高校生。

真冬達とは別の高校に通っており、友人がいてよく遊びに来る。

何をしても無反応な真冬に興味を持っており、構う度に嫌われる。

雪島真冬(ゆきじま まふゆ)高1

無口で無表情、いつも黙って本を読んでいる。

1人じゃ何も出来ない為にいつもはクラスの友達と2人で行動している。

星奈は他に好きな人がいるのに何故自分にこんなに絡んでくるのか分からず困っている。

大体頷くか無視するか食べてる。

ーーー

サブ

双葉澪(ふたば みお)高2

食べることが大好きな合法ショタ。

優馬と郁人とは仲が良い。

高山李世(たかやま りせ)高1

真冬と一緒にいるあざとい系男子。

星奈が真冬にちょっかいをかける度に軽く怒る。

高坂瞬(こうさか しゅん)高3

星奈の友達。星奈とは両片想い。

誰にでも優しくて天使のような性格。

ーーー

(優馬side)

「お、1センチ伸びてる!」

今日は身体測定がある。

「優馬、何センチだった?」

「聞いて驚け、168!!」

「っふ、」

なんか笑われた。

「優馬君ちっちゃーい、170も無いんだ~」

「はぁ?!お前だってそんなに変わんないだろうが、何センチになったんだよ」

貶してくる郁人に向かって同じことを聞いてみた。

「ふふん、170いきました~~!」

「ッ……嘘だろ……!!?」

負けた………

「えー、優馬君そっかぁー、160センチ台なんだぁーふふ、」

「…でもそうなるとお前は2センチ伸びてるわけか、1年の時が168だったもんな」

「そうだね、まぁ誤差とかもあるだろうけど………」

「体重は?」

体重は重い方が勝ちだと思ってる。筋肉の量とか、考えて。

「………体重、……えっと……63.8」

「…!残念だったな、俺は65.8だ!!」

ぴったり2キロ差………!!

「こっちは俺の勝ちだな!」

「し…仕方ないじゃん、僕肉付かないんだから」

「それは自慢か?まぁ、俺は毎晩鍛えてますから」ドヤ

悔しくなったのか郁人が、

「……どこを?」

「主に腹?」

「ふぅん」

「……はっ、ちょ、おま、」

いきなりジャージをめくってきた。

「………これっぽっち?」

からの嘲笑。

「割れてないしちょっと筋?入ってるくらいじゃん、そんなのでドヤ顔してた訳??」

こいつ………!!

「人のを見るってことは見られる覚悟があるって事…お前も見せろ」

「は?何それそんなの知らな………、……っひぁ!!」

同じようにジャージをめくった。

ちなみにここは教室で周りに人もいる。

「……!細……、ほんと何食ったらこんなに細くなれるんだよ………、いや食ってないのか……?」

「やっ、あの、優馬、めくんないで、お願い………!!」

周りの視線がこっちに集まっているのも気付かず、まじまじと露出した肌を見ていた。

「何してんだあいつら、イチャイチャか?」

「別にいいけど他でやって欲しいな、息子が起きる」

身の危険を感じた郁人が、

「ぅぶッ」

思いっきり殴ってきた。

「いってぇ!!!」

「はぁ…、はぁ……、ッは、」

一体何が………、と顔を上げると、何やら皆こちらを見ていた。

「早苗がフラれたぞ」

「毎日のようにフラれてるなあいつ」

俺達に関するひそひそ声と、顔を真っ赤にして泣きそうになっている郁人。

(その顔はセックスしたくなる………)

なんて思いながらも痛む頬を手で撫でた。

「馬鹿!!ばかま!!!」

「いい感じに俺の名前と合わせないでくださいごめんなさい」

その後めちゃくちゃセッキョウされた。

ーーー

(真冬side)

「………」

一向に背が伸びない。

「真冬、何センチだった?」

「……」

「わ、ちっちゃいね」

結果が書かれたカードを見せると、友人の李世がなんの躊躇いもなく地雷を踏んできた。

「………」モソモソ

「んー、そうねー、そうだよね~、なんで伸びないんだろうね、ボク達」

女子並みに……、いや、もしかすると女子よりも低いのかもしれない。

カードに書かれた「156」の数字を見て、とても憂鬱な気持ちになった。

ーーー

放課後。

「あ、優馬先輩と郁人先輩だ」

李世と帰っていたら、知っている先輩を見つけた。

(早苗優馬……、………苦手。)

あの人は僕をよくからかってくるから好きじゃない。…まぁからかう度に殴ってるけど。

「だから、168も170も変わんないって」

「いやいや160と170でもう台が違うじゃん、諦めなって」

「くそ…澪さえ休みじゃなければこの変化の無さを証明して貰えたのに………」

「…どういうこと?」

「小さいのにコンプレックスがある人は大きいものと差があるかないかじゃ、ない方を選ぶだろ」

「???」

どうやら身体測定の話をしているらしい。

右から入って左へすり抜けていく会話を李世と一緒に歩きながら聞いていたら、

「こんにちは、優馬君。郁人君。」

………聞きたくない声が耳に入ってきた。

「…あ、星奈さん」

「こんにちは、星奈さん。」

どうやら今回はあっちに行ったみたいだけど、

「あ、星奈先輩だね、真冬」

「……っ」フルフル

僕の大嫌いな人がいる。

「…うわ、星奈さん見てたら俺らどんぐりだな」

「いきなり冷めたね……、星奈さん、身体測定終わりました?」

まだその話するんだ………と、李世の後ろに隠れながら通り過ぎようとした。

が、

「…何逃げようとしてるの?真冬。」

普通にバレたし捕まった。

「星奈先輩こんにちは!」ニコ

「お、李世と真冬じゃん」

「優馬先輩と郁人先輩、今日は珍しい組み合わせですね」

まぁそもそも李世が目立つから隠れる事なんて無理なのかもしれない。

「まぁ澪は休みだしあいつらもなんか用事あるみたいだしな、それよりお前ら、身長何センチだった?」

ニヤニヤしながら早苗優馬が聞いてくる。絶対に答えたくない。

「えーと、ボクは157です!」

「…!150台がいた!」

「こんなの稀ですよ、澪先輩もでしたよね?」

「そうそう、多分今年も160いってないと思う」

李世とだけ話していればいいのにわざとこっちに視線を送るから………

「真冬は李世よりちょっとちっちゃいくらいか?」

「……まぁ、はい、ですかねぇ」

李世の後ろで身を隠しつつ警戒していた。

「じゃあ星奈さんは?」

「ん?あー…俺はね、昨日測定したんだけど確か………

177センチだったかな」

星奈がそう言うと周りが皆苦笑いになった。

「あは……は、すごいですね」

「どうやってそんなに伸びるの………」

「おっきーですねぇ」

…もうすぐ180というレベルがもう違う話をどうやって聞けばいいのか。

……とりあえず、牛乳飲んで背を伸ばそう。

「踏み出せないのはお前のせい」

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