テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
直弥side
朝から、颯斗と一緒にいる。
久しぶりに2人とも朝から仕事なくて、
家でのんびりしてる。
ソファに並んで、
テレビをつけたままぼんやり。
颯斗はスマホをいじりながら、
時々俺の頭を撫でる。
直「今日、出かけんの?」
何気ないふうを装って聞いてみた。
颯「んー、夕方からちょっとだけ。仕事の打ち合わせ」
視線をそらすその顔に、
わかりやすい“嘘”が混じってる。
たぶんまた――永玖のところ。
直「そっか」
それ以上は、聞けない。
聞いたところで、
どうにもできないってわかってるから。
しばらく沈黙が流れて、
颯斗が急に体を起こした。
颯「なに、拗ねた?」
直「拗ねてないよ」
颯「嘘。顔に出てる」
そう言って、笑いながら頬をつつかれる。
直「やめてよ」
颯「かわいーな、なおくん」
不意にそんなこと言うから、
また心が揺れる。
もう、好きすぎて苦しい。
浮気してることなんて知ってるのに。
それでも、離れられない。
玄関で靴を履く颯斗の背中を見つめながら、
「行ってらっしゃい」って言った。
その瞬間、衝動的に抱きついてた。
颯「……なに?どしたの?」
直「…ハグ、したくなっただけ」
颯「ふふ、かわいい」
颯斗が俺の頭を軽く撫でる。
あの優しい声で。
あの手で。
直「早く帰ってきてね」
颯「わかってるって」
そう言い残して、颯斗は笑って出ていった。
ドアが閉まる音がして、静かになる。
テレビの音だけが空回りみたいに響いてる。
――ねえ颯斗、どうしてなの。
どうしてこんなに、
颯斗じゃなきゃダメなんだろう。
携帯を見ても、通知は来ない。
それでも、
鳴るたびに期待してしまう自分がいる。
ほんと、笑っちゃうよね。
俺、完全に颯斗に依存してる。
でも、やめられない。
だって、どんなに傷ついても――
好きなんだ。
コメント
2件
最高です🥹🥹🥹 続き楽しみにしてます🍀*゜