目が覚めると、家の明かりがついていた。
莉犬「んぅ…」
莉犬「なーく…」
ななもり「あ、莉犬くん起きた〜?」
ななもり「おはよぉ」
莉犬「ごめん。起きるの遅かった…こほっ」
ななもり「今日色々あったもん」
ななもり「仕方ないよ笑」
ななもり「それに顔真っ赤だよー?笑」
莉犬「別にどこもおかしくないよぉ?」
ななもり「ふわふわしてるよ笑笑」
ななもり「とりあえず、ここいてね笑」
ななもり「体温計持ってくる」
莉犬「わかったぁ…けほっ」
何となく体が寒くて。 重くて。
話すだけでも辛かった。 それでも、
これ以上兄ちゃんに迷惑をかけられなかった。
ななもり「持ってきたよぉ!」
莉犬「ありがとぉ」
莉犬「ねぇ、るぅちゃん達は?」
ななもり「今部屋いるよー?」
ななもり「呼んでこようか?」
莉犬「ううん。いい、けほっ」
ななもり「そっか笑」
ななもり「ほらとりあえず熱測るよ」
ななもり「腕上げて〜、よしっ」
莉犬「つめたぁ」
ななもり「冷たいね笑」
ぴぴぴぴぴぴ
ななもり「熱はー?」
莉犬「…さぁ…けほっ」
ななもり「えぇ?笑」
ななもり「ほら見せて笑。怒んないから 」
莉犬「…はい…」
ななもり「38.3かぁ…笑笑」
ななもり「寒い?暑い?」
莉犬「ちょびっと寒い…」
ななもり「そっかぁ…」
熱の温度を聞けば、辛さが倍増したように感じた。
見なければよかった…。そう、後悔した。
さとみ「兄ちゃん!!!大丈夫か!?」
莉犬「さとちゃぁ、大丈夫だよ…けほっ、」
さとみ「大丈夫じゃねぇだろ笑」
莉犬「大丈夫だもんっ」
さとみ「あっそー?笑」
さとみ「後で倒れても知らねぇぞぉ?」
莉犬「うぅ、」
ころん「兄ちゃん!!大丈夫!?」
ころん「痛いとこない!?」
莉犬「ないよ…」
ころん「嘘だぁ…」
莉犬「嘘じゃないしっ…ごほっ」
ななもり「こらこら笑」
ななもり「莉犬くんいじめないのっ」
るぅと「ほんとですよ…」
るぅと「莉犬兄大丈夫ですか?」
るぅと「僕になんでも言ってくださいね」
るぅと「何でもします!!」
莉犬「ありがとぉ、」
ジェル「そんな話しかけないでといてや」
ジェル「辛いはずやで?」
るぅと「ジェルにしてはいい事言いますね」
ジェル「何で、俺だけ呼び捨てやねん笑」
るぅと「ジェルはジェルです」
莉犬「ふふ、けほっけほっ、」
るぅと「あぁ、もうダメじゃないですか」
るぅと「寝てください?」
莉犬「やだよぉ、」
莉犬「みんなと話してたい…だめ…?」
その目はキラキラと輝いている。
ころん「仕方ないなぁ」
ころん「可愛いからね許してあげる」
莉犬「やったぁ、こほっ」
るぅと「沢山話しましょうね」
さとみ「莉犬〜なんか食うか?」
莉犬「ううん、いらない」
さとみ「ぬいぐるみいるー? 」
莉犬「欲しい…」
ころん「アクエリどぞ〜」
ころん「めっちゃ飲んで!!」
莉犬「うん…(〃’σ`ゴクッッ.. 」
莉犬「けっほ、けっほ、げほげほッ…」
さとみ「おま、ころん!!」
さとみ「莉犬むせたじゃねぇかよ!!」
ころん「えぇまじ!?ごめぇんん!!」
ころん「莉犬くん大丈夫!?」
莉犬「うんッ…げほっ」
ななもり「こら!!寝させなさい!!」
ななもり「何してんの!!」
るぅと「だって莉犬が…」
ななもり「莉犬くんがなに…?(圧)」
るぅと「だってだって!話したいって…!」
ななもり「それでもでしょ!!」
ななもり「辛そうにしてんのわかんない!?」
莉犬「兄ちゃん、俺だいじょぶだから…」
ななもり「大丈夫なわけないでしょ!?」
莉犬「ひっ…ポロポロ」
莉犬「ごめなさッ…ポロポロ」
ななもり「あ、莉犬くッごめッ…」
莉犬「ひっく……ぅえ、っ……ぐすっ……」
莉犬「ごめなさッ…ポロポロ」
莉犬「俺が悪いのッ俺がッ俺がッ…」
ななもり「悪くない悪くないッ…!!」
ななもり「俺が悪かった…ごめん」
莉犬「ごほっ、ごほっ……けほっ、っ」
莉犬「ひゅっ…ポロ」
莉犬「はぁっはあっはッ…」
さとみ「莉犬!!息をはけ!!!」
さとみ「吸うな!!!」
視界は暗くなる、 声もだんだん薄れていく。
俺が悪かった。もうそれでいい。
みんなが、笑えるのであればそれでいいんだ。
俺は、みんなを笑わすピエロだ。
俺の都合なんて関係ない。
みんなの幸せは俺の幸せなんだ…
さとみ「莉犬ッ…!!!!」
ジェル「ちょっと寝てるだけや…」
ジェル「安心しいや…」
ジェル「誰も悪くない」
ジェル「誰も悪くないんや…」
ななもり「俺ッ…俺ッ…ポロポロ」
ななもり「莉犬くんに酷いことしたッ…」
ジェル「きっと莉犬なら許してくれるで?」
ななもり「そうなのかなぁ…ポロポロ」
ジェル「大丈夫や、大丈夫、大丈夫、、 」
そんな中俺も皆の前で倒れてしまった。
視界はくらい。闇の中に俺が居る。
莉犬くんが過呼吸になったのは、俺が原因だ。何もかも俺が悪い。
長男なのに、俺は弟を苦しませた。
長男失格だ。
さとみ「なーくん!!!」
ジェル「疲れてたんや」
ジェル「寝かせてあげようや」
ころん「あのぉ大変っ言いずらんですけど」
ころん「お腹すきましたぁ…」
るぅと「我慢しろ」
ころん「無理だよぉ限界!!」
ジェル「そんな事言われてもなぁ…」
さとみ「俺作る。待ってろ。」
さとみ「兄ちゃんたちはお粥だよな。」
ジェル「作れるん?」
さとみ「俺を誰だと思ってんだ笑笑」
さとみ「任せろ」
ジェル「ありがと」
ジェル「ほら!2人とも!元気だしや!」
ジェル「俺と遊ぼうや!」
るぅと「うんっ!」
莉犬
長い長い夢を見た。
そこは暗くて、誰もいなかった。
でも、どこからか泣く声が聞こえた。
その声は妙に聞き覚えのある声だった。
コメント
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うぉぉぉぉぉぉ… りぬくん…なーくん…疲れてるんだなぁ… 無理するなぁぁぁ!! あ、今回も最高すぎましたっっ