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コメント
1件
やっと読めたわ
前書き この話は他のキャラ視点の本編で言う3話辺りです!興味ない人は適当に飛ばしちゃってください!
旭side
始業式の日の朝、俺は友達と話していた。じっとしているのは合わない。楽しく談笑していると、教室の扉が開いた。誰だろうか。そちらを見ると、黒い髪は背中の真ん中あたりで綺麗に揃えられている。ゆるくハーフアップにしてある。小さな金の星の髪飾りが付いていて、星空を連想させる。淡い水色の目で、この教室でかなり浮くぐらい身長が低い。感情を全くと言っていいほど読ませない無表情。一目でわかった。あの、有名な月夜見星羅だ。3学年飛び級してくるとは思わなかったが、噂には聞いていたので別に疑う気は無い。一度話はしてみたかったが…
「あーーー!月夜見星羅が来た!」
と叫んでいた。元々声は大きいほうだろう。すると、彼女は顔を顰めて呟いた
「うるさっ」
顔を顰められたが、気にせず自己紹介をする。
「俺、皇旭《すめらぎあさひ》!よろしく!」
「私、月夜見星羅。よろしく」
すると、素っ気ないが返してくれた。そして、すぐに席へ着いた。しかし、これはかなり大きな一歩ではないのだろうか。彼女は、ほとんど人と話さないし、関わろうとしないと聞いていた。俺は友達との雑談にまた戻る。すると5分くらい経ったのだろうか。ドォォォン!という轟音が鳴り響いた。音がした方を見ると月夜見星羅が杖をローブのポケットにしまっていた。まぁ、彼女の功績を見れば確かな実力や技術を持っていることは分かる。彼女は全属性だし、魔力量もめちゃくちゃだ。やる事成す事全てが規格外。両親もかなりの…こういうのもなんだが化け物だ。2人とも全属性。その上魔力量も多い。彼女は、無惨に破壊された壁を当然かのように直し、席に着いた。すると、先生が来て
「月夜見さん、ちょっとこっちに」
と言った。初日から呼び出しくらったのか。可哀想だな。と思いつつ見る。顔は…今も無表情を貫いていた。10分後くらいには戻ってきた。そして、自己紹介が始まった。