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#ベリアン・クライアン
ぷち
296
主は仕事終わりに指輪を着けて、執事達の居る世界に行く事が日課になっていた。
その日は休日前夜で、 どうやって過ごそうかと思っているとドアをノックする音が響き渡った。
「どうぞ。」
主が返事をすると、シロが入って来た。
いつも冷静沈着で感情に流される事がなく一見何を考えて居るのか分からない事がよくあった。
しかし、たまに笑顔を見せているような時もあってシロの感情がだんだん分かるようになって来ていた。
「こんばんは、シロ。」
シロは持って来た紅茶セットで手際良く紅茶を淹れていき、主に差し出した。
「フム。 …我もこうして紅茶を淹れる事は出来るが、やはりベリアンの紅茶はどこか違うな。好きこそ物の上手なれ、という事か。」
主はシロが淹れてくれた紅茶を一口飲むと確かにベリアンの淹れた紅茶とは味が違うとも思ったが、シロが淹れてくれた紅茶も美味しいものだった。
「シロが淹れた紅茶も美味しいよ?」
「…そうか。」
シロの口角が微かに上がり、主はシロなりの笑顔だと思っていた。
(他の執事達はシロの笑顔を見た事がないって言ってるけど、意外とシロって笑ってる事が多いんだよね…)
主は自身のみがシロの事を知っている事に優越感を抱いていたが、もっとシロの事を知って欲しいなとも思っていた。
「…なんだ?我の顔見ていたようだが顔に何か付いているのか?」
「ううん。」
「…何かあれば我に頼れ。我はお前の執事だ。遠慮は要らぬ。」
シロは主の疲労が見て取れたのか、ぶっきらぼうにそれでいて優しさも籠もった言い方で言い放った。
「…うん。じゃぁ、私の事抱き締めて?シロに抱き締めてもらうと落ち着くの。」
主はティーカップを置き両手を広げてシロが抱き締めてくれるのを待っていると、シロは座っている主を優しく抱き締めた。
「…お前とこうしているのも悪くはない。むしろ心地が良くてもう二度と…手放す事が出来ん程にな。」
シロは主の顎を持ち上げると、自身の唇を主の唇に重ね合わせた。主もそっと目を閉じシロに身を委ねた。
「……んっ……」
シロは1度唇を合わせるとなかなか止まれなくなったのか主の服の中に手を入れ、下着のホックを外した。
驚きと息苦しさがあり、主はシロの胸元を軽くトントンと叩くとシロは唇を離した。
「なんだ?…我と繋がるのは嫌か?」
主は首を横に振り全力で否定はしたが、恥ずかしがりながらも一応の確認を取って欲しいと言うとシロは主の耳元で確認した。
「我は◯◯が欲しいが…良いか?」
耳元で囁かれた事で体が疼くような感覚に襲われ主はなかなか言葉が出ず、頷く事しか出来なかった。
シロは微かに口角を上げ、主を横抱きにしベッドに連れて行き優しく寝かせ服を脱がせながら主の体を堪能した。
(可愛いやつだな。◯◯が主でなければ、故郷の渓谷に連れて行き我と共に…いや、不毛だな。)
シロは主にプロポーズ並みの告白をし、他の執事達には隠れて付き合っているが、よくこんな事を考えてしまっていた。
それ程にまでシロは、主に惹かれてしまっていたのだった。
「…ハァっん、ぁ…ハァっシロ?」
主はたまに不安そうな表情をしている事が気になっていたものの敢えて何も言わなかったが、思い切って聞いてみた。
シロが今まで思っていた事を吐露すると、主は現実問題今は何も出来ないがどうしたいかを話した。
「私は…この屋敷の主で、他の執事達の事も大切に思ってる。でも、それはあくまでも執事としてだよ。
シロの事は執事でもあるけど、私の大切な恋人だと思ってる。…だから、いつか連れてってくれる?」
「…あぁ、その時は…我の妻として連れて行ってやろう。」
主はシロの言葉に胸の高鳴りが抑え切れず顔を横に向けるが、シロがすぐに自身の方へ向けさせ唇を重ねた。
重ねるだけだったものが次第にお互いに求め合い深いものになっていき、シロは主の頭を優しく撫でながら主はシロの首に手を回し長く甘いキスをし続けた。
シロの手は主の秘部へと伸びていき主の中に1本、2本と指を入れ、始めはゆっくりだったものの、次第に激しいものになっていった。
「っぁ、ん…ハァハァっ…ぁあ!」
主が何度達しようともシロの手は止まらず体を脈打たせる事しか出来なかった。
「…ハァっシロ、ぁ…!」
シロは主の足と足の間に顔を埋めると突起部を優しく舐めながら、指の動きは止まる事はなかった。
「っ…ハァっお願い、ハァハァっぁあ!止まって欲しいの…ハァっシロ、っぁあ!」
シロが動きを止めると、主は肩で息をしながら呼吸を整えていた。シロは主の体を優しく撫でて主の秘部に自身のものをあてがうと、主の耳元で”入れるぞ”と囁いた。
シロが耳元で囁いただけでも主は感じてしまい体を脈打ち、シロのものをキツく締め付けた。
「っハァ…ぁ、シロ…ハァっ大好き♡」
「あぁ…我もだ。…いつか、我の妻として側にいて欲しい。」
シロはそう言うとゆっくりと動きだし、主の中を掻き乱していった。
何度も達していた主にとっては、シロのものが動く度に甘く縋るような声をあげ続けるしかなかった。
「っハァ…ぁあ…っんぁ…ハァっ」
主は無意識にシロの体に足を絡め、より深くシロを求め始めた。
(何故だろうな、○○と居るのは心地が良い。フッ…まさか我が○○に対し、このような感情を抱くとはな。)
シロは主の頭を撫でながら、主の事を愛おしく想いながら激しく動き始めた。
今まで感じなかった感情も、心動かされるような表情も、優しい声も物腰柔らかい言葉も何もかもがシロにとっては心地良かった。
だからこそ主は特別で、なくてはならない存在になっていた。
「っハァ…ぁんぅ…ハァっぁ、っんぁ!」
「○○、足を離せ。…良いのか?」
主はシロを見つめながら頷くと、シロは主の中を掻き乱して奥深くであたたかいものを吐き出した。
「…案ずるな。これから先、我がこうしたい相手は○○しかおらぬ。子を身ごもる事があれば我に言えば良い。我が愛しているのは○○である事、ゆめゆめ忘れるでないぞ。」
「うん♡」
主は数回瞬きをすると、眠りについた。
シロは主に服を着させると、自身も服を着て身なりを整え主を抱き締めながら眠りにつこうとしていた。
(我がここまで心酔するとはな。…流石この屋敷の主なだけはあるという事か。)
†††
先に目が覚めたのはシロの方だった。
隣ですやすやと寝ている主を見て、シロは頬を緩ませながら主の頭を撫でた。
(…可愛い寝顔で寝るのだな。)
その時、主はゆっくりと目を開けシロが頬を緩ませているところを見た。
「…シロのその顔、とても優しい顔してて私は好きだよ。」
シロはすぐにいつもの顔に戻り、ベッドから降りた。主にはそれが照れ隠しである事を知っていた。
「…っ、今日は休みであろう?お前のしたい事はなんだ?街に行く用事以外なら付き合ってやろう。」
シロは街に行くと、よく色んな人に見られる事が多いため、人目を避ける事が多かった。主もそれは知っていたので、屋敷で過ごせる事を提案した。
「シロと一緒に庭で絵を描きたい!描き終わったらどんな絵を描いたか、お互いに見せ合いたいの。」
2人は朝食を取り、身支度をしてスケッチブックとペンを手にして庭に向かって行った。
❦❦❦
2人は庭に出て何を描こうかと辺りを見渡しながら綺麗に咲いているお花を愛でていた。
「ん〜…どれも素敵で迷っちゃうね。でも薔薇が好きだからここかな!」
主は描きたいものが決まると、その場に座ろうとするとすぐにシロは持っていたハンカチを敷いた。
「ありがとう、シロ。シロは決まった?」
「あぁ。」
シロは主から少し離れた場所に座ると、スケッチブックにペンを走らせた。主もその様子を見ると、自身もスケッチブックに向き合い始めた。
しばらくすると、アモンが庭に水やりにやって来た。
「主様!来てたんすね♪…ここで絵を描いてるんすか?」
「うん♪どれも綺麗に咲いてるから迷っちゃったけど、ここの薔薇が私は1番好き。」
アモンは最近、自身が品種改良して1番気合いを入れて育てた薔薇を主が気に入ってくれた事に頬が緩んだ。
「主様はお目が高いっすね〜♪これは最近品種改良して、頑張ってた薔薇なんすよ。じゃぁ俺は水やりがあるんで、ゆっくりしてって下さいっす。」
アモンは主から離れると、水やりに専念し始めた。
(シロさんにあんなに睨まれちゃぁ主様の側には居づらいっすね〜。)
主は気付かなかったがシロはアモンに無言の圧をかけていたのだった。
(フン…◯◯が他の執事達に慕われている事は承知の上だが、あやつは距離が近すぎる。)
そうこうしていると、2人は絵が出来上がり主のペンが止まっている事を確認すると、シロが主の元へと近寄った。
「私はこれだよ♪」
主は目の前の綺麗に咲いている薔薇をそっくりそのまま見事に描いてみせた。シロも主にスケッチブックを見せると、主は目を見開いた。
「…これって、私?」
「あぁ。この庭で1番綺麗だったからな。」
fin.
次回🐦⬛
コメント
1件
え、ちょ、シロ…!?!?😭💕💕 あのクールで無表情なシロが主様にだけ見せる笑顔とか「手放せん」とか「我の妻として」とか…もう心臓持たんわマジで!!🔥🔥 庭で絵を描くラストも尊すぎて涙出た。「この庭で1番綺麗だったから」って主様描くシロ…一途すぎるでしょ…😭💖 アモンに無言の圧かけるとこは笑ったww ヤキモチ可愛い! 続き楽しみにしてます!次回も絶対読みに行くね🌸