前回のあらすじ前回見てください!!
『ところで君の名前何?』
鶴雨「俺は鶴雨だ。よろしく頼む。」
『鶴雨!いい名前だね』
『その主人の特徴はなんなの?』
鶴雨「ロングヘアだ。髪色は青くて目は赤い。俺が渡した華をつけている。そして……とても美しい!」
『ぁーね。』
なるほど……熱狂的従者なんだ…?はは、いいねいいねこう言うの!面白い!
いやぁ、飽きない旅になりそう!
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アル「貴様がミスティックかっっ!!」
ミスティック「そうだが」
ミスティック「…手毬…誰だコイツは?」
手毬「わたメルの友達」
手毬「ツルギって人とどっか行ったきり帰ってきてないんだって。ツルギって人の家わかる?」
ミスティック「ああ……分かるが」
ミスティック「予定ないし、今から行くか?」
アル「行くに決まってんだろ!!」
ミスティック「わかった。少し用意するから待っててくれ」
そう言って玄関の扉を閉める。
……わたメル…やっと会える。絶対猫耳剥いでやる。それから、話して、帰って…
……猫耳剥ぐのは辞めておいてやるか
少し経つとミスティックが出てくる。首には…宝石のネックレス?のようなものをぶら下げていた。
アル「なんの宝石だ、それ?」
ミスティック「ミスティックトパーズっていう宝石だ。いつもは無くさないよう身につけるのは控えてるんだが…ツルギが”俺と会う時はそれ付けてろ”なんて駄々をこねるからな。」
アル「……綺麗だな…見とれる」
宝石類は見るのは好き。よく下界におりて宝石店に行っては見ていたな。買う金はなかったけど。
アル「お前に似合ってるよ。」
ミスティック「……」
ミスティック「…あぁ…えっと、ありがとう」
少し困ったような表情を浮かべて目線を逸らす。
ミスティック「……さて、行こうか。」
アル「はやくはやく!」
手毬「あー、あとは2人でできるか?」
アル「ああ、ありがとう。オオデマリ。」
手毬「最後くらい名前で呼んでくれよ…」
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…暇”ーーー!!
シピーさんも忙しそうだしなぁ…ん?
あれ?いつの間にか…客間に来てるな。私がツルギさんに押し込まれた部屋だね。
中から若干声が聞こえる。月下さんと…もう1人は誰か知らない。誰だろ?
耳をすまそうと扉に耳を近づける。……うーん聞こえないな
そう思っていると肩に手を置かれる
わたメル「ぅゎ!?!!!」
『しーっ』
口元に人差し指を立ててしー、ってしてる成人男性くらい?の人が背後に立っていた。
だれ?だれ?
『君はここの研究員かい?』
わたメル「いや…あの、月下さんに今変なやつ保護してるって聞きませんでした?」
『聞いたことないな。ああ……悪いね』
アルビー「俺はアルビーだよ。君は?」
わたメル「……わたメルっす…あなたこそ研究員すか?」
アルビー「いいや?ここの研究で開発された薬の試し打ち係。今それが終わってここに帰ってきたんだ」
アルビー「どうやらシン様と月下ちゃんの話はまだ終わっていないみたいだが。終わるまで話すかい?」
わたメル「あ、え?!いいんですか…?」
アルビー「話が終わるまでは暇だしね…眠気を覚ましたいし。君がいいなら」
わたメル「話したいです!」
地面に座り込んで仲良く会話をし始める。どうやらアルビーさんには弟みたいな存在のやつが居たらしい。でも喧嘩してから関わっていないし、姿も消えたんだって。すれ違いだったのに自分もムキになってしまって相手の話を聞いていなかった、と後悔していた。霊ちゃんと縊鬼くんもそういうすれ違いしてたな
アルビー「…大切な人って、失った後に気がつくんだ」
アルビー「君はいるかい?」
わたメル「……」
くろわたかな。るめた?それともあの子?晶さん??……よくわかんないな。
わたメル「……今はまだわかんないかもです!」
アルビー「…それでいいよ。いずれ分かる」
私から視線を逸らして地面を見つめている。何考えてるかよく分からないけど…深いことは考えてるんだろうな。
そう考えていると目を伏せ始める
…え?何してんの?考えてる。。?ね、寝てるくない?え?寝息聞こえるよ??
アルビー「……すー……すー……」
わたメル「…え??アルビーさん……?」
わたメル「……ねてる。」
いやまあ、寝顔イケメンだけど!急に寝ますか?!あんなに闇深会話してたのに寝る!?え?場を和ませようとしてるの?いや寝てるよね!?え?え?
ガチャリ、という扉の開く音。アルビーさんが少しその音に反応するけれど起きる気配はない。
月下「…何しているんだ……?」
わたメル「……エット」
シン「ぁー…眠っている……」
シン「アルビー…起きなさい。帰るぞ」
アルビー「…ん」
アルビー「……あと13分」
シン「ここは家じゃないんだぞ!」
わたメル「(しかも結構寝るな)」
シン「ぁ”ーもう。担がなくてはならないなコレは……それじゃあ私様はこれにて帰るぞ」
月下「ああ。アルビーさんにも協力してくれてありがとうと伝えておいてくれ」
シン「もちろんだ。」
シン「あーもう重い…なぜ私様が使徒を担がなくてはならないんだ……」
両脇を掴んでずるずると引っ張って文句を垂らしながらだけど…普通に優しいんだよな…あの人誰だろ?アルビーさんが言ってたシンってお方かな
月下「…それで…君は、帰ったんじゃ。」
わたメル「保護者のお方に1ヶ月滞在許可出たんです!まぁ…迎えの人が来たら帰る約束なんですけどね」
月下「……そうだったのか……!ありがとう…!」
わたメル「えへん虫」
月下「でも何故この部屋に?」
わたメル「暇で探索してたら…」
月下「なるほどな…暇つぶし相手をしてくれる者…あ。No.041。」
わたメル「え、まさかの実験体?」
月下「温厚な奴だ。見ると恵まれると言われているぞ」
わたメル「えっなら話させてくださーい!!」
月下「…面白いやつだよ」
扉の鍵を入れて中に入る。薄暗い。
人の気配はない。なにか変な匂いもする。それは血の匂いでは無い…
『シャーー!』
蛇の威嚇する鳴き声が真横から聞こえる。
わたメル「うわああっ!!!」
月下「…041。次またそれをしたら許さないぞ」
041「ナハハハハ!!おもしれぇおもしれぇ!!うわあだってよ!聞いたか?」
周囲に蛇が集まって041を囲むように周りをぐるぐると回る。うるさい程笑ってわたメルに指を指す
041「んで?誰ソイツ?まさか浮気!?なんつってー」
月下「お前とおしゃべりする為に来たんじゃない。この子の暇つぶし相手してあげてくれ」
041「はぁ!?!餓鬼の面倒はやりたくねぇんだけど……」
月下「あー…新しい蛇の餌を買ってきてやるから。」
041「…交渉成立♪」
大きな翼を気分よく広げ、わたメルの手を引いて翼でわたメルを囲う
子守りと言っても…餓鬼なんて暖めれば良いだろ。
わたメル「ウォーーー!」
041「うるさいぞ餓鬼…」
月下「…頼むぞ」
041「おうよ」
周りにいた蛇が自分の巣へともどって行く。…なんか生臭いのは…蛇さんのあれのせいとかかな。蛇さんが匂うのかはしらないけど
にしても距離近いっす!ガチ恋恋愛すか!?好き!
041「…あまり変な事考えるなよ?俺はお前に興味は無いし、同性愛者じゃないからな」
わたメル「え、私女っすよ?」
041「俺は女だぞ」
…????
頭の中が?に埋め尽くされる。…ん??ウソですよね?ザ、オスって見た目してるよ!?オス。オスやん。オス顔してるやん!!
041「残念だったなメスガキ!」
わたメル「ざぁこざぁこ♥」
041「は?殺すぞ」
温厚ってなんですか?
ドゴッ!
驚いてびくっと体が跳ねる。……何?今の衝撃音は??あ〜…という表情をしている041さんの体を揺さぶる
わたメル「なぁんの音なんすかァァァ!?」
041「メシアがまた散歩しようと床に穴開けたんだろうな。ありゃまたキドリに怒られる」
041「はぁ…メシア……」
041「散歩しようとわざわざ床に穴開ける所も愛いなぁ…」
愛しそうに目を伏せ頬を赤く染めて愛に浸っている。いやいや、愛おしくないでしょ!?床に穴開けないでよ!?日常茶飯事なんすか!?
041「もう346回も告白しているのに全然振り向いてくれないんだぜ?ツンデレだよな…」
わたメル「ツンデレって言うか、もう脈ナシでは。」
041「は?メシアは生きてるが??」
わたメル「そーゆー脈ナシじゃないです」
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…ここが、ツルギと言うやつの住処か?そんなに豪華でもないし、古そうだな。所々蜘蛛の糸がある。
扉をノックするも反応は無い。誰かいる気配もしないな…
ミスティック「あー、ツルギはな、扉をノックじゃなくて呼ばないと来ないんだよ」
ミスティック「すー…はぁ…ツルギーー!!」
アル「ぅお…」
ドタバタと部屋の中から聞こえる。古い扉の軋む音と同時に扉が開かれる。中から出てきたのはわたメルじゃなくて男だった。こいつがツルギか?
ツルギ「はぁー、お、おお、ミスティックじゃね、か…はぁ、はっ、」
ミスティック「それより息が荒いし汗も出てるぞ。」
ツルギ「はは、少し…ふー……ふぅ…少し魔法の練習しててな」
アル「おい、わたメルはどこだ」
ツルギ「あ?わためる?ってお前誰だよ!」
アル「アル・カーシェア。わたメルの友人だ」
ツルギ「げ…」
やべ、もう辿り着かれちまったか……どうしたもんか…しゃーねーな。
ツルギ「あーなるほどなあ。わたメルは今お出かけしててな。帰ってくるまでここに居ろよ。ミスティックは帰るんだ」
ミスティック「なぜだ」
ツルギ「ここからは男の会話な」
ミスティック「…あ〜わかったよ」
ツルギ「あ、それと!」
ツルギ「今日も可愛らしいな😆さすが俺の嫁候補😆」
ミスティック「お前の嫁候補になった記憶ないんだが……」
アル「惚気けてないではやくしろ」
ツルギ「分かってるっつーの。ちったあ待てんのか」
ミスティック「早く行ってやれ。」
ツルギ「へいへい」
扉を閉めて居間に案内される。
……机にも椅子にもホコリがすごく被っていて座りたくもないし触れたくもない。
ツルギ「うわ〜、久しぶりにこの家来たわ…汚ねー」
アル「……わたメルは何処にいる?」
鞄の中に入れていたチェーンソーを突き出す。
何も発さない、焦った様子もしない。ただ突きつけられたチェーンソーを見ている。
ツルギ「……ふっ」
ツルギ「おお怖い怖い…そんな俺争うために中に入れたわけじゃないよおー?」
アル「争いたくないのなら居場所を教えろ」
ツルギ「教えれねーんだってば……連れて帰るだろ?」
アル「当たり前だ。」
ツルギ「落ち着けって。その物騒な武器おろせよ〜?」
アル「…」
ツルギ「なんもしねーよ。」
ゆっくりとチェーンソーを下ろす。ふぅ、とため息をついて椅子に被ってあるホコリを払って座り、話し始める
ツルギ「今わたメルは協力してもらってるんだよ。この世界を救うために……」
アル「…は?え?わたメルが?笑」
ツルギ「そう、わたメルが」
アル「冗談はやめてくれ。アイツが世界を救えるとは到底思えない」
ツルギ「ところがどっこい。救えるらしいぜぇ〜?どうやるかは知らんけどな」
アル「いや待て、まあ百歩譲ってわたメルが世界を救えたとしてもこっちの世界にはわたメル以上の強者がいる」
アル「なぜわざわざわたメルを」
ツルギ「ん〜なんでだろうな。わたメルの力がココロに対抗できる力とかなんとか……まあよく分かんねえけど」
ツルギ「わかったか?お前は元の世界に帰ってこの事伝えろ」
アル「……は?いや、帰らんが」
ツルギ「は?」
ツルギ「……いや帰れよ」
アル「いや帰らんが?」
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“…ツヨイ”
?なにが。
“…スコシ モウ マダ”
…?まあ、分かったら教えて!
041「他に聞きたいことはあるか?」
わたメル「あ、えっと〜…キドリさんについて!」
041「アイツァ秘密主義だから俺にもよくわかんねえけど…話したりは結構する仲だな。」
041「なんかメシアに弱み握られてる感じだったなあそういえば…」
わたメル「えっ」
041「メシアは頑張って自分を処分しようとしてくるのが可愛いんだってよ」
わたメル「悪趣味!」
041「そんな所も愛い♡」
わたメル「愛いくない」
041「は?」
わたメル「ジョーのダーン!」
わたメル「……あ!聞きたいことあるんです!」
わたメル「この施設にヒヨコいるじゃないですか?シピーさんのペットの」
041「あ〜あの不気味な……」
041「ありゃペット言うより…怪異だろ」
わたメル「……ン!?!」
041「知らんのか…ヒギョウ様というヒヨコの姿してるのに目だけ人間の怪異だよ」
わたメル「え〜……あれ怪異だったんだ」
041「つうか目え見たの?お前なんで狂ってないんだ?あ〜…お祓いしてもらったけどダメだった系か?嫌でもお祓いされたような後は……」
わたメル「いや待って待ってお祓いって何?ダメって何?」
041「ヒギョウの目ェみたら魂抜かれるんだよ。狂うやつもいるけど……」
わたメル「あ、なら大丈夫っすね。素が狂ってるんで」
041「自覚してるタイプの狂人??」
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『ねえ鶴雨。ここって神が来なくなってから荒れ果てたんだよね?神が来ていた時はどうだったの?』
鶴雨「……とても美しかった。どの国にも劣らないくらいにな…。」
鶴雨「昼間は子供たちが揃って遊び、人里で店やってる者は忙しそうだった。それでもみんな、毎日が楽しそうだった……」
鶴雨「…もう一年以上はこの状態が続く。一年以上も……会えていないのだ。主人に」
『…悲しいね、それは。どこも見て回ったの?』
鶴雨「…一つだけ……行ってない所がある。ただ、行けないんだ。何か封印されていて行けそうにない。無理に足を踏み入れば命はないだろう。」
『……じゃあ私行くよ!この札がない限り死なないんだー』
鶴雨「無限の命を持つからと言って躊躇なく死にに行くな。俺はもう人の死は見たくない」
『あー、ごめん。』
鶴雨「ところでお前は外の世界で何をしていたんだ?」
『追いかけ回されてた…���って言うやつなんだけどさ…人に好かれるのが好きな奴。男女問わず愛されてるやつだよ。』
『私そいつのこと嫌いだからさ……でも���はそんなの許せねータイプらしくて私に好かれようと努力してる』
鶴雨「…そいつのこと、大切にしろよ」
『えーーなんでだよー。。』
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アル、ついにツルギと接点!!
ツルギはわたメルを帰すつもりは無いので研究施設には案内しようと思っていません!
荒れ果てた場所にいた男の名前発覚!あとわたメルは041と恋バナしてるね💕︎
ざっとキャラしょーかい
鶴雨(かくさめ)♂ 年齢不明 種族多分人間
一言で言うと主人に盲目な従者
アルビー ♂ 年齢不明 種族多分人間
一言で言うと全肯定お兄さんBot
シン ︎︎ ♀ 年齢不明 種族神
一言で言うと私様教祖
041 ︎︎ ♀ 年齢不明 種族神(悪魔と呼ばれてる)
一言で言うといちばんマトモな問題児
☆ 今日の 豆知識 ☆
ツルギはミスティックのミスティックトパーズにGPSと盗聴器を着けてる。
それではまたね👋
コメント
2件
041、最初全然まともに見えなかったわ()わたメルの素ってちなみにどのぐらい狂ってる?