これは私達。俺達の。
四流になった物語である。
ひとらん
・・・ということで以上で今年近距離部隊に入る隊員紹介を終わる。
近距離部隊
はい!
エーミール
はい!
私エーミールは今年、我々国の近距離部隊に入った。理由はこう言ったら失礼かもしれないが我々国の部隊に入れれば何でも良かったからだ。まぁ運動はそんな出来ないけど・・・
エーミール
(それにしても・・・)
コネシマ
にしても意外と今年近距離部隊に入る奴多いなー。
ひとらん
まぁそれほど簡単できつい部隊だからねー。
エーミール
(あの二人ですよね・・・。近距離部隊隊長、ひとらん。近距離部隊副隊長、コネシマ。あの二人私と同じ年齢ですよねー。・・・末恐ろしい。)
ひとらん
じゃあ早速今日から訓練開始するから!!
近距離部隊
はい!!
エーミール
はい!!
ひとらん
じゃあ以上で今日の訓練終わり!後は各自各々夕食まで自由時間で!
コネシマ
あ・・・後や!今から名前呼ばれる奴ら別の部隊移動なー。
ひとらん
そういや向いてない人、初日で移動だったね。
コネシマ
おん。能力を生かすためってグルッペンゆうけど、少し皮肉だよなー。
近距離部隊
移動?/やばいじゃんそれ!/でも、才能ない人だよねーw
エーミール
(移動ですか・・・ま、まぁ真面目に私してましたし、移動は流石に・・・!)
コネシマ
~~と、~~と、最後にエーミール!!
エーミール
え!!?(う、嘘でしょぉー・・・)
コネシマ
エーミールは取り敢えず遠距離部隊に移動なー。
エーミール
は、はい・・・。
(まぁ我々国の部隊に入れればいいですし、別何処でも・・・!)
鬱先生
ダメやな。エーミール。
エーミール
へ??!な、なんでですか!
鬱先生
うーん敵が何処に行くか位置を当てるのは上手いやけどなー。単純にエイム無し!体力無し!遠距離だからってスキでかすぎ!!
エーミール
うぐ! グサッ
鬱先生
だからー・・・うーん。取り敢えず外交官関係の方いってみるかー。
エーミール
は・・・はい・・・・・・。
(さっ流石に戦わない部なら!)
オスマン
うぅーーん。ダメめぅね!
エーミール
?!!?!
オスマン
英語はペラペラなんだけどぉー・・・単純に会話力、コミュ力無いめぅね!!
エーミール
うぅぅ!!(ズボシ)グサッ
オスマン
じゃあ次はハッカー部隊行ってみてめぅー。
エーミール
はい。(ハッカー部隊は最初、書類審査・・・これなら!!)
エーミール
(こ・・・ここで落ちますぅー?!?)
(その後も私は、いろいろな部を受けましたが、全て落ちました。)
エーミール
はぁ~。
(結局雑務ですか。心が辛いですね・・・我々国の部隊に入れないと意味が無いんですが・・・)
エーミール
よっこらしょ!
私は今、下っ端の下っ端。雑務を終わらす仕事をしています。今年でこの仕事をしてるのは私だけ・・・。同期の方からは落ちこぼれのひと言。もう故郷帰ろうかな・・・。
エーミール
はぁ~
そんな考え事をしながら歩いていると、曲がり角から突然!!
???
うおぉぉ!!
エーミール
うぎゃぁ!
???
てて・・・あ!スマン!
エーミール
い、いえこちらこそ・・・て、え!ゾッゾム?!
ゾム
ん?会ったことあるっけ?
エーミール
い、いえ!全然!・・・スミマセン。
(まさかあのゾムさんと会うとは・・・)
ゾムさんは私より少し早く我々国に入った人で、暗殺部隊隊長直々のお声がけで今暗殺部隊に入っている。今では暗殺部隊隊長より強いとか・・・。
エーミール
(運がいいのか無いのか・・・)そういえばゾムさん。
ゾム
ん?なんや?
エーミール
何故ここに?暗殺部隊の部屋があるのは別の塔で・・・。
ゾム
・・・・・・アァァ!!お前名前なんや?!
エーミール
へ!エ、エーミールです!!
ゾム
エーミールか、分かった!エーミール!俺を匿ってくれぇ!!
エーミール
えぇぇぇ!?!?
ゾム
いやぁー助かったわ。まさかあそこ以外に通路があるとわな!
エーミール
それはいいんですけど・・・何故ゾムさんは私に匿ってと?
ゾム
あぁ。そういや話してへんかったな。実は暗殺部隊隊長にならんか、って。
エーミール
暗殺部隊隊長?!凄いじゃないですか!
ゾム
・・・でも俺な、嫌やねん。
エーミール
何故?出世は悪い話じゃぁ。
ゾム
うーん何やろなぁ。単純に面倒いが勝ってるな。隊長なるって事は幹部に自動的になるし。隊長に恩はあるけどまだ自由に生きたいっていうかなー
エーミール
そういう考えもあるんですね・・・。では私はこれで。
ゾム
え!俺この後どうすればええん?!
エーミール
そのまま真っ直ぐ行けば、裏山に出るのでそこにいれば、大丈夫じゃあないでしょうか。
ゾム
・・・そっか!あんがとな!エーミール今日の夜、礼しにくわ!
エーミール
はい、分かりました。
そういい私達は別々の道へ進んだ・・・。恐らくもう会うことない・・・
エーミール
ん?
(・・・・・・今日の夜礼しにくるぅぅ?!?)
エーミール
て、なってましたけど・・・・・普通に考えて来ませんよねー。
(大体もう12時近いですし・・・寝ますか。)
そう私は今日のことを考えながら眠りにつこうとした。しかし、窓からコンコンと音がした。
エーミール
まさか・・・
私は、心臓が激しく動いてる・・・つまりは興奮しながら鍵を開け窓を開いた。
窓を開けると同時にカーテンが風で勢いおく吹き荒れる。
咄嗟の事に驚き、手で顔を隠したが、風が落ちついたと同時に私は手をゆっくりおろした。
そして窓に立っていたのは紛れもなく、そう、
ゾム
よ!エーミール!
あのゾムだ。
エーミール
ゾ、ゾムさん・・・本当にきたんですか?!
ゾム
おん!いやぁーほんま大変やったでここまでくんのw
エーミール
何でそんな無茶してまで!
ゾム
俺・・・貸しつくんのいややねん!
エーミール
は、はぁ~。
ゾム
せやからエーミール!お前に俺の中での最高の場所に連れてってやる!
そういいゾムさんは私にテを差し出した。凄く子供のような無邪気な笑顔を見せて。
エーミール
(普段ならこんな変な事には乗りませんが・・・。)
エーミール
いいですよ!
ゾム
オッシャ!
何か、この人について行くのは楽しそうだと思えた。今まで体感したことのない感情が体をめぐっった。
俺達/私達が四流組になった過程(後編)に続く!!
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