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私の思惑とは裏腹に雷の降り注ぐある日、グルッペンにオスマンを呼んでもらった。
そして、OKを貰ったのが今日である。
私の部屋に並ぶのはティーセット達、全部倉庫でホコリを被っていたので洗った。
3回ノックが響く。
「っどうぞ」
「…失礼します」
しっかりと、そこにいたのはオスマンさんだった。
「…その、変に勘ぐらせた謝礼?…として」
「…!」
スイーツに走った彼は私の知っているオスマンの行動では無かったが少し安心した。
マカロン、好きだろうか?
ケーキは沢山あるが申し訳なさげに並べたマカロンはあわよくば私が食べたいスイーツだった。
態々買うまでもないと思って食べたことが無い。
「私の好きなデザートなんだけど…、今回は譲るよ」
…嘘だ、自分にデザートを買うのは面倒だから基本買わない。誕生日には食べるぐらいだ。
キラキラと目を輝かせる成人男性…だが、到達に真面目な顔をしてこっちを見た。
「…いや、毒入っとるやろ」
「はぁ?毒味しろと?」
あっ、ちょっと口悪い私。
反射的に口が悪くなってしまった、なんとか取り返そうと返事を返す。
「…ちょっとまってな。」
どうせなら味見をしてやろうと、それらに目を移した。
…そうだ、どうせならマカロンを食べよう。マカロンは一口味見するだけで大部分減るんだけど…。いいよね?
パクリと緑色のマカロンにかぶりついた、おいしい…マカロン好きだ私。
味わっている中で味見だった事に気付き、殆ど減ったマカロンをオスマンに差し出した。
「ん、てかこれで良かったの?大分食べる部分減ったし、こんなの仲良く二人でお菓子食べてるだけやん。…てかケーキもやる?」
「…一口食べて放置してや。後仲良くない。」
残り少ないマカロンを彼は一口で食べた。
「んまい」
「…良かった」
「…ねぇ、良かったらまたマカロン一緒に食べる?マカロンだけ(好物だから)」
「… … … 食べる」
「ほんと?やった」
少し、新しい楽しみが出来た。
その後私はケーキを一口とはいえいっぱい食べたのと、あまり慣れていなかった為胃もたれに襲われた。
寝付きは悪くなったけどその日はふて寝しなかった。