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思ってもみなかった状況になってしまった。
王の身柄と情報の共有を交渉材料に話を進めようとしていたのに、どういう訳か最終的にはアゼベ王の娘との“結婚”が条件になり、アゼベに滞在する5日間、俺はその娘と過ごすことになった。
手を引かれたかと思えば、先ほどまで一緒にいたエレノアとリオネルの姿が見えなくなったところで手を離し、落ち着いた様子で城の案内を始めた。
「こちらの塔には書庫や礼拝堂があります。この城を作った建築家が変わった方で飾り扉や行き止まりの通路など、迷路のように入り組んでいるので迷わないように気を付けてくださいね」
そう解説を交えながら廊下を歩いているのがその結婚相手、アゼベ王の娘セレーネだ。
初対面の時から凛とした佇まいに柔らかな笑顔で受け答えする彼女の纏う雰囲気は感じが良く社交的で******************
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