「だからお願いです。ロンベルト様、私を側においてください」
長く続いた争いに終止符を打つべく、協定を結ぶために訪れた異国の地で、王家の娘に頭を下げられる事態になるとは考えもしなかった。
一緒に来たリオネルはアゼベに滞在する5日間、王としての教養やアゼベ国の歴史を学び、これから国を築く者として成長するだろう。
そしてエレノアも自分に与えられた役割を果たすために、全力を尽くしているだろう。
そんな中、俺の任務は交渉しアゼベ国と協定を結ぶこと。その為にすべきことは――。
「アッシュでいい」
「え?」
「その堅苦しい呼び方をやめてくれ」
「あ、はい。……アッシュ様」
小さく呟くように俺の名を言う声は、今まで見たセレーネの印象とは違っていて、こんな一面もあるの**************************
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