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ちびちゃん
#ソフィアチャンネル
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主な登場人物:
アデルさん
ルカーンさん
ちび
天翔様
ここは支配された国。
僕達は「アデル」という人に支配されている。
この国にはとある呪文がある。
「幸せになるのはアデル様だけ」
「アデル様の為に命を賭けて働く」
これを早朝5時に広場で唱える。
これは、アデルさんに敬意を示す為。
唱えなかったものは、優秀な部下であるルカーンさんに
罰せられる。
だからみんな怯えて、痩せこけて、のたれ死んだ人もいる。
だけど希望を捨てていない人も居た。
それが僕の神友、ちびちゃんさん。
彼女はもちろん、アデルさんの事を崇拝してるけど、
この国の現状を変えたい想いはあった。
みんなにこっそりイラストをプレゼントして喜ばせていた。
僕もよく自分の絵を描いてもらっている。
ちびちゃんさん 「天翔様!もしこの国が幸せで溢れてたら、何したいですか?」
僕 「えっ?う〜ん…変かもですけど、アデルさんと仲良くなりたいです」
ちびちゃんさん 「ほうほう、何故ですか?」
僕 「アデルさんも何か理由があるのかなって、支配するって相当な覚悟が
必要だと思うので…」
ちびちゃんさん 「天翔様は優しいですな〜!流石です!いつか仲良くなれたら良いですね!
その為には、いっぱい働かないと!」
この国では、実績が認められれば、アデルさんの近くで働くことが出来る。
年齢は関係ない、だって全部アデルさんからしたら道具なんだから。
でもみんなアデルさんが怖くて、ワザと実績を下げようとする人も多く居る。
それから僕達は出来ることは何でもやった。
今は支配で溢れてる国だけど、いつか幸せでいっぱいになるって二人で信じているから。
みんなからは引かれてたけど、そんなの関係なかった。
アデルさんといつか仲良くなりたい、その想いと、
神友が傍に居る。それだけで頑張れたからね。
2年後
ルカーンさん 「天翔、ちび、話がある」
ちびちゃんさん 「はい!何でしょうか!」
ルカーンさん 「おめでとう、これからお前達はアデル様直々の元で働けるぞ」
ちびちゃんさん 「…!やったー!ありがとうございます!」
ルカーンさん 「…嫌じゃないのか?」
僕 「えっ?」
ルカーンさん 「今のアデル様の傍なんて、疲れるだけだぞ?」
意味深な雰囲気で話す彼女に戸惑う僕とは裏腹に、
ちびちゃんさん 「大丈夫ですよ!私と天翔もはアデルさんと仲良くなりたいですから!」
ルカーンさん 「様付けを覚えろ、ふふっ、お前達だけだな、嫌な顔一つせず私と
話してくれるのは」
僕 「ルカーンさんは優しいですから!アデルさんのお気に入りなのもよく
分かります!」
ルカーンさん 「…!そうか、ありがとう」ニコッ
誰にも見せたことがない彼女の笑顔は美しかった。
ルカーンさん 「それじゃあ行くぞ」
ちびちゃんさん 「ドキドキしますね!」
僕 「は、はい!」
何分か歩くと、そこには大きなお城が建っていた。
ちびちゃんさん 「で、デデデデかぁ!?」
僕 「此処にアデルさんが?」
ルカーンさん 「そうだ、くれぐれも気を抜くなよ?私は最悪、お前達の命を奪わないと
いけなくなるからな」
ちびちゃんさん 「…!へ、へい!」
そしてルカーンさんは扉を開けた。
ルカーンさん 「アデル様、二人を連れて参りました」
アデルさん 「そうか、来い」
僕達は顔を見合わせて、うなづいた後にアデルさんの元へと歩いた。
アデルさん 「名を名乗れ」
ちびちゃんさん 「ちびと申します!本日からよろしくお願い致します!」
僕 「天翔と申します、お役に立てる様精進致します!」
アデルさん 「…」
沈黙が続き、僕の心臓の音だけが響く。
や、やばい…!何か失礼なこと言っちゃったかな!?
ど、どうしよう…死んじゃう…!?
アデルさん 「気に入った、まぁ精々もがいてみろ」
ちびちゃんさん 「ありがとうございます!」
それからアデルさんの元でひたすらに働いた。
前よりやる事が多くて慌ただしい毎日だった。
スケジュール管理、門番、掃除、食事の材料調達。
本当に大変な毎日。
でも、嫌とは思わなかった。
みんなアデルさんが怖いっていうけど、何が怖いんだろう。
確かにミスをしたら怖かったけど、それでも命は何故か奪われなかった。
ルカーンさん 「アデル様、申し訳ありませんでした」
アデルさん 「お前にはガッカリだよ、私の期待に背けない奴なんて要らんな」
ちびちゃんさん 「…喧嘩ですかね…?」
僕 「はい…」
ルカーンさんは任務に失敗してしまい、アデルさんの身体に少し傷が付いてしまった。
それで今この状況になっている。
アデルさん 「もう良い、さっさと下がれ」
ルカーンさん 「はい…」
ちびちゃんさん 「ルカーンさん!カモン!」(小声)
ルカーンさん 「えっ」
ルカーンさん 「悪い、まだ仕事が残ってるんだ…後に…」 「ルカーンさん」
ちびちゃんさん 「ルカーンさんは、アデルさんが好きですか?」
ルカーンさん 「いきなりどうしたんだ?」
ちびちゃんさん 「ルカーンさんは、アデルさんと居る時、すっごく嬉しそうに見えます♪
きっとそれだけ大切で、大好きな人なんだなって!」
ルカーンさん 「…変だよな…」
ちびちゃんさん 「えっ?」
ルカーンさん 「支配を好んで、人を追い詰める奴を好きになるなんておかしいよな…」
ちびちゃんさん 「どうして好きなんですか?」
ルカーンさん 「…孤独だった私を、見つけてくれたから…」
ルカーンさん視点
私はいじめられていた。
小さい頃から、「可愛くない」「ブス」「醜い顔面」
そんな言葉ばっかり言われて来た。
だから自然と自信もなくなって、オシャレとか、美容にも
気を使うのをやめた。
でもあの人だけは、私の事を褒めてくれた。
全部嫌になって、この世から消えようとしてた時、
アデル様 「大丈夫か?」
私 「…何ですか…」
アデル様 「悩みぐらい聞くぞ?」
私 「…私は、可愛くないんです。小さい頃から、ブスとか言われて来て、
だったらどんなに頑張っても可愛くなんてなれない。だから女子力も捨てました。
長かった髪も、全部切りました」
アデル様 「今でも充分綺麗だと思うが?」
うるさい
アデル様 「もっと自信を持ったって良いだろ?」
アンタみたいな綺麗なやつに
アデル様 「笑顔の方が可愛いぞ?」
咄嗟にアデル様の腕を掴む。
私 「アンタみたいな顔が整ってるやつに言われたくない!何なの!?
可愛いって言っておけば良いって思ってるんでしょ!?そうやってただ良い人アピールしたい
だけでしょ!?何にも知らないのに口出しするんじゃねぇよ!」(泣)
気付けば怒鳴って、アデル様に当たってた。
アデル様 「そうだな、私は良い人アピールがしたい。その通りだよ」
私 「は…?」
アデル様 「だが、綺麗と言われるのは嫌か?可愛いは、悪口なのか?もしそれが
お前にとっての侮辱ワードに入るなら謝る。でも入っていないなら、素直に喜べば良いさ。
喜べるのは、自分を認められている証拠だ。自信を持ってみろ。お前は可愛い、
私は好きだぞ?」
私 「…!」
今まで、両親以外に、好きなんて言葉言われた事なかった。
お母さんもお父さんも、私を可愛いって褒めてくれたけど、違った。
友達に、出逢う人に可愛いって褒めて欲しかった。
私 「私…可愛いの…?好きになってくれるの?」(泣)
アデル様 「良いか?他のやつは、お前に嫉妬してるだけだ。優しいお前だから、
綺麗で純粋だから、それに嫉妬して文句をたれてるだけさ。私はお前を認めてる。
それだけじゃ足りないか?」
私は首を横に振った。
私 「ううん!私!あなたが大好き…!これからは私が支えるね!」ニコッ
アデル様 「ありがとう、よろしくな」
私 「私を可愛いと褒めてくれた、私を好きって言ってくれた。チョロい女かも
しれないけど、それが嬉しかった。だからだよ」
ちび 「ルカーンさんは私と似てますね!私も、神友がたくさん褒めてくれるから
それが嬉しくて、ずっと傍に居たいって思っちゃうんです!」
私 「まぁアデル様は、病気で全部記憶飛んだんだけどな」
ちび 「え…」
私 「もう戻らないんだって!今までの我慢してたのかな〜!だからきっと、
欲が出ちゃったんだろうな!」
私は笑顔で話した。
本当は泣きたくて、目頭が熱くなってたけど、なんとか抑えてた。
ちび 「凄いですね、ルカーンさんは。どんなになっても、アデルさんを
見放さないで、ずっと傍に居てくれる人で、アデルさんは幸せだと思います♪私も、神友と
ずっと傍に居ようって約束しました!だから、私もルカーンさんみたいな優しい人に
なりたいです!」
でも、コイツの言葉で、限界突破した。
私 「あ〜あ…狡いなぁ…我慢してたのに…本当は…前のアデル様に
逢いたいよ…また好きって言って欲しいよ…!でも無理だよ!きっとアデル様は私が
嫌いなんだ!私は傍に居ちゃいけなかったんだ!」
ちび 「だそうです!天翔様!」
天翔 「そうですね、アデルさん」
私 「えっ?」
アデル様 「ルカーン」
天翔が呼んだ途端に、アデル様が奥の部屋から来た。
私 「な、何で…」
ちび 「天翔様と無線で繋げておきました!ずっと聞いてもらってたのです!」
アデル様 「…悪かった、正直に言うと、私は何も覚えてない。お前を
追い詰めてる事も、お前が傷付いたのも分からなかった。許してくれとは言わない。だから、
私と関わるのはもうやめろ。またお前を追い詰めるだけだ」
やめて…
そんな事言わないで…
ちび 「アデルさん!ルカーンさんはアデルさんが好きです!だから!私が
代わりに土下座しますから!」
天翔 「ちびちゃんさん!?」
ちび 「一人にしないでください!!!!!!」(土下座)
ごめん視聴者のみんな、此処はさ?
唖然とするべきなんだろうけど!
でも…!
私 「あははははははw!なんだよそれw!」
笑ちゃった…
アデル様 「…ッw」
天翔 「ちびちゃんさん!おでこが!おでこがめり込んでます!」
ちび 「えっちょっと待って抜けない!助けて!」
私 「大丈夫か!?」
ちび 「ヘルプー!!!!!!」
ちび 「た、助かった〜」
天翔 「本当に心配したんですからね!?」
ちび 「あっはっはっ!失礼しました!あっ!アデルさん!一人にしないで
くれますか!」
アデル様 「…良いのか…?この国を支配してしまった…幸せになんてなったら…」
ちび 「みんなで幸せになれば良いのです!私がちゃんと協力しますわよ!
アデル様!」
天翔 「ちびちゃんさん!僕も手伝いますよ!」
ちび 「ありがとうございます!よーし!あとはお二人の時間を楽しんで!
それじゃあ!」
二人は走って去っていった。
私 「お、おい!あ…えっと…」
アデル様 「…ルカーン」
私 「は、はい!」
アデル様 「…何も覚えてないけど、何も分からないけど、ルカーンが綺麗なのは
わかる。だから、また、一緒に居てくれないか…?」
私 「…!はい!」(泣)
天翔様視点
ちびちゃんさん 「天翔様、もしかしてあれが分かっててこの作戦たてたんですか?」
僕 「なんとなくですけどね!」
ちびちゃんさん 「流石ですね!いやーなんかルカーンさん昔の私みたいだったな〜!」
僕 「…ちびちゃんさん、僕は貴方が大好きです。それをどうか、忘れないで
くださいね」
ちびちゃんさん 「…分かりました!約束です!絶対忘れませんよ!」
ちびちゃんさん 「天翔様!私も!」