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夜の職員室。
残業。
静かな空気。
「……っはぁ」
ライが珍しく深いため息をついた。
マナが顔を上げる。
「ライ?」
「疲れた」
即答。
珍しい。
ライは基本、弱音をあまり吐かない。
「今日会議長かったもんね」
「……ん」
ライは数秒黙っていた。
それから。
ふら、とマナの隣へ来る。
「え?」
そのまま。
マナの肩へ額を押し付けた。
「ライ!?」
「……ちょっとだけ」
低い声。
完全に甘えてる。
マナの心臓が跳ねる。
「学校!」
「誰もいない」
「でも!」
「充電切れた」
ぼそっ。
マナは思わず笑った。
「なにそれ」
「マナ不足」
「重」
「うるさい」
ライは動かない。
肩へ寄り掛かったまま。
静かな職員室。
聞こえるのは時計の音だけ。
マナは少し迷ってから、そっとライの頭を撫でた。
「……おつかれ」
「ん」
「頑張ってるね」
するとライが小さく息を吐く。
「お前いると気抜ける」
「知ってる」
「だから学校危ない」
マナが吹き出す。
「自覚あるんだ」
「ある」
ライが少し顔を上げる。
近い距離。
柔らかい目。
「……帰ったらいっぱい充電させて」
低い声。
マナの顔が一気に熱くなる。
「っ……ライ最近ほんとずるい!」
ライは少し笑った。
学校では見せない、甘い笑い方だった。
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