~5年前~ ラウール8才
ぼくは生まれたときから体が弱くて、ずっと病院でくらしてる。広くて真っ白でなんにもないへやは、絵本でみた【ろうや】みたい。
くすりのせいで白くなったかみがきもち悪いって言って、お母さんはぼくに会いにきてくれない。
でも、ぼくにはお兄ちゃんがいる。6人いるお兄ちゃんは、学校にもいけてないぼくにいろんなことを話してくれる。
みんなのおもしろい話とか、ぼくがお家にかえれたらなにをするかとか。みんなぼくのこともかわいいって言ってくれる。いつもみんなおもしろいし、ぼくにやさしいからぼくはお兄ちゃんたちが大好きだ。
特に、涼太お兄ちゃん。ずっとぼくのそばにいてくれて、ちゃんとぼくの話をきいてくれる。ぼくのかみの毛の色も好きだって言ってくれた。
ぼくをひとりにしないように、涼太お兄ちゃんはほとんど毎日来てくれる。ぼくも、早くお兄ちゃんたちとくらしたい。
病院の目黒先生が「もうすぐ退院できるよ」っていってくれた。
ぼくはお姫さまじゃないけど、もうすぐ涼太お兄ちゃんが王子さまみたいに白馬にのってぼくをここからつれ出してくれるんだ。
そう信じて、ぼくはのまどから見えた流れ星にむかっていつまでもねがっていた。
次回は本編に戻ります!
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