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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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放課後

羅輝「あ、雨…」

柚璃「あぶなー、傘持ってきて良かった」

みゆ「まぁ、朝から曇ってたし」

音魅(あれ、私傘持ってきたっけ?)

音魅(確か朝は茜さんに、傘を持って行くように言われて、そのまま学校……)

音魅(ってことは)

音魅「私忘れたかも」

柚璃「じゃあ私の傘に…」

みゆ「ちょい!」

柚璃「んもう、なに!」

みゆ『これは音魅と陸徒の距離を縮めるチャンス!』

柚璃『なるほど?』

柚璃「あ、私店手伝わないといけないんだった」

柚璃「ごめん、先に帰るね」

みゆ「私もー…」

陸徒「じゃあ俺の傘入る?」

音魅「え?!」

陸徒「どうせ同じ方向だし」

音魅「そ、そ、そ、それは無理!!!///」

ダッ

陸徒「あ!」

陸徒「行っちゃった」

燈真「また無自覚?」

陸徒「…今回は本気」

みゆ「ってことは」

陸徒「俺は音魅が好きだ」

みゆ「マジか……」

陸徒「それで…やっぱなんでもない」

陸徒「音魅心配だから俺も帰る」

陸徒「じゃあな」

茜「それで恥ずかしくなって走って逃げてきちゃったんだ?」

音魅「はい…」

茜「青春してるなぁ」

音魅「茜さんはこういう時どうしてたか聞いてもいいですか?」

茜「あたしは、そんなモテなかったからなぁ」

音魅「そうなんですか?」

茜「んーモテなかったっていうと違うけど、まぁ恋人は出来たことないよ」

茜「誰かに縛られるのが嫌だからね」

茜「陸徒はそんなことで傷つかないと思うけどな」

音魅「逃げちゃうことが嫌なんです」

茜「なるほどねぇ。じゃあちょっとカッコつけようかな」

茜「音魅、別に逃げることは悪いことじゃないよ」

音魅「…え?」

茜「逃げたから、ダサいなんてこともないし弱虫ってことでもない」

茜「時には逃げるのが正解の時だって多いんだから」

茜「逃げる自分を責めちゃダメだよ。逃げる事をやめるんじゃなくて逃げた後の行動が大事なんだよ」

茜「分かった?」

音魅「はい!」

陸徒「音魅!」

音魅「はい?!」

陸徒「大丈夫だった?濡れてない?」 

音魅「結構濡れちゃったけど大丈夫だよ」

音魅「それとごめんなさい、逃げるつもりはなかったの」

音魅「でも…」

陸徒「いや、俺も流石に人の目を気にしなさ過ぎた」

陸徒「ごめん。体冷やさないようにね」

音魅「うん」

音魅(明日は陸徒くんに近づけたらいいな)

本音と恋の両立は難しい

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