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みぅです🤍🥀 1話、読みました…! 阿部ちゃんの「飽きられたかも」って不安、すごくリアルで苦しくなった… 彼シャツ作戦も効かなくて、一人で膝抱えてるところ、胸がぎゅっとなったよ。 目黒くんは優しくなったように見えて、実は別の理由があるのかな…? 続きが気になる…!
その日。
阿部と深澤は、阿部と目黒の家でのんびり過ごしていた。
特に何かをする予定があるわけでもない。
ソファに並んで座り、テレビを眺めながら、テーブルの上のお菓子を適当につまむ。
そんな休日だった。
テレビでは、犬と触れ合うロケ番組が流れている。
大型犬に囲まれながら楽しそうに走り回る出演者を見て。
深澤がぼんやりと言った。
「俺もこういうロケしたいな」
阿部が横を見る。
「犬?」
「うん」
深澤は、画面いっぱいに映る犬を見ながら頷いた。
「めちゃくちゃ犬いるところ行ってさ、ずっと犬と遊ぶだけのロケ」
「いいじゃん」
「でしょ?」
「でも」
阿部は少し考える。
「照、犬苦手じゃなかった?」
「……あ」
深澤の動きが止まる。
「そうだった」
「一緒に行けないんじゃない?」
「じゃあ俺だけ行く」
「照、寂しがりそう」
「仕事だよ!」
阿部が笑う。
「でも帰ってきたら、全身犬の匂いするんじゃない?」
「それで嫌がられたらどうしよう」
「着替えてから帰れば?」
「そこまで?」
二人で笑う。
その時、深澤がテーブルの上の飲み物を取ろうと、少し身体を前へ倒した。
首元が、いつもより少し開く。
阿部は、何気なくそこへ視線を向けた。
「……あ」
深澤がぴたりと止まる。
すぐに服の襟元を押さえた。
「見えた?」
阿部が笑う。
「見えた」
「最悪」
深澤の頬が、分かりやすく赤くなる。
「別にいいじゃん」
「よくないよ」
「今さらでしょ」
「見つけた方はそう言うんだよ!」
阿部は楽しそうに笑った。
首元に、うっすら残った跡。
誰がつけたのかなんて、聞く必要もない。
「照?」
「聞くなって!」
「聞いてないじゃん」
「顔が聞いてる!」
深澤はクッションを抱えて、首元を隠した。
阿部はまだ笑っていた。
けれど、そのままふと。
自分の首元へ触れる。
「……。」
そういえば。
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みら

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チョコ子
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現実へ戻ってきてから、一度もつけられていない。
阿部の表情が、ほんの少し変わった。
深澤が気づく。
「何?」
「いや……」
阿部は首元へ触れたまま、少し考える。
キスはする。
ハグもする。
毎日、帰ってくれば充電だと言って抱きしめる。
一緒に寝る。
寝る前にキスをする日だってある。
でも、それだけ。
そのあと、普通に眠る。
「……。」
以前は違った。
目黒はかなり独占欲が強かった。
阿部の首元に跡を残すことも多かった。
噛み癖もある。
翌朝鏡を見た阿部が。
「今日仕事あるんだけど」
と怒るくらい、歯型が残っていたこともある。
翌日気怠さが残ることもあった。
そのたび、目黒は反省した顔をするくせに、少し経つとまたやる。
それが、現実へ戻ってからは一度もない。
深澤がじっと阿部を見る。
「あべちゃん?」
「……俺さ」
「うん」
阿部は、かなり真剣な顔で言った。
「……飽きられたかな」
数秒、深澤が黙る。
そして、吹き出した。
「ないないない」
「何で笑うの」
「だって、めめでしょ?」
「めめだけど」
「ありえないでしょ」
深澤は笑いながら手を振る。
「今でも、あべちゃんが帰ってくるだけで嬉しそうじゃん」
「でも」
阿部は少し不満そうに言う。
「何?」
「最近、普通に寝る」
「普通に寝るって何」
「キスして」
「うん」
「ハグして」
「うん」
「おやすみって」
「健全でいいじゃん」
「そうなんだけど!」
阿部が少し声を大きくする。
深澤は、さらに面白そうに笑った。
「何? 物足りないの?」
「そういう言い方しないで」
「でも、そういうことでしょ?」
「……。」
阿部が黙る。
深澤が「あ、図星」と笑う。
「違う」
「違わないじゃん」
「俺だって」
阿部は少し言いにくそうに視線を逸らす。
「前と違ったら気になるでしょ」
「まあね」
「しかも」
阿部は自分の首元を指す。
「前は、ここに何かあるのが普通だったし」
「普通だったんだ」
「普通っていうか……」
「歯型も?」
「それはやりすぎ」
「めめ、すごいな」
「ふっかだって人のこと言えないでしょ」
深澤が反射的に自分の首を隠す。
「今、俺の話はいいの!」
また、二人で笑う。
でも、阿部の中には小さな疑問が残った。
深澤は、そんな阿部を見ながら少し考える。
「じゃあさ」
「何?」
「試してみれば?」
「何を?」
深澤がにやっと笑う。
その顔を見た瞬間、阿部は少し嫌な予感がした。
「前、あったじゃん」
「何」
「彼シャツ」
「……。」
思い出す。
目黒の大きな黒いシャツを着て、帰りを待って、そのまま寝てしまった日。
帰ってきた目黒に、かなり喜ばれた。
「あと」
深澤が続ける。
「翔太に選んでもらった下着」
「絶対やだ」
「即答じゃん」
「あれ大変だったから」
「効果あったってことでしょ?」
「効果ありすぎたの!」
深澤が笑う。
「じゃあ、彼シャツくらいならいいじゃん」
「……。」
阿部が考える。
確かに、あの時の目黒はかなり嬉しそうだった。
「それで何もなかったら?」
「知らない」
「そこまで責任持ってよ」
阿部は少し考えながら、自分の左手を見る。
婚約指輪。
そして、深澤を見る。
「……やってみようかな」
深澤が満足そうに笑った。
「頑張って」
「他人事だと思って」
「他人事だもん」
「帰って」
「急に!?」
その日の夜。
目黒の帰宅は、少し遅くなる予定だった。
阿部はお風呂を済ませたあと、クローゼットを開ける。
目黒の服。
その中から、見覚えのある黒いシャツを取り出した。
以前、着たことのあるもの。
「……これだ」
袖を通す。
やっぱり大きい。
阿部が着ると、かなり余る。
鏡を見る。
「……。」
以前なら、これだけで目黒は分かりやすく喜んでいた。
阿部は少し恥ずかしくなりながらも、そのままリビングへ向かった。
そして、ソファへ横になる。
「……寝たふり」
我ながら、何をしているんだろうと思う。
目を閉じる。
でも、本当に眠ってしまっては意味がない。
深澤からは、『彼シャツ着て寝てたら一発でしょ』なんて、適当なことを言われた。
「……。」
阿部は目を閉じたまま、待つ。
しばらくして、玄関から鍵の開く音がした。
「ただいま」
目黒の声。
阿部は反射的に返事をしそうになって、慌てて止めた。
足音が近づいてくる。
リビングへ入ってきた。
そして、止まる。
「……あべちゃん?」
阿部は目を閉じたまま、心臓だけを速くする。
気づいた。
絶対気づいた。
少しして、目黒が近づいてくる。
阿部の身体へ、そっと手が触れた。
「寝ちゃったんだ」
小さな声。
そして、阿部の身体がふわりと浮いた。
抱き上げられる。
前と同じ。
阿部は寝たふりを続けながら、内心、少し期待した。
けれど、目黒はそのまま寝室へ向かった。
ベッドへ阿部を優しく下ろす。
布団をかける。
「……。」
額に軽くキス。
「おやすみ、あべちゃん」
そして、目黒は寝室を出ていった。
扉が静かに閉まる。
「……。」
阿部は目を開けた。
天井を見る。
しばらく、動けない。
「……え?」
何もない。
彼シャツを着ているのに。
気づかなかった?
いや、絶対に気づいていた。
抱き上げた。
見えていた。
でも、出ていった。
「……。」
阿部はゆっくり起き上がる。
自分の服を見る。
目黒の、大きな黒いシャツ。
「……効かなかった」
小さく呟く。
以前は、あんなに分かりやすかったのに。
阿部の顔が、少しずつ真剣になる。
「……倦怠期?」
自分で言って、さらに不安になった。
「え」
「待って」
「本当に?」
キスはする。
ハグもする。
好きとも言う。
一緒に寝る。
でも、その先がない。
彼シャツにも反応しない。
阿部は布団の上で、膝を抱えた。
「……俺」
少し間を置いて、呟く。
「飽きられた?」
さっき、深澤には笑われた。
ありえないと言われた。
でも、実際。
彼シャツ作戦は完全に失敗した。
廊下の向こうから、目黒が何かしている音が聞こえる。
阿部はその音を聞きながら、真剣に考え始めた。
現実に戻ってきてから、目黒が優しくなった。
前より、ずっと自分を待つようになった。
それは分かっている。
でも、もしかしたら。
優しくなったんじゃなくて。
そういう気持ち自体が減っただけだったら。
「……。」
阿部はまた、自分の首元へ触れた。
何もない。
そして、誰もいない寝室で小さく呟いた。
「……やばい」
本気で、倦怠期かもしれない。