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もう疲れた。
時に身を委ねれば楽になれる。暗い影は私を包み込む。そこから私の意識がなくなった。
雰囲気が違う。
先程のルシーカの面影は無く、暗く重いオーラを待っていた。状況を整理していると元素の力でもアビスの力でもない大きな力が俺に向かって飛んで来た。もっと細かく言えば何らかの大きな力にアビスの力が混ざった物だった。
「ルシーカ…!」
ルシーカからの反応は無く、あったのは俺の方を目掛けて力を飛ばそうとするルシーカの手だった。ルシーカの手は震えていて、何処か抗っている様だった。まだ救えるかも知れないと言う希望が俺の大剣を動かした。ルシーカの力を俺は打ち返した。