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どうも!しがないテラー民!紺色たわしです!注意
ホロライブ二次創作
スバおか
体調不良表現有り
以上が大丈夫な方は
物語の世界にレッツゴー!
「なっ 何するんだよ!」
「だって〜スバルちゃんが体調悪いの隠すから〜」
ここは事務所の廊下
手首を掴まれ連れられた狭い廊下でおかゆに詰められていた
「ほら〜首筋も熱いよ〜?」
「さ、触るなよ!」
「目も潤んでるし〜」
「う、うぐぐ、、、」
くそ、何も言い返せない
確かに首は熱いし目もうるうるする
自分の体調は自分が1番わかっている
ただ、まだやらなくちゃならないことが残ってる
まだ、帰れない
その旨を伝えようとして、おかゆの目を見た
その瞬間だった
おかゆの優しい眼光が段々と鋭くなっていく
何も考えられずにいるスバルの顔を、何を考えているのか分からない瞳がじっと見つめる
人間ではありえない縦長の瞳孔に捕まって動けなくなった
「いい加減認めなよ〜」
「、、、」
「スバルちゃん」
「な、なんだよ」
「僕はね 心配なんだよ」
「おかゆに心配されることは何も、、、」
「聞いて スバルちゃん」
いつものゆっくりとした話し方とは対象的な、少し命令口調の言葉に思わず驚いてしまった
「スバルちゃんはすっごく真面目だし頑張り屋さんだしすごいと思う 英語もできて色んな人と仲良くなれて、僕に無いものを沢山持ってる」
「急になんだよ、、、 」
いつもス虐とか言ってるやつにこういうこと言われるとなんだかむず痒い
せめてもの抵抗のつもりでおかゆを睨む
そこでふと気がついた
おかゆの瞳が寂しげに下の方、虚空を見つめていることに
「僕は怖いんだよ、スバルちゃんがある日突然フッっていなくなっちゃうんじゃないかって」
「はぁ、、、?」
「人間は、、、とっても脆いからさ」
「、、、」
人外 その言葉が頭の中を支配する 元々人間の少ないホロライブではあまり珍しくない存在 その一端に触れてしまったような気がした
「さっ!スバルちゃん!帰ろっか!」
先程までの眼光はなりを潜めてにこやかに笑うおかゆの姿
抗いようのない生物としての格の違いを見せつけられたような気がする
いや、妖怪は生物なのか?まぁどうでもいいか
ここはおかゆに従い、家に帰った方がいい そんなことはわかっている
スバル自身の体のためにも、おかゆをこれ以上怒らせないためにも
でも、人間には絶対に引けない時があるのだ
スバ友、そしてみんなの期待に応えたい
より良いものを届けたい
多少、無理をしてでも
「すまん、まだ帰れない」
「、、、どうして?」
おかゆの声が一気に下がる
まだ、引かない
「やることがまだ終わってない」
「そういうのは後でいいじゃん 何事も身体が資本だよ?」
「わかってるけど、、、」
「わかってるならさ 帰ろうよ」
引かない
「みんなの思いに答えたいんだ」
「、、、」
「おかゆ 分かるだろ?」
「、、、」
引けない
「、、、」
「、、、」
おかゆとスバルとの間に永遠とも思える沈黙が流れる
先に引いた方が負けだ
絶対に譲らない
「、、、」
「、、、」
「、、、はぁ〜 やっぱりスバルちゃんには敵わないなぁ〜」
重い重い沈黙を破ったのはおかゆの方だった
やれやれと言わんばかりの目をして肩をすくめた
「スバルちゃん 身体はだるい?」
先程とはまた別の ゆったりとしたいつもの口調で問いかけるおかゆ
「べ、別に、、、」
身体が重いことを伝えたら また帰ろうと説得されると思って回答を濁す
「スバルちゃんって分かりやすいよね」
くつくつと笑うおかゆの姿
諦めたような、吹っ切れたかのような、そんな笑顔だった
「スバルちゃん」
「なんだよ 」
「忘れたの?僕、妖怪なんだよ?」
忘れてなんかない
ついさっきまでその一端に触れてたのだから
すげぇ怖かったったしちょっと茶化してやろうかと思い、口を開いた
「忘れるわけねぇだろw」
「いや、スバルちゃんは忘れてる」
速攻で否定されて思わず顔をしかめた
そこまで否定しなくてもいいだろ、、、
なんだかばつが悪くなり足元を見た
ん?なんだか、、、
「僕は妖怪 猫又おかゆ」
「妖術だって、使えるんだよ?」
そう言ったおかゆの足元は紫色に光っていた
その光はすぐにスバルに届く
「な、なんだよこれ!」
「ぼくの妖術だよ?」
「勝手にかけるなよ!」
「まぁまぁ見てなって」
届いた光はすぐにスバルの全身を包み込むほど強く大きくなった
「ねぇ、スバルちゃん」
おかゆの声がかすかに聞こえる
紫色の光が放つ光量は然る事ながら音も凄まじい
謎の光を当てられて視覚も聴覚もほぼ使えない中、おかゆからの質問に答えられるはずもなく 恐らく答えを求めた質問では無い ほんとに何を考えてるんだ?おかゆ
「今のぼく、人間に見える?」
「あ、、、?」
だから光で見えないんだよ それをわかってやってるな? さっきからおかゆにされるがままで釈然としないので無理やり目を開けておかゆの姿を見た
「、、、!?」
そこに居たのは獣耳の可愛らしいおかゆでは無い
髪は膝まで無造作に伸び、着ている服もいつものパーカーでは無い どこか神聖さを感じさせるような和服に変わっていた しっぽの先には勾玉のようなアクセサリーがあしらわられている
まさに『猫又』そのものだった
ここから下は作者のコメントです!
苦手な方は回れ右!
どうも!しがないテラー民!紺色たわしです!
大変長らく音沙汰なく、すみませんでした
勉強の方がかなり忙しく、創作活動まで手が回りませんでした
こんなに長く物語を書いたのは初めてかもしれない、、、
ここまで読んでくださりありがとうございました!
ハート、コメントして行ってくださると私のモチベーションが上がります
また次回!お会いしましょう!