テラーノベル
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俺たちが高校生の時かな。スマホ…正式名称はスマートフォン?が普及し始めた頃の話。
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渡辺「ここはこうして…__」
宮舘「…こう?」
渡辺「あー違う違う。それはこっちの方を…」
宮舘「???」
渡辺「よしもっかいゆっくり説明するよ?」
俺たちも仕事の都合上、スマホを持たせてもらうことになった。俺は何となくガラケーも使いこなしてたし何の問題もなかったのだが…
宮舘「あれ?こうじゃないの?」
渡辺「涼太っ!?それだけはダメっ!!データ消えちゃう!!?」
宮舘「んぇ?」
俺の幼なじみ宮舘涼太はどうも機械音痴のようで、俺が毎晩毎晩涼太の家に通いスマホ使い方講座を開いていた。
宮舘「...」
渡辺「…涼太??」
まぁ何度も言おう。涼太は機械音痴…でもどうにかして連絡ぐらい取れるように頑張っているが中々思うようにいかない。
そしたらね?講座終盤はいっつも…
宮舘「も…すまほなんて、やだっ‥(涙目」
渡辺「…」
拗ねて泣き出してしまう!!
渡辺「じゃあ今日はここまでにしようか。お疲れさん」
宮舘「グズッ……グスンッ…、、」
渡辺「大丈夫、いつか慣れるから」
宮舘「慣れっこない…っ!!(泣」
涼太は本当に負けず嫌い。自分は何でもできる。周りに頼らずとも何でもできる。
それはとっても良いこと。でも、たまにそれが徒となる時がある。
渡辺「……大丈夫、涼太は頑張ってるよ」
宮舘「頑張ってっ…!なぃぃっ…!!(泣」
自分の頑張りも否定しちゃうんだもん…俺はいつもお前が心配だよ…。
ガチャッ…
宮ママ「あれっ、しょう君まだいたの?」
渡辺「涼太ママ。お邪魔してます」ペコッ
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宮ママ「良いのよぉ〜。…涼太…また泣いてる?笑…」
宮舘「グスンッ……グズッ、グズッ……」
渡辺「ですね…笑」
宮ママ「ほんとここまで機械音痴だとは…私に似たのかしら笑」
「私のときは全部手紙か、それでも伝わらなかったら拳だったんだけど…ボソッ」
渡辺「ニコニコッ」
「(聞かなかったことにしよう)」
宮舘「グズッ…も、ねるっ……っ…」 ゴロンッ‥
渡辺「はい、おやすみ。また明日迎え来るな」
宮舘「……コクッ」
宮ママ「ごめんねぇ?毎晩大変でしょ?」
渡辺「いえ笑。涼太が頑張ろうとしてるから、俺も教えたくなるんですニコッ」
宮ママ「そう……ニコッ」
翌日
渡辺「……りょう…た??」
宮舘「……」
今日は学校を休んで仕事へ。仕事までは電車とか、自分で行くしかない。現場はいつも涼太と一緒な為、今日も一緒に行っているのだが…
渡辺「…何スマホと睨めっ子してるの?」
宮舘「…ちょっと、、」
電車の中、ず〜っと涼太はスマホの液晶画面を覗き込んでいる。それも顔がのめり込んじゃうんじゃ?ってぐらいの距離。
…そんなに近づけても答えはないよぉ〜…?
ピコンッ…
渡辺「(?……俺のスマホか?)」
突然俺のスマホに通知が来る。仕事の連絡かと思いぱっとつけてみれば…
_涼太
渡辺「へっ…?涼太??」
そこには『涼太』との文字が。驚き涼太に視線を戻せば明後日の方向を向いている。
…よく見たらちょっと照れてる?、
渡辺「?…………」
渡辺「!」
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涼太『いっも、すねちやってごんめね』
『しようたありがとう。好きだよ』
・・・
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渡辺「涼太っ…!」
宮舘「…誤字とか、は…見逃せっ…バーカっ」
涼太の言う通り、『つ』は何でか知らないけど全部『っ』になってるし、『ごめんね』も『ごんめね』とか意味わかんない謝罪になってるけど…
それ以上に、嬉しくて…
渡辺「涼太っ……俺も好きだよっ」 ギュッ…
宮舘「!ここ電車っ!!」
渡辺「大丈夫だよ…平日の真っ昼間だよ?人なんてほぼいないでしょ‥?」
宮舘「……キュッ(服摘」
耳元で愛の言葉に俺も答えてあげたら俺の服の裾を軽く摘んできた涼太。照れた顔を隠したいのだろう。
俯いて顔は見えないが、耳まで真っ赤になった涼太は本当に愛らしくて…
渡辺「涼太…心から愛してる…ニコッ」
宮舘「俺も、翔太を心から愛してます…//ニコッ」
チュッ…
小さなリップ音は、俺たちだけの秘密…
ピコンッ
渡辺「ん?」
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涼太『翔太ご飯食べに来るでしょ?』
『ハンバーグでいい?それか中華も作れるけど…』
・・・
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渡辺「ふっ……笑」
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『涼太が作るのなら何でも嬉しいよ。じゃあ今日はハンバーグがいいかな』
『もうすぐ終わるから待ってて』既読
涼太『分かった。お疲れさま。』
『気をつけて帰ってきてね』
・・・
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今となっては涼太は変換できるし誤字脱字も滅多にない。
それだけ成長したってことだし、あの時涼太がめげずに向き合ったっていう証拠だ。
でも…スマホを使いこなしたがために…
ある困ったこともある。
ピコンッ
渡辺「あ?………っ!?///」
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涼太『今日来るなら、スるってことでいいよね?』
『ちゃんとと解かして待ってるね?♡』
『しょーた大好きだよ?』
・・・
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渡辺「……変態に、なっちゃった……笑♡」
完
コメント
1件
**寺島あおいです🤍** 第1話からこんなに心が温かくなるって、ずるいです…!機械音痴で泣いちゃう宮舘くんの不器用さも、それを根気よく教える翔太くんの優しさも、全部がぎゅっと詰まっていて。誤字だらけだけど一生懸命打った「好きだよ」にじんわり涙腺が緩みました。最後のオチでふわっと大人な空気になるのも、ほほえましくて大好きです🌷続きが気になります!