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私の名前はりお。
17歳の高校三年生。幼い頃に母をがんで亡くし、父と二人で暮らしている。
そして私には誰にも言えない秘密があった。それは
ピッ
今日も任務完了です。ボス。
よくやった。後始末まで気を抜くなよ。
殺し屋だということ。
なぜ殺し屋になったのかはわからない。
小さい頃からなぜかボスの連絡先も持っていたし
技術も身についていた。
学業と両立しながら毎日任務をこなしている。
どれだけの人を殺めてきたのかは記憶していない。
というかできない。
私はなぜか殺し屋をはじめた小さい頃から人が死ぬのを見てもなんとも思わなかった。
そういう意味では向いているかもしれない。
そう思いながら毎日過ごしてきた。
ボスとは長年の付き合いになるが、私はボスの声も顔も知らない。
携帯のチャット機能だけで会話をし、連携を取っている。
ピコン
(あおきからメッセージ)
(明日までの課題ってこれだけだよね?)
あおきは私の幼馴染。
父が言うには生まれたときから一緒らしい。
私が一番尊敬していて一番信頼している。そんな存在だ。
毎日気を張っていなきゃいけない毎日の中で
あおきの前だけは気を緩めて休める。
一番好きな時間だ。
(そうだよ)
いつものように返信する。
ピッ
ん?
(ボスからメッセージ)
(明日。ここへ。)
そのメールには一緒に写真も添付されていた。
(了解)
簡潔なメールを終え
私は眠りについた。
次の日の朝
肌寒さを感じて起きた。
今日のためにクリーニングを出しておいた制服を身にまとい部屋を出る。
外はいつも異常に寒かった。
「おはよ」
「おはよう」
あおきと私は毎日一緒に学校に通っている。
あおきはイケメンで運動神経バツグン。そのうえ頭がいい。
いわゆる完璧なモテ男だ。
なので一緒に通っている私への目線は少し痛い。
「あおき先輩かっこいい!!」
と騒がれている横で
「あの女誰」
「なんでもできるからって調子に乗るんじゃないわよ」
とグチグチ言われる。
最初は落ち込んでいたが、それにももう慣れた。
「あおきも毎日大変ね」
「それはこっちのセリフな」
「毎朝ごめん」
「別にいいよ」
高嶺の花カップルと称されている私達は
休み時間一緒にいるだけで騒がれる。
付き合ってないと何回言っても無駄なのでもうほっといてる。
「それであのテレビでねー、、、」
そんな話をしていたその時