テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
gtの中から21g減る話
⚠️注意⚠️
※オメガバース
※rdmb要素がふんだんに含まれています
※オメガバースですが独自の設定が多々含まれます
※若干の性行為描写が含まれます(♡喘ぎ、濁点喘ぎの要素有)
以上のことが大丈夫な方はスクロールお願いします
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人間の魂は21グラムらしい。
何時ぞやに聞いた豆知識というか迷信
人が死亡する前、死亡したあとに体重を図りその体が死体になった時体重が21グラム減ってたんだとか、実際魂に重さがあるってのはおもしれぇ話で輪廻転生だとかそ~言う科学とか数字で表せない所ってのが堪んねぇんだなぁ
…まっだからどうのこうのって話でもないけど、
ふと目の前に用意したカプセルを見て、ンな迷信を思い出しただけ。
「っはー、うん、はぁ、よし」
息を整えてぐーっと背伸びをするとボキッボキッと普段使わない肉体の一部が声を上げた
気持ちを切り替え2リットルのクソでか天然水のペットボトルを持ち上げキャップを捻りつける、
すると直ぐに新しいもの特有の『パキッ』という音が鳴った、水をダーッとタンブラーに移す
「はー、ははっ、」
冷静な頭に反して乾いた笑いが落ちた
そりゃなぁ、うん、わかってんだよ頭じゃ。このまま放置してればらっだぁに、…奥さんに、迷惑をかける。
面白い話だ。急に彼女ができたと言えば爆速で結婚。前の奥さんは法律改正より前に結婚してたから番ってなかったらしく、今じゃ新しい奥さんと番になってらぶらぶだとよ。
おもしろ、ほんと、おもろい。
季節の変わり目、というか乾燥の季節というか寒すぎるというか考え過ぎで頭が痛い。
考えたって仕方ないし、悩んだところで変わらない話をうだうだ悩み込むのは理に反してると思う、てか思ってはいる。
とは言ってもして身体機能と精神機能が統一されるってわけじゃあねぇし…
ズキンズキンと脳みその奥底が思考回路に害を与える
「だいじょぶ、だいじょうぶ、大丈夫、…俺はやれる、俺は、おれは大丈夫だ。」
じっとりとした物が首から、背から、額から溢れてくる
寒気で汗だくって本当に体調不良じゃねぇか、体調不良になってる暇なんて無いってのによ?
ペットボトルにキャップをして机においてある手のひらサイズの小さい小瓶、カプセルの入ってある小瓶に手をかける
持ち上げればコロッとカプセルがガラスと接し転がる小さな音が耳に通って来た
と同時にぐにゃりと世界が歪む。
まずい、まずい…何が原因かわかんねぇぞ。
最近はろくに飯も食えてないし睡眠も取れてない、なんなら風邪を自覚してきちまったせいで本当にどれかわからない。
やべぇこれ、普通に、失神、す…る、
コロコロと軽快な音を立てる小瓶の音だけがまた俺の耳に侵入して来た
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今までに無かったことだった
「まっ、て、なにこれ、ぐちつぼ…?」
らっだぁが生涯愛したい人が出来たと俺に報告しに来た日
「あ?…なんだこ、…れ…」
俺の中で物理的にも精神的にも何かが崩れた
「っ、離れ…っ、」
体と思考が溶けたラクトアイスの様にチープでぐじゅぐじゅだった
「らっ、だ……?♡」
「っぁ…、?」
柔らかくて温かい手、体に纏わりつく空気、耳にかかる喘ぎ声、α特有の強いフェロモンの香り、全てが幸せだった
「ぁ゛っ゛、すき、すき、しゅ゛ぎッッ♡らっ、だぁ゛、ッいっ゛〜〜っ♡♡♡♡」
布越しに掴まれた腰がずっと震えていた、只々気持ちよかった
「ぅ゛〜、いく、ぃ゛、ぁ゛っ……ぐッ゛♡」
熱に浮かされていた、ふやかされていた、一線をぷつりとゆうに通り越して、
奥に差し込まれた物も出された物も全てが俺を可笑しくした
「っっ゛♡♡っはひッッ♡んっ゛♡ふっ、♡」
うえもしたもわからない
頭がただ愛してる人を求めていた、顔が見たい、キスしてほしい、番になりたい、なりたい、なりたい!!
草臥れた体を必死に捻り頭だけでもらっだぁのほうを向いた。
「っ゛、だめ、だめだっ、…つがっちゃ、っ…は、だめ…おちつけ、やめろ、っ゛はー、はーっ、」
だらだらと涎を垂らしながら瞳孔の開いた瞳で俺の項を狙っている獣が居た。
瞳の奥には俺は居なかった
番になるにはαがΩの項を噛めば成立する、これは第二の性の基本知識だ。
ただ政府は番になった際のΩ負担や番解消問題に性犯罪の年々増加を危惧し、最近では婚姻届を提出した後、その後の初夜で初めて番になるようにと法律を選定した。
だから、らっだぁはまだ番がいない。
なるなら、今だけだったのに
交わらない視線が俺に矛先が向いていないことを熱が全て冷え切るほどに痛感させられた
そこから先はただただ意識朦朧とするらっだぁを労りながら軋む身体に鞭をうち全ての事実を隠滅する事だけを考えていた
ふやかされた一線に、俺は強く濃く線を引いた。
……
「妊娠していますね、おめでとうございます」
女性の先生は俺に淡々と祝福の言葉を渡した。
「五十嵐さんの言っていた通りしっかり妊娠していますね、妊娠検査薬は使ってないんですよね」
現実を見せにくる先生はまるで拷問官、尋問官のようにも思えた
失礼な奴だよな俺って
「つかって、ない、です」
「…少し五十嵐さんにとっては嫌なお話になるかもしれませんが、少々よろしいですか?」
「はい」
嫌な話ならしないほうがいいだろ、なんて思った
「五十嵐さんは極めて特殊な状態にありまして、」
「五十嵐さんには現在結婚、番、共に居らず、妊娠検査薬を使った訳でもなくご自身で身籠ったかもしれないと思い、産婦人科にいらっしゃったわけじゃないですか」
「はい、」
「まず第二の性の特性としてβとα、この性の場合妊娠促進薬を服用していないと赤ちゃんは身籠りません。
次にβとΩ、この性の場合Ωが母体となれば妊娠促進薬を使えば確実に身籠りますし、相性のいい場合は促進薬がなくとも身籠ります。
最後にαとΩ、この性ならまず確実に番なら身籠りますし促進薬が使われる方が稀です。
ですがこれは番になることが前提で正直あまり五十嵐さんには関係のない話なんです」
「…っなるほど」
ここまで言われて話の全容を察せない程俺は幸せな頭をしていなかった
「…現在の五十嵐さんは番関係は無く、結婚歴もない状態です、そんな状態で身籠ることは極めて低い確率ですし相性の良い相手とも言えます。
言ってしまえば
運命の相手、運命の番としか言い表し様がありません 」
「ですから…」
おれだってすき、ちがう「らっだぁは」帰り道が寒いいやれいぷだ すき、あ してる「本当にそうですか?」わかんないうるさい「 俺、昨日の夜なんかした…?」のどが痛いよ■ろさないと、どうして?すき結婚 ないで「国からの保証 ✕✕外となってしまいますが、宜しいですか?」こをなして てがあつい「知らない人に強✕をされました、番にされる前に逃げました、本■です」めもとがいたい??「絶対に__せにするってまじで決めたんよ」 くるしいぐるぐるとあたまがおかしくなる好きだよ、本当に好きなんだよはや■✕✕■✕うるさいのは いや、はやくはやく、はやく!ゆめならはやくさめて!!
はやく!!!!!
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…
体が痛い。
……力なの入り切らない体と回りきらない思考回路がようやっと現実に浮上してきた。
夢ってのはヘンテコでありもしないとこも思い出したくないことも深く刻まれた所を刺激して作る性質故に忘れやすくてデジャブが起きやすいだとかなんとか
「くっそ、…ほんと、。」
あー…薬どこやった俺
どんぐらい死んでたんだろう
ゆっくりと体を起こすと至るところが悲鳴を上げ、身体が内側から冷えていることが分かる。
相変わらず頭も痛いしちょっと動くだけで愉快なくらいに背中がボキボキ音を鳴らす
…あ、瓶あった
机の真ん中下程まで転がっていた小瓶
焦った焦った、これ案外高いンだから見つからなかったらどうしようかと思ったぜ
体を屈め、すっと机の下に腕を伸ばす
掴んだ瓶の中からは愉快にカラッと1錠のカプセルが音を鳴らした。
まぁ、別に今更後悔はしないってか後悔なんてしきれない程したし悩んでもしょうがない
決まったことは決まったこと、そこにあるならあるしないならない。簡単な話だ
タンブラーに移されたままの水は変わらず机にあって、俺の手元には薬、これから取る行動なんで十秒あれば終わるんだ、ほら滅茶苦茶簡単だろ。
どんだけ簡単なことだと言い聞かせても悴んだ手、と淀んだ思考回路は答えをなかなか提出しない
これも何度目の邪念だろう
「頼むって、まじで」
決心しようとして出してみた声なんかは情けなく震えていてまるで心が決まっていないのが明け透けだった。
無駄に目頭が暑いし息が上がる
無駄なのに
定まらない視界の中震える指で瓶の蓋を回した
伸びきった爪を瓶と接触し、カチカチと小さな音を立てていた
すぐ終わる、すぐ終わるから
言い訳でしかない思考がぐるぐるまわる
湿った掌にころっと落ちてくるカプセル、そこにこれと言った感想はなく、ただ少し冷たかった
決まらない心のまんま、思考を放棄するためだけにタンブラーに手をかけた
はやくしろぐちつぼ
もうわかってんだろ
タンブラーの外装がじんわりと体温で暖かくなるのがわかる
カプセルが少しだけ冷たくなくなった
はやく
「っぅ゙ぁ゙…」
わかんねぇ
カプセルを握る手をギュッっと堅く、堅く握りしめる
タンブラーにかけていた手が手汗でツルッと滑る
精神的にも肉体的にも苦しくて仕方がない!
なんで俺が苦しまなきゃいけないんだろう
なんで俺がこんな状況にならなきゃ駄目なんだろう
なんであの時何も言えなかったんだろう
なんであのときらっだぁを庇っちゃったんだろう
なんで病院なんか行っちゃったんだろう
なんで
なんでらっだぁのこと好きになっちゃったんだろう
馬鹿だよ俺は
馬鹿だしアホだし卑屈だし寂しがり屋だしオメガだしサボテンだし、
でも馬鹿になりきれないのはなんでなんだろう!!
言いたい、好きって言いたい、らっだぁのこと世界一大好きって言いたい
本当のこと言いたい
あの夜は確かに俺達は一線を越えたしセックスもした、でもらっだぁはキスもハグもしてくれなかった!
ピロートークも愛も事後処理もしないセックスを俺が全部無かったことにした、火種だけ遺して。
運命の番だなんて病院で言われたとき寒気がした
だったらなんであのとき噛んでくれなかったんだって、あそこで理性があるなんて、そんなの
真実の愛なんて呼び方以外なんて呼べば良かったんだろう。
だから信じたくなかった
肉体的には運命なのに心は他の人間に奪われてる?そんなの当て馬以外になんの要素があるってんだよ!
あー苦しい、ぜんぶ、全部全部!
吐き出してしまいたい、言葉で傷つけちまいたい!!
でも
「すき、がじゃまなんだよな゛ぁ゙」
どこまで行ってもおれはヘタレで卑屈な童貞だったってだけ
決意なんて決まらないし、こんな事で使う決意なんてクソ喰らえだ
それでもこの判断は下さなきゃいけないから
ごめんね、おなかのかなのあかちゃん
おれなんかのせいで、ごめんね
ほんとうに、ごめんなさい
剤形を咥内に押し込んだ
カサつく口唇をステンレスに当て、液体を待った
液体は冷たくて咥内が一気に冷えていった
喉が鳴った
意識の遠くで誰かの泣く声が、やけに五月蝿かった
……
人間の魂は21グラムらしい何時ぞやに聞いた迷信
人が死亡する前、死亡したあとに体重を図りその体が死体になった時体重が21グラム減ってたんだとか
たったの21グラム、俺なんかには消えたかなんてわからなかった。
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あとがき
あまりに雰囲気過ぎて設定が伝わらないなと思ったので設定の解説です、そして余談
(個人の解釈で全然OKなので読み飛ばし推奨です)
前提としてこの小説ができたきっかけがオメガバースの世界って性犯罪多いだろうな…じゃあ堕ろす薬とか普通に出回ってそう…からの想像なので通常のオメガバースの世界観も若干違います
薬の設定的にはどこでも手に入るわけではないけど事情が性暴力やオメガ側の過失じゃない限り病院で処方してもらえる様なもので故意的に確実に、流産させられます、ただ薬も万能では無いので次に孕むことは出来なくなるような薬、だから国からの保証も降りない自己責任の薬です。
次に夢の中のぐちゃぐちゃな場所、夢ってこんな感じだよなの具現化です
自分の感情とほんとに言われたことがごっちゃになってるただの夢ですね
rdのセリフは「俺昨日の夜、なんかした?」は見ての通り翌日の朝線引きした時の記憶
「絶対幸せにするってまじだ決めたんよ」は結婚報告の時の幸せそうに笑うのが鮮明に焼き付いた記憶
gtのセリフは「らっだぁは」はただの夢特有の引き出しの手前にあるだけの記憶
「知らない人に強姦されました、番にされる前に逃げました、本当です」は一番つきたくなかった薬を貰うための嘘の記憶
医師のセリフは「国からの保険対象外になってしまいますが、宜しいでしょうか?」は薬を貰う前の説明のされてる時の記憶
「本当にそうなんですか?」は上記にある強姦されたと言うgtの言動と行動が伴ってるのがおかしい点を疑ってる、あるいは心配してる時の記憶
これに関してはgtのオメガとしての体質変化が関わってて医師的にはまず理性のない運命の番同士が番わない事自体がおかしいので医師自身も絶対におかしいことだとは思ってるのですが未成年でもないgtの判断権は本人にあるので本人の主張を飲むことしかできない感じですね
ちなみにrdとgtがなんで今まで運命の番なのに気が付かなかった理由みたいなのは文字通り物理的にも精神的にも内部から壊れて精神状況とオメガとしてのホルモンバランスが崩れた影響の薄い未練の赤い糸が噛み合っただけです
ifの続編としてrdmb夫妻の間に子供ができてその子供を抱っこさせてもらえるみたいな話があってもいいですよね、自分は産むことも質量も感じることもできなかったのに夫妻は幸せの絶頂で自分にすらそれを分けてくれる優しさもあって惨めで仕方ないgtが見れそうでいいですね
ここからはホントのホントに余談です、
あけましておめでとうございます
まさか新年一発目がこれになるとは思ってなかったです、ド鬱の激重になっちゃって草って感じです。
今年は去年より違うgt右CPがかけるといいなとか頻度どうにかしたいなと思ってます…不定期投稿の不束者ですが今年もまたよろしくお願い致します
コメント
4件
どちゃくそ鬱すぎて、好きです😵🌵が報われなさすぎて❗rdgtの”正解”を見ました:゜(;´∩`;)゜:。あとタイトル天才すぎて辛い🤦🤦 ほまに、素敵な作品をありがとうございます・・・