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ボロいアパート。それが、私の家であり事務所だ。
「ただいま。って、誰もいないし」
「今日は皆依頼が入ってるんだっけ。はあ、暇だな。何処かの部屋に、落書きでもしようかな」
何処かの部屋。それは、このアパートの何れかを指している。要するに、このアパート全てが事務所のものということだ。
私の密かな夢は、このボロアパートを、お城のようにすること。部屋の中は、洒落た机やら椅子やらを置いて綺麗になったが、外はまだまだ手付かずだ。螺旋階段に、大きな門も付けたい。
などと思っていると、ドアを叩く音がした。