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「むかーしむかしあるところに、一人の少女がいました。彼女は生まれた時から一人でした。小さな彼女は願いました。
「家族が欲しい」と。
それを一人の人魚は聞いていました。気まぐれでここまできた彼は思いました。
彼女の願いを叶えてあげようと。
彼は魔法を使い、人間の姿になりました。そして、少女に言いました。
「僕の家族にならないかい?」
人魚は近くの村に行き、ここに住まわせて欲しい、と頼みました。優しい村の人々は快く人魚と少女を受け入れてくれました。そして、その少女と優しい村の人々と幸せに暮らしました。
……あの時までは。
2人が住み始めて5年が経ったある日、村が攻められました。攻めてきたのは村がある国の戦争相手でした。
村の人は次々と殺され、残るは少女と人魚だけになりました。
少女は人魚に言いました。
「私が囮になるからそのうちに逃げてね」と。
そして走り出しました。人魚は止めました。待ってくれ、と。君が死んでしまう、と。
少女は、人魚の目の前で殺されました。
その時、人魚は目の前が怒りで真っ赤になりました。そして、気がついた時には、
誰もいませんでした。
その後人魚は村の人のお墓を作り、消えました。
誰も、何も、分かりません。人魚は長生き。何処かでまだ生きてるのかもしれません」
グル「なんでそんな話知ってるんだ?」
ウツ「……人魚は魔法が使えるんや。人間に紛れてるのかもれへんな。」