テラーノベル
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ゆ
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とある市街地のマンションの屋上…
2人のヒーローが椅子に腰掛けて悩んでいた。
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
「どうしますかね〜…」
深い溜息をつく先輩と頭を抱えて何か悩んでいる後輩。
それもそのはず、ここ3年間は大悪党の暴動もそれどころか軽犯罪すらも起こっていないのだから。
「暇ですね〜…何もやることない」
「パトカーのサイレンなんて聞こえない全然…
これじゃあ無職だよ」
「そもそも自警活動でしょこれ」
後輩の悪気のないストレートな発言に一瞬目を向けるが、事実であることに変わりなく、言い返す言葉なんてあるはずがなく溜め息をつく。
現状、街の人たちからはヒーローは存在感が薄れたものであり、街の中を出歩いたり空を飛んだりするだけで冷ややかな目線を向けられてしまうのが現状だった。
「もう真面目に働く以外に道がないかもな…」
「そうですね、ここまで平和な日が続くともうそれしか残された選択なんてないですね〜」
「でも、どこで働こうかなんて目星もつけてないや」
「それは…同じくです。アテなんて全く見つけてないのも現状…」
真っ当に働ける職場…軽作業、事務系、はたまた物流…
考えれば考えた分だけ何が自分に当てはまるかなんて微塵も考えたことがない二人。
高校は中退した身分かつ捕まえた犯罪者の懸賞金で生活してきた彼らに高月給の職場なんてあるはずなんてなかった。
「無難に日雇いかパートなんてのは…」
「確かに、まともに働ける職場といったらな…そういうタイプの雇用形態しかないよな」
悩みに悩んだ末、それしかないという考えに至った2人。
携帯を手に取って求人でも開こうかと電源を入れた矢先…
『部隊に報告、現金輸送車を狙った武装強盗が発生。パトロール中の警官とヒーローは現場に急行せよ』
携帯に備えられた通信システムから警察官による無線が伝わった。
「・・・。」
「出動ですよね、先輩」
「あぁ…そうだな!」
約3年ぶりに鳴り響くパトカーのサイレン。
ようやく出番が再び回ってきたことに胸を躍らせる2人のヒーローは、勢いよく大地を蹴り上げて空へ駆け出すのだった。
コメント
1件
おおっ、第1話読んだよ!ヒーローなのに平和すぎて無職状態、しかも求人サイト見ようとしてるの笑ったw 3年ぶりの強盗発生で「出動ですよね」からの「あぁ…そうだな!」の流れ、めっちゃ熱かった🔥 逆に犯罪が起こって喜ぶヒーローって斬新だし、この先どうなるか気になるわ。続き待ってる!