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桃Side
つかれた
作業に区切りをつけ、深く椅子に座る。
身体的にも精神的にも割と限界が来ているようだ。
頑張っても頑張っても、どこまで頑張ればいいかわからない。
リーダーとしての立ち回りは
LANとしてのキャラは
最近ストレスからか眠れなくて、眠れてもすぐに悪夢で目が覚める。
俺以外のメンバーが、みんなシクフォニを辞める夢。
きっとそれは俺が一番恐れていること
休止をするなら全力でサポートするし、
活動の方向が合わなければ本音をぶつけ合う
なにがあっても、グループとしてあり続けることができればそれでいい
あいつらが簡単に辞めることはないとわかっていても、リアルな夢として見るのは苦しい。
ベットに潜り込む。
…あぁ、また今日も眠れない。
紫Side
「…なぁ、らん」
対面での会議が終わって二人きりになった会議室で、思い切って問いかけた。
「…ん?なに?」
「最近大丈夫か?元気なくない?」
「…えぇそうかな、別に大丈夫だけどw」
「心配してくれてんの?w」
…ほらまた、無理して作ったような声で無理して笑ってる
「ごまかさなくていい、つらいならつらいでいいから」
「…いやだから大丈夫だって」
「らん」
「……っ」
「らんは頑張ってるよ」
「…っ…!」
桃Side
「らんは頑張ってるよ」
「…っ…!」
…なんで、なんでそんな優しい声で
「シクフォニのために、いつも頑張ってくれてありがとうな」
いつもそんなこと言わないのに。
ゆっくりと視線を上げれば、まっすぐにこちらを見つめる黄色の瞳
「俺たちのことをたくさん愛してくれてありがとう 」
やめて、溢れるから
目に溜まったものは、今にも零れそうで
ふわっ
…あ、いるまが俺のこと、
「…ハグは、ストレス軽減させるらしいから」
「顔見えねぇから好きなだけ泣け」
「ぅ…うぁ…っ」
…あぁもう、溢れちゃったじゃん…
あの日、俺はすべて話した。
それは他のメンバーにも共有されたらしく、
今は毎日誰かが泊まりに来てくれている。
人肌のおかげか、メンバーといられる安心からか、少しずつではあるが眠れるようになった。
あの時、俺たちをこっそりみていた四人から、いるまが聞いたことのないくらい優しい声だったといじられ続けるのは、
また別のお話。