「そこの女子大生2人!!汚ねえ手で触ってんじゃねえぞゴラァ!!せっかくボディー直したってーのによお!」
『口悪いぞ松田』
「それより式!式!」
「あと10分だ!」
「急ごう!」
そう、今日は私たちの卒業式だ。
式中。
「そう言えば陣平ちゃん…さっき制服のままでどこに行ってたんだよ?」
「ああ…」
「ヒロの旦那が兄貴への手紙入れてえつーからよ…ゼロとセリと一緒に撮るの付き合ってやったんだよ!」
「近所のコンビニでインスタントカメラを買って撮ったんだ…制帽を被って…勿論、この儀礼用の装飾は外したけどね…」
「でも松田…その手紙出す前に写真を確認するって一度開けてたけど…ちゃんとポストに入れたんだろうな?」
「おうよ!出しといてやったぜ!この通り…男前にしてな♡」
「ひ、ヒゲを書き足してやがる!?警察官になりたてでヒゲは有り得ねえだろ!?」
「えー…いけてると思ったんだけどよ…」
「松田…お前なあ…」
「確かに…髭面も悪くないな…」
『「「「「…」」」」』
「え?何?」
「いや、変わったなあって…」
「両親の仇を確保したからな!」
「一皮剥けたってやつなんじゃね?」
「そうか?」
『さっきの写真、もっかい見して!』
「いいけど、なんだ、気に入ったのか?」
『お髭のヒロも大人っぽくてかっこいいよね』
「俺、将来髭生やそ」
「では、百田陸朗警視総監から祝辞を…」
「お!陣平ちゃん大チャンスじゃねえか!!」
「確か、総監ぶん殴る為に警察学校に来たんだってな…」
『いつ聞いてもすごい理由だよな』
「ま、まじで!?」
「ヒロと班長!松田を押さえて!!こいつなら本当にやりかね…」
「ばーか。殴るかよ…ガキじゃあるめーし…」
(((((ガキだな)))))
「卒業証書授与!卒業生代表…降谷零!!」
「はい!!」
『あー、長かった』
「なあなあ、みんなで写真撮らない?」
「おー、いいな」
『じゃ、私スマホ持つからみんな入って』
「何言ってんのセリちゃん。セリちゃんも入るんだよ!」
『じゃあ誰が撮るのさ』
「ちょうどあそこにいるじゃん」
『「「「「ま、まさか」」」」』
「そのまさか!鬼塚きょーかーん!」
「ん?どうした?」
「俺ら写真撮るんでカメラマンお願いします!」
「ああ、いいぞ」
『いいんだ』
こうして6人の集合写真を撮った。
「この後卒業祝いで飲み行かねえ?」
「いいね」
『「「「「「かんぱーい!」」」」」』
『みんな改めて卒業おめでとう』
「セリもおめでとう」
「ありがとう」
「とうとう俺らも警察官かあ」
「また集まろうな」
「そうだね」
「俺は爆処だけど、みんなはどこなんだよ」
「陣平ちゃんは知ってると思うけど、俺も爆処ー」
「2人揃って仲良いな」
『防護服ちゃんと着ろよ』
「もちのろーん!」
「当たり前だろ」
「俺はとりあえず交番勤務からだな」
『班長が交番のおまわりさんかー』
「人気者になりそうだな」
「確かに」
「そ、そうか?」
「そう言う3人は?」
「俺らは公安だよ。俺らも2人同時にスカウトが来たんだ」
「でも、ゼロは警察庁」
「「「警察庁!?」」」
『へえ』
「セリちゃん冷静だね」
『だって私も警察庁だし』
「「「「「え!?」」」」」
『部署は公安っちゃ公安だけだ課は流石にゼロとは違うかなー』
「流石ツートップ様だな」
「ならなんで俺達とは別でスカウト来たんだろう?」
『それ程秘密主義な部署ってことだよ』
「ま。またこうやって飲めるといいな」
『そうだね』
こうして6人で楽しく飲んだ。
コメント
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みんなで集まるためにもセリちゃんは任務でタヒぬわけにはいかないね!がんばれ! あと、6人卒業おめでとう!