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葵唯ってどんな人だっけな。
気になったから考えてみた。いや、思い出してみた。
思い出す という作業はとても精神に負担がかかる と思う。いい事も嫌なことも、連鎖的に蘇って来るからだ。
私は頑張った。
その結果色々思い出した。
彼は小学生時代、不登校だったという。本人が言っていた気がする。やっぱり1年の時、クラス一緒だったのかもしれない。
私の親友、そう 彼女、悠亜だ。彼女が学校に来れなくなると、席の近かった葵唯が話した。
─── 俺も不登校だった。
今 なんて?
私は苦しいとは思うことは何度もあるが、それで学校を休むことは考えられない。だから、悠亜を含め、葵唯のことも分からない。私は悠亜の為にも、そういったことを知りたいと思った。心から。
だから話したんだ。
彼に単刀直入に私は問う。
どうして学校にこれなかったの。
彼は教えてくれた。その時の目もまた、綺麗だった。瑠璃色をしていた気がする。
─── 分からないんだよね
─── ?
─── どうしようもなかったよ
彼は続けた
分からないから、助けてももらえない。
助けがないから、消極的になる。
消極的になるから、消えたくなる。
自分が要らない存在かと決めつける。
不のループだね。彼は微笑んだ。私は胸が苦しかった。