好きだよ、例え遠くに居ても君が好きだ。
僕は不器用だから上手く伝えられないけどでも、でも…これだけは言える。
「僕が一番に君を想ってる_____」
衝撃の結末まであと…
「今日も来なかったか」 ワインを飲みながらポートマフィアの裏切り者で俺のせフレ関係であった奴を思いながら俺はボソッとその言葉を吐き出した。
4年前、ちょうどヤツがポートマフィアを抜けた年。俺はその当時相棒であった奴…太宰治とある3つの契約を結んだ。まず一つ目は太宰がヤりたいと言った日の夜は必ずセックスをする事。二つ目は俺はネコ側だという事。三つ目は**必ず太宰以外の奴とセフレにならない事。**
一つ目と二つ目は俺も抜き足りなかったので嫌々応じたが、三つ目に関しては俺は疑問に思ったので「なんでダメなんだ?」ってきいたらアイツは少し考えるようなすぶりをして「君は僕の犬だから」と言った。俺は犬じゃねぇよ。…でも俺はまだ疑問に思ってたから「じゃあ彼女だったり彼氏は作っていいのか?」
って聞いたらなんか知らんけどめちゃくちゃ怒られた。気に食わねェ。…まぁ以上の理由から俺らはセフレ関係にいたった。でもこれだけは言わせてくれ…嫌々だけどな!青鯖みたいな顔とは散々言ってきたがアイツは顔だけは認めなくねェけど一丁前な顔してる。でもな、その顔とは裏腹に性格はとんっっでもなくクソなんだよッッッ!!!俺に対しても芥川に対してもあろうことか、首領までもにクソ見てェな態度をしやがんだ!俺はアイツ以上のクソ野朗を見た事ねェ!
…まぁでも惚れちまったんだからしょうがねぇよなぁ。
実はというと俺はまだ誰にも言ってねぇ秘密がある。それは太宰が好きだと言うことだ。一緒に任務している時も、一緒にふざけている時も…セックスした後2人でベットで寝転がってアイツの横顔を見ている時も、どれだけ「好きだ」と言いそうになったのだろう。これも全部全部太宰のせいだ。さっさと死んじまえ!!…嘘。ほんとは死んでほしくない。ずっと一緒にいたい。ずっとずーーーっと。でもぜってぇ言わねぇ、言ったら振られんのは分かってっから。…そしたらアイツの前でわーわー泣いちゃうから。 ねぇ好きだよ、好き好き、大好き。だからお願いこの恋に気づいて。
**
**
「あれっ?寝ちまったか?」 クソッ昨日夜更かしし過ぎたか? あれから俺はアイツの事ばっか考えちまってでもその気持ちが伝えられなくってイライラしてむしゃくしゃして最終的に泣けてきて。ワインを飲みながら「太宰このヤロー!お前なんか死んじまえー!!」だったり、「青鯖みてぇな顔しやがって!!」って言ったりいつもみてぇな悪口を一人でずっーと喋ってた。…今思えばすげぇ近所迷惑だな。また謝っとかねぇと。お菓子は何がいいだろう、なんて言って謝ろうとかって考えてたらいきなりドアが開いた。
「っ!誰だっ 」 急いで振り返るとそこには太宰がいた。 「やっほー、中也。遊びにきたよー」
「あっ、テメェ太宰何また勝手にドア開けてやがんだ!死ねクソ太宰!」
「わぁお、一つ口を開いただけでそんなに悪口が出てくるなんて君は天才だね…バカの」
「死ねぇぇえ!クソ太宰ぃぃい!」
ほら見てみろこういう奴なんだ奴は。こうやってコイツと喋ってたらなんで俺はコイツの事を好きになっちまったんだっていっつも後悔しちまう。…でもこんな会話でさえ安心しきっちまうんだから惚れた弱みってすげぇよな。
…あれ?何かコイツ偉く静かじゃねぇか?
「おい、だざ…「ねぇ、中也」
あれ?なんか怒ってる?…いつもの事だから気にしてなかったがちょっと太宰のことを悪く言いすぎたか?
「ねぇ、中也」
あれ呼ばれてる?
「…なんだよ。」
「昨日の夜泣いたの?」
「…は….っ?」
「やっぱそうなんじゃん。ねぇ、」
「は、いや泣いてねっ…」「泣いたんでしょ嘘つかないでよ」
ねぇ誰に泣かされたの?姐さん?芥川くん…もしかして…森さん?…まぁ誰でもいいや。ほらさっさと言いたまえよ。僕が殺してあげるから。
…えっ殺す?
「えっ!いやちげぇって!俺誰にも泣かされてねぇよ!強いて言うならお前の事思い出しちまって泣いただけで!勝手に勘違いしてんじゃねぇ!…よ」..あっ…
「私の事を思い出して泣いたの?」
「…そうだよ」
もうこうなったらやけクソだ。
「俺はお前の事が好きだ。気持ちワリィかもしれねぇけど…ずっとそういう目で見てた」
ごめん。
「…..」
何だよ、気持ちワリィって思ってんだろ。ほらさっさと振れよ。気ィ使うなんてオメェらしくもねぇ、オラァ覚悟出来てんだ。お前が付き合ってきたか弱い女よりもそういう言葉にはなれてる。…なんて言っちゃあお前の相棒なんだならよ。だから、だから…
「早く振れ…「私も…好き、だよ」
えっ
「えっ?」「一目惚れだったよ、君を見た瞬間すぐ恋に落ちた。運命だと思ったよ。」
えっ
「好きと君から言ってもらう為にいっぱい努力したよ」
はっ
「でも君ったら全然気づかないんだからほんと困ったよ」
うそだろ
「でもやっと罠にかかってくれたっ!」
なんで、どうやって。
「さぁ中也私と一緒に堕ちよう」
勝手に足が動いてしまう。なんでどうして。
ぽすっ。 彼の腕の中に入っていく。…堕ちていく。
「さぁ中也。私と一緒に帰ろうね♡」
嫌だ。嫌だ。行きたくない。でもでも…
「うん♡」
俺は太宰の虜だから
「早くお家に帰ろう♡太宰♡」
「…うん、そうだね♡」
ヤットオチテクレタ
ワタシノテンシガヤット
「愛しているよ、中也」
愛の罠に堕ちたのはダレカ
ー君と私の愛の巣
あとがき
私はいったい何を書いているんだ