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「秋の田のかりほの庵の苫をあらみ、わが衣では露にぬれつつ。」
「っていうことは『あ』だな!」
「何言ってんの、百人一首は下の句の部分を取るんだから『わ』でしょ。馬鹿なんだから。」
劉磨さんに悪態をつきながらもしっかりと取り札を取っている奏。
なんだか…
「ほほえましいね。」
「そ、それくらい俺にだって分かってるよ。下の句だもんな、百人一首っといやあ、下の句だもんな。」
「足引っ張らないでよね。」
「…劉磨と奏、お似合いだな。」
「それ言えてるわ。ほんと花月が2人を選ばなくてよかったよ。」
「あ、あはは……。」