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2,613
文章や口調等、拙い部分が多数見られると思いますが、ご了承ください🙇♀️
⚠️
『王子と執事』のおまけ編?番外編?です!!ぜひ本編をご覧になってください✨️
書きたいこと全部書いたので、とっても長いです!!申し訳ない!
気になるエピソードのみでも読んでいただければ嬉しいです💕
最後のお話はちょっとセンシティブです!
地雷の方は自重お願いいたします。
塩レモンおまけ②『王子と執事の未来』
Ep.1 報告
💛side
路地裏で太智の告白を受け入れてから既に1ヶ月が経とうとしていた。
何があったかというと、国王陛下がなにか察したらしく、太智へ王座を譲る準備を始めたのだ。
太智はいつの間にか忙しくなり、せっかく想いが通じ合えたのに、一度もふたりで話ができていない。
ちょっと、寂しい、かも……なんて。
「…はぁ、だいぶ疲れてんな、俺も」
きっとそれ以上に太智は苦労しているだろう。なんせ本当に急だったのだから。
主人を支えるのが執事の役目。
俺がしっかりしなければ。
少し緩くなった手袋をきゅっとはめ直す。
あとは王の証である、サファイアが散りばめられた王冠が太智の手に渡されれば、引き継ぎは終了。
というところで太智に呼び出された。
コンコンコンッ
「失礼します、太智様。仁人です」
どうぞーという声が聞こえ、中へはいる。
太智は部屋のソファに腰掛け、こちらを見つめていた。
あの時 _____告白された時と同じ目だ。
「どうぞ?」
太智に向かいの席を指され、それに従い腰をおろした。
「仁人ごめんないきなり」
「いえ……どうされたのですか?」
「えっとな、」
そこまで言って、んー、と言い淀む太智。
眉間にシワが寄り、目が合わない。
珍しいな………そんなに言いにくいことなのか?
それから少しして、太智が覚悟を決めたように自分で自分の膝を打った。
「仁人!」
「は、はいっ、!」
「俺、お前のことをちゃんとパパに紹介しようと思う!」
「あと国民たちにも!」
えっ!?
「どっ、どうしてそんないきなり…!?」
「いやーそれがな?パパが、俺から伴侶紹介されるまで王冠渡さんて言うてんの」
「はぁ、?」
「俺、パパに嘘とかつけへんし、仁人と一生を共にするってもう宣言したい」
「お願い、仁人」
「は、え…」
一生を共にしたい、だなんてよくそんな顔で言えるなこいつ…!
じわじわと顔に熱が集まる感覚がする。
太智が立ち上がり、にこりと微笑んで俺の顎を掬う。
「その反応って、肯定でええ?」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
太智に手を繋がれ、国王陛下のいる部屋へとたどり着く。
ここに来るまですれ違う人みんなに凝視されて、死ぬほど恥ずかしかった。
赤くなってる俺を他所に、遠回りして練り歩きやがって…。
横を睨むと、「可愛い顔せんといて」と返される。
なんなんだよこいつ…!
「パパー来たでー」
文句のひとつでも言ってやろうと口を開くより先に、太智がノックと共に国王陛下へ声をかける。
それに答える声が聞こえ、太智が扉を開ける。国王陛下と直接お話することは何度かあったが、やはりいつでも緊張するものだ。
「仁人連れてきたで」
「し、失礼いたします」
「おーよく来てくれた!」
深々と頭を下げると、国王陛下はにこやかに席を進めてくださり、太智と並んで腰掛ける。
太智、なんて言うんだろ。
そう思っていると、太智にいきなり腰を抱かれた。
「ほら、パパ、ちゃんと捕まえたで」
「……えっ、?」
「あっはっは!!さすが俺の息子や」
「な?言うたろ?仁人が俺以外選ぶわけないねん」
「いやぁーよくやった!太智!」
えっ、えっ?
どういうこと?ふたりはなにを言っているの???
目の前で繰り広げられるやり取りに声も出ず驚いていると、国王陛下がパチン、と指を鳴らした。
その瞬間、
「「「太智坊っちゃん!!おめでとうございます!!!」」」
仕事仲間たちが国王陛下の執務室の中外関わらず、あらゆる所から顔を出す。
「えっ!?!なに!?どういうことですか!?」
「おぉーみんなありがとうなぁ!」
なんでこいつはこんな平然としてられるんだよ。
状況が理解できず、あたふたしていると、メイド長様が泣きながら出てきた。
「えぇっ!?メイド長様!?」
「うぅッ、あんなに恋事にご興味がなかった太智坊ちゃんが、ッ、手塩にかけて育てた、仁人を、選んでくださるとはッ、!」
だばーっと泣き始めてしまったメイド長様に、そんなにか?と若干引きつつもハンカチを渡す。
太智を見ると、それはそれは満足そうに微笑んでいた。
さてはこいつ、見せびらかしたかっただけだな??
Ep.2 昔みたいに
💛side
「なぁー仁人?」
「はい、どうされました?」
「……はぁ、」
「太智様…?」
今日このやり取りをするのは四度目。
太智が俺の名前を呼んで、返事をしたら溜息をつかれる。
「あの、太智様、俺なにかいたしましたか?」
溜息というのはやはり心にくるものがあり、ついに聞いてしまった。
太智は大きな目でゆっくり瞬きをした後、口を開いた。
「んー、なにかしたって言うか、なにもしてないっていうか…」
「…というと?」
「っあー!!もう耐えられへん!仁人、俺らもう正式な婚姻を結んだ夫婦なんやから、その口調やめてや!」
「……ぇ、…」
「昔の口調に戻してってこと!」
……は、
なんだ、
「そんなことか…」
つい本音が漏れる。
太智がバッと立ち上がった。
「そんなことて!!俺めっちゃショックやったんやけど!」
「んははっ、ごめんごめん笑、太智可愛いとこあんね」
「は、はぁ!?」
「じ、仁人の方がっ、可愛いし!」
「太智だって可愛いでしょ」
太智がみるみるうちに赤くなる。
本当に可愛いなこいつ。
告白してきたやつとは別人みたい…いや、そのギャップに俺はやられたのか…。
そういえば。
「昔もこんなことあったよね。どっちがかっこいいかーみたいな」
「…え、そんなんあっ……あぁー!!思い出した!初等部に入るくらいの頃やろ?」
「そうそう笑、なんも変わらないな俺ら笑」
「仁人はちっこい頃から可愛かったもんなぁ」
「太智もね?」
「いやいや、俺はかっこよかったから」
「まあ正直確かにあの頃かっこいいと思って……」
……あ、
やばい口が滑りすぎた。
「…吉田さん……!?」
太智を見るとキラキラとした目をしている。「今俺の事かっこいいって…!」の顔。
「い、いやっ!!なんでもない!忘れろ!」
「いやいやいや、さすがに無理やろぉ〜」
「仁人顔赤いで!可愛ええー!!」
太智がぎゅっと抱きついて、頭を撫でてくる。
一応抵抗はしてみるものの、筋力がある太智には敵わず、諦めて大人しく太智の腕の中に収まった。
Ep.3 国民へお披露目
💙side
ついに王位継承の日がやってきた。
うちの国では新たな王とその王妃が国民全員に祝われることになっている。
「おーい!こっちの準備手伝ってくれ!」
「きゃあっ!ごめんなさい!花瓶のお水がっ…!」
「国民が集まってきてるわ!誰が誘導をお願いできる?」
「楽器隊はまだリハーサルか!?」
城内は目まぐるしい忙しさだ。
とかいう俺は、専属のメイドとメイド長に真新しいサファイアブルーの衣服を着させられてる。
国王が変わる事にその国王にぴったりの服を見繕うため、城の地下には歴代の王たちの服が飾られている部屋もある。
「太智様、少し腕をあげてください」
「はい、」
「あぁ、ここ少しほつれそう…。お直しいたしますね」
「ありがと、」
どれくらい時間が経っているのか。
正直飽きてきた…。
どうせそんな所見えへんしええんちゃう?
くぁっと欠伸をすると、メイド長に睨まれ、目を逸らす。
「よし!終わりましたよ!」
「あとは王冠を被れば完璧です。くれぐれも…、くれぐれも!お披露目まで崩さないようにしてくださいね」
「わかっとるよ、ありがとうな」
終わったぁ……。
乾燥した目をぱちぱちとしていると、ふたりが裁縫セットを整理し、部屋を出ていく。
「次はあっちよ!」
「はい!」
んー?何しに行くんや?
ま、いいか。暇やしちょっと城内歩いてみようかな。
扉を開くと、警備隊がいた。
「太智様、どちらへ?」
「え、なにしてんの、君たち」
「……実は、メイド長様に太智様を見張れ、と…」
「はぁぁぁ、抜かりないなあの人…」
申し訳なさそうにこちらを見つめる警備隊に良心が咎め、部屋へ戻る。
「あ、せや」
ベッドサイドのチェストをあけ、仁人と色違いのアンクレットを取り出す。
「…つけていくか、」
できるだけ服や髪が崩れないようにかがみ、足首にチェーンをはめる。
…仁人もつけてくれてたらええなぁ…。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「それでは皆様、ご注目ください。新国王の太智陛下です!」
幕の向こうから国民の歓声が聞こえる。
幕が開けられ、歩を進め、国民の前に姿を現すと、その歓声は悲鳴のように響き渡る。
「太智陛下ーー!!おめでとうございます!」
「今日も素敵です!!」
「きゃー!太智陛下!こっち見てー!!」
心から祝ってくれている国民たちに、嬉しさが溢れてくる。
「みんなぁー!!ありがとうなー!」
少しでも期待に応えられるように、思い切り手を振る。
また城下が沸く。
そこで、進行を担当している執事長がマイクを通して大きな咳払いをした。
「皆様、盛り上がってらっしゃるところ申し訳ない」
「先日太智陛下と婚姻を結ばれました、王妃もご紹介いたしましょう!」
その言葉にドキリ、と胸が疼く。
そういえば、パパに正式に王冠渡されてから、仁人に会ってない。
あ、メイドふたりが駆けて行ったのは仁人のところやったんかな?
王妃の衣装はその時の国王に合わせた、いわゆるシミラールックのようなデザインのドレスが作られる。
もちろんサファイアブルーの。
「幼い頃から太智陛下と生活を共にされてきた元執事の仁人陛下です!」
俺が出てきた幕が再び開き、仁人が姿を現す。
ドレスではないけれど、俺よりもゆったりとした装いで、かけられたマントにより見方によってはドレスっぽいデザインになっている。
「綺麗……」
思わず口からこぼれる程、綺麗だった。
綺麗に整えられた髪も、少し華やかな化粧が施されている顔も、伏し目がちにしゃなりと歩く姿も。
あんなに響いていた国民の歓声も、どこか遠くに聞こえる。
目が合い、ふわり、と微笑む仁人。
なんやねん、その顔…!!
顔が熱くなる感覚がする。
そんな俺をみて、少し驚いた顔で横に並んできて、笑顔をつくり、控えめに国民に手を振り始めた。
「きゃーー!!仁人様きれーい!」
「太智坊ちゃんやるじゃねーか!!」
「お似合いー!!」
国民へ手を振らなければならないのに、仁人から目が離せない。
「太智陛下?」
さすがに目線を送りすぎたのか、こちらを見てくる。
「ぁ、あぁ、ごめん。綺麗やなって思って、」
素直にそう伝えると、ぽっと仁人が赤くなる。
「あ、ありがとうございます…。ふふ、少し恥ずかしいですね、」
眉を下げてそう笑う顔に、愛おしさが爆発して、仁人の振っている手をとる。
「へっ、?太智陛下、?」
「あかん、仁人、可愛すぎるわ、」
国民がいようが関係ない。
いや、むしろ見せつけたるわ。よぉ見とき、俺の仁人を。
反対の手を仁人の腰に添え、体を固定する。
「仁人、愛しとるよ」
仁人だけに聞こえるよう、耳元で囁く。
「太智っ、!?」
顔全体が真っ赤になったのを確認して、唇を重ねる。
国民たちの黄色い悲鳴が聞こえる。
恥ずかしさからか、仁人が俺の体を押して離れようとするが、させない。
大人しく俺の愛を思い知ればええねん。
Ep.4 甘い時間
💙side
「太智陛下、着きました」
「はい、ありがと。今日はもう終わりやから、ゆっくり休んでな」
「お気遣いありがとうございます。お疲れ様でした」
即位を記念して行われる巡幸を終え、およそ1ヶ月ぶりに城へ戻ってきた。
あたりはもううす暗く、月がそろそろ顔を出そうとしている。
お付の執事に荷物を預け、風呂へ行く。
仁人に会いたいなぁ。
でも、巡幸してる間城のことは仁人にほとんど任せっきりやったから、仁人も疲れてるやろうし。
……たぶん、今仁人に会ったら我慢が効かないし、
「はぁぁぁぁ………つっかれたぁ……」
いつもならさっとシャワーするくらいだけど、倍の時間をかけてゆっくりと浸かり、風呂からあがる。
「あかん、どうしよ」
城に戻ってきた安心感からか、頭が冴え切ってしまっている。
仁人に会いたい。甘えたい。
寝間着を着て、ホットミルクでも飲もうかと廊下を歩いていると、「太智陛下!」と呼び止められた。
振り向くと、そこには仁人のお付のメイドがいて、息を切らしている。
「おぉ、どないしたん?」
「はぁ、っ申し訳ございません、は、ぁ、」
「落ち着いてからでええよ」
「はい、…っはぁ…、仁人様から伝言をお願いされていまして。ずっと探しておりました」
「伝言?俺に?」
「そうです」
珍しい。というか初めてや。
「…ん、わかった。なに?」
聞くと、メイドがポケットからメモ帳を取り出す。
「ええっと…、『太智、お疲れ様。太智の部屋で待ってるから、早く来て』だ、そうで……えっ!太智陛下っ!?」
メイドが最後まで言い切るより先に、廊下を走り出す。
あーごめんな、メイドちゃん。そしてありがとう!
風呂上がりに加え、走ったため、少し汗ばんでしまった。
俺の部屋に付きっきりの警備隊には離れるように伝え、中へ入る。
「仁人……?」
「!太智!…おかえり、」
仁人は俺のベッドの上で、優しく笑っている。
「仁人やぁ…!ただいま、!!」
「ふはははっ!お疲れ様。…おいで?太智」
仁人が手を広げる。
待って?その服って…。
床を共にするときの伝統的な〝お誘い〟の服やんな…?
「もう…じんと、そういうとこやで、」
「んー?笑なにが?」
このまま仁人を食ってしまいたい。
が、それではせっかくのふたりきりの時間がもったいない。
とりあえず、うんと甘えたるわ。
「仁人ぉーー…」
仁人を抱きしめ、胸元に顔を埋める。
思いっきり吸い込むと、仁人の甘い香りがして、すり、と頬擦りしてしまった。
「ん、ふ…だいち、今日は甘えたさん…?」
優しく頭を撫でてくれる仁人。
聖母か?今日は何しても許してくれそうやな…。
お返し、とそのまま優しく胸元にキスを落とす。
そこから、鎖骨、首筋、耳元、と順にキスを落としていく。
「ん、…っ、…ふ………ぁ、」
くぐもった息を漏らす仁人に、下半身がずんと重くなる。
顔中にキスを落としていると、くすぐったそうに笑っていた仁人がねぇ、と声をかけてきた。
「…なに?」
「…ここは?」
仁人が自分の唇を指さす。
「えっ、?」
「はぁ……ここには、キス、してくれないの?」
「……ぇッ、」
こいつまじか、
そうか、仁人って意外と寂しがり屋だったわ…。
でも今の状態の俺にそれって、だいぶ毒やからな?知っててやっとんのそれ?
なかなか動かない俺に、頬を赤らめながら、はやく、と呟く仁人。
そこで俺の我慢は完全に切れた。
「もう、どうなっても知らへんよ、」
「…うん、いいよ、」
仁人をベッドに縫い付けるように押し倒し、唇を重ねる。
食むような優しいキスからどんどん深くなっていく。お互いが舌を出して、求め合う。
唾液を送るようにキスをすると、こくりと飲み込むのが愛おしくてたまらない。
「ぁ、んん……ふ、あッ、…きもち、……んっ、だいち、……」
「ん、ふ……じん、と……」
珍しく仁人が自分から上半身を顕にした。
「だいち、はやくっ、」
「っくそ……、!」
こんな積極的なん初めてすぎる、!
可愛すぎやろ…!!
仁人が俺の首の後ろに手を回し、上体を起こすと、トドメの一言。
「はやく…だいちがほしい、…きて……?」
未来編終わりましたーー✨✨
毎度の事ながら、スクロールお疲れ様でした!
これで『王子と執事』は完全に終わりとなります。
たくさんの❤︎、コメント、ありがとうございます!!
そしていつの間にかフォロワー様が500人以上になっていて驚きです!嬉しいです!
前から500人達成したらフォロワー様限定の雑談・裏話用やリクエスト用のものをあげようと決めていたのですが、まだ❤️💛を書きたいのと、🩷💛のネタを思いついたので、リクエスト用は少々お待ちください!!すみません!
コメント
3件

時差コメ&初コメ失礼します💦 なんでもっと早くこのお話を読んでなかったんだろうと後悔するくらい素敵な作品でした😭 他の作品もこれから色々拝読させていただきたいと思います💖 フォローもさせていただきます🙇
えええっ、未来編も尊すぎるやろ……!!😭💕💕 太智が「仁人をパパに紹介する」って宣言したシーン、もう顔から火出るかと思った!!国王陛下もまさかの味方で、城のみんなで祝福してくれたの最高すぎる…! Ep.3の公開お披露目で、太智が国民の前で仁人にキスするところ、マジで叫びそうになったよ…!!「愛しとるよ」って耳元で囁くのも反則級やわ…!! Ep.4の甘々タイムも、仁人からの積極的アプローチに太智が完全に持ってかれる流れがエモすぎる…!! 完結お疲れ様でした、本当にいい作品に出会えて幸せです…!!🌸