君が僕を忘れても

番外編

これは、蓮の友人の涼太目線のお話です。

では、どうぞ。

涼太side

俺は、仕事が医者だ。

辰哉))お疲れ〜。

照))おう。お疲れ。

涼太))お疲れ様。

今のは、同じ病院で俺とも仲が良い深澤辰哉と岩本照。

辰哉))ねえ、照ー！

照))ん？どうした？

辰哉))ちょっとリハビリ担当して欲しい患者さんがいて…。

照))どんな人？

辰哉))えっと…。名前は、阿部亮平。

ん？阿部亮平？なんか聞いたことある…。

あ、そういえば蓮が…。

数日前、俺の友達と飲みに行った時。

友達の蓮が彼女と連絡が取れないと言っていた。

確かその彼女の名前…。

回想

涼太))その人、名前なんていうの？彼女さん。

蓮))亮平〜。阿部亮平。いい名前でしょ〜。

だから聞いたことがあったのか。

で、なんでその蓮の彼女さんが病院に？

辰哉))ん？涼太も興味ある？

涼太))うん。

照))じゃあ一緒話きく？

涼太))聞いとこうかな。

辰哉))じゃあ続けるね。

辰哉))で、その人が記憶障害で。

照))分かった。やる。

辰哉))さすが照。話が早い。

照))ん？涼太？どうした？

涼太))その患者さんって、どのくらい前から来てる？

辰哉))うーん、一、ニ週間くらい前。

涼太))ふーん。

照))どうかした？

涼太))ううん。

辰哉))そろそろ休憩終わりだ〜。

辰哉))じゃあ、俺行って来ます。

照))行ってらっしゃい。

これは後で蓮に伝えなきゃな。

数日後

蓮に伝えるか迷ったけど、やっぱり伝えることにした。

涼太))もしもし、蓮？

蓮))はい。

涼太))あの、彼女さんのことで…。

蓮))…。

涼太))蓮？どうした？

蓮))ちょっと行かなきゃ。

蓮))また今度ね。

涼太))えっ。ちょっと…。

そう言って電話は切られた。

あの後知ったのだが、電話の後に彼女さんに偶然あったらしい。

蓮は、「大丈夫」と言っていた。

2人が、幸せになるといいなと心の底から思った。