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この広い世界の頂点で。

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この広い世界の頂点で。

3 - 第1話

♥

47

2025年07月27日

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あなたは、もし、“この世界”が

存在しなかったら。

今のあなたは、しっかり“あなた”として

生きていけると思いますか?


『はい』なら、

この先へと進んで、

『いいえ』なら、

今すぐに引き返してください。


















“この世界”って?

何をとぼけているのですか。

ほら、さっさと選んでください。















「この広い世界の頂点で。」

第一章 ‐ 離れ離れ ‐ 1















───────♪

パソコンの画面に写っているのは、

俺の憧れの人、

「玲翔 琉梳(れいと ると)」さん。

琉梳さんは、モデルだ。

背も高くて、スタイル抜群。

俺もこんな人になりたい。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

今日もめっちゃ綺麗です!!

めっちゃ憧れてます!!!

これからも頑張ってください!!

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


こんなことを言うのも悪いけど、

玲翔さんはそれほど人気じゃない。

だからこそ───


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

おー!清川さん!!

今日もありがとうございます!!

憧れてくれてるなんて嬉しいですわぁ。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


認めてもらえる。

いわゆる認知ってやつだ。

俺は、玲翔さんからの返信が

嬉しくてたまらなかった。

そしてある日──


ぴこん。


ky「まじで送っちゃった…。」


思い切って玲翔さんにDMを送った。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

玲翔さんDM失礼します!!

清川です!!

俺、ずっと、モデルの玲翔さんに

憧れてて…!!

弟子にしてくれませんかっ!!

あと俺のことはキヨって呼んでください!!

突然すみません!!!

本当にすみません!!

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


送った後に、

こんなん、断られるに決まってるだろ…

とため息をついた。

「!」が多くて自分でも少し苦笑いする。


メッセージを消そうとすると既読がついた。

もう取り返しがつかない…。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ご連絡ありがとうございます!

じゃあ…キヨさんと呼ばせていただきます。

“清川 竜也(きよかわ りゅうや)”さん。

それで、モデルの件なのですが…

とりあえず一回、会ってみませんか?

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


心臓が飛び出しそうになった。

あっちから誘われた…

会える…推しに……!?


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ありがとうございます!!

大ファンです!!

“玲翔 琉梳”さんのことが

ずっと大好きで…!

あの、レト先輩…って

呼んでもいいでしょうか!!

もうずっとこれが夢で、

叶って嬉しいです!!!!!

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


嬉しさと同時に、不安が込み上げてきた。

あの玲翔さん、だぞ…?

ファンの人と会ってるって見られたら…


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

あ、あの!

俺一応玲翔さんのファンですけど…

ファンの人と、そんな気軽に会って

大丈夫なんですか…?迷惑とか…

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

全然大丈夫。

俺、ぜんっぜん人気じゃないねんし!(笑)

傍から見たらただの友達〜みたいに

見られると思うで、(笑)

あとレト先輩って呼び方、最高。

その呼び方されるの嬉しいわぁ〜

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


急なタメ口にドキッ、とする

…玲翔さんに会えるんだ、俺…













━━数日後━━


ky「えぇっと…ショッピングモールの…」


ky「っあ、いた!!」


俺は玲翔さんを見つけ、小走りで寄る


ky「れ、レト先輩!」


rt「…!お、キヨくん」


ky「こんにち………」


…え?

……キヨ“くん”…?????


俺は思わずかぁぁ、と顔が赤くなる


rt「あれ、どしたん、w顔真っ赤やで?」


ky「き、キヨ“くん”ってなんですか!!」


rt「いやぁ、なんか“さん”だと堅苦しいかな、て」


ky「いやいやいやいやいや!!!」


そんなことありませんよ!!

さん呼びでいいです!!!


ky「すっっごい嬉しいです!!!」


rt「あらまぁ、心の声出とるなぁ」


ky「あ」


何してんだ俺のバカ


rt「ふふ、w…意外と天然やなぁ」


ky「て、天然じゃないです!!!」


rt「はいはい、wほんじゃ、

適当にカフェでも行きますか」


ky「は、はい!!」

この広い世界の頂点で。

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