彼との告白は挨拶から始まった。
『こんばんは』
「あぁ…こんばんは?」
『突然だけど、僕は君が好きです』
「はぁ…」
…ん?好き???
『僕幽霊だけど…それでも愛して良いかな』
「ちょ、ちょっと待っ__」
___ドサッ
次の瞬間には、彼に押し倒されていた。
成人男性からだろうか、幽霊といえど力で勝てるはずがない。
意外と整った彼が笑う。
『大丈夫。優しくするから』
「ッそういう問題じゃ、」
力ではどうにも出来ないので、足で床を蹴り、壁まで後退りを繰り返し距離を取る。
ある程度の距離が開くと同時にゆっくりと距離を詰める彼の肩を足で蹴り、体を起こし玄関へと走る。
ガチャ__
鍵が閉まっているわけでも無いのに開かない扉を前に体が膠着する。
『逃がさないよ』
耳元で声がし、ゾクリと背筋に嫌なものが伝う。
後ろから伸びてくる腕を振り切り、二階へと全速力で走る。
なんなんだあいつ…何?本当…
2階の廊下へと足を踏んだ所で、靴下を履いていた訳でもないのにスリップする。バランスを失った体が宙に投げ出されると同時に、
死を覚悟した。
パシッ__
硬く瞑っていた瞼を開け、俺の腕を掴んでいるモノに目をやる。
そこには黒く渦巻く気持ち悪いヌメヌメとしたものが巻きついていた。
思わず振り解こうとするも解けない。
階下から登ってくる足音が聞こえる。
やばい…ッ__
一番奥にあった物置部屋へと走り込み、横にあった戸棚で扉を覆い被す。そしてそのまま物置部屋の最奥、クローゼットの中に身を潜ませる。
「ふぅー…ッ…ふぅーッ…」
全速力で走ったからか、はたまた最近運動をしていないせいか、底につきそうな体力が全力で酸素を求めてしまう。
ガチャ___
明らかに、扉の開く音がした。
息が止まる。
『どこに行ったの?』
語尾を伸ばす狂気的な声ではなく、ただ単純に質問するような話し声なのが一層怖く感じさせる。
体がカタカタと震え、止まらない。
ガラガラ___
『あ』
クローゼットの扉が開き、彼が現れる。
『見つけたぁ』
「ヒッ」
腕を引っ張られ、どこかへと連れて行かれる。
辿り着いた場所は僕の部屋だった。
ベットへと放り投げられる。
「こ、こっち来んな…‼︎」
『大丈夫大丈夫』
壁に背中が当たる。
『優しくするから__』
服に手を入れられ、肌を長い指が這っていく。
抵抗しようと動かした手は何かヌルヌルとしたものによって上へ上げられ縛られ、逃げ道も、抵抗も出来なくなってしまった。
「やめ、ろッ…、」
服の中を弄っていた指が動きを止める。
次の瞬間、頭に電流が走ったような感覚に襲われる。
「い゛ッ…、⁉︎」
胸の辺りがジンジンと痛む。彼が触っているせいだろうか、気持ち悪い。
「やめ、やめろ…やめろっやめろ、」
両腕を縛られているおかげか、身を捩る事しかできない自分がなんとも惨めで目の端に涙が滲んでくる。
キュッ
「ひッ………ん゛ッッ、…♡」
『可愛いね』
「ッゾクゾクゾク…♡」
なんだろう、今の。知らない。
顔が良いとは言われたことがある。何度か女と付き合ったこともあった。
だからシたことはあったんだ、けど…
される方は初めての経験だった。
グイッ
「⁉︎な、なにすんだよ…‼︎」
足を持ち上げられM字開脚にされる。屈辱的だ。
彼は笑っていた。
キュッ
「ッ乳首やめろ、って…、んッ゛」
乳首で感じるとか、女みたいじゃん…、
彼の顔が近づく。
『痛かったら言ってね』
そう言うとほぼ同時に尻の穴に何かが入ってくる違和感を感じる。
「ヒッ‼︎…な、何して、」
『大丈夫。ゆっくり呼吸してみて』
力まないで…と宥められ、指示通りゆっくり呼吸を繰り返してみる。入ってくる指がヌルヌルとしているのは何故だろうか。
「こ、っち、み、見んな…ぁッ″♡」
頭がふわふわする。
『ね、自分の指でやってみて』
「…へ?」
手の平に何かヌメっとしたものをかけられ、後ろに指を持っていけるような体制にされる。
え?自分で…?ぇ?
しかし冷静になれば他にやられるより自分でやる方が恥ずかしくないだろうと考える。
それに自分だと手が抜けるからなんの問題もない。
つぷぅッ…、♡(指入
「ふ、ぅッ…、」
ふるりと体が震える。
そんな様子をじっと、前から見られる。
ぐちゅッ…、ぐちっッ..♡
「んん゛ッ…ふッ……、″♡」
『声我慢しなくても良いよ?』
「ッるさい…‼︎、」
彼の澄んだ瞳がずっと自身の行為を見ているのに対し、羞恥心が止まることを知らない。
とてつもない感情の起伏に襲われながら、また指の動きを再開する。
ぐぷ…ッ、♡
「…ッ…、ふっ」
『それじゃ気持ちよくなれないよ?』
「…へ?」
じゅぶッッ、‼︎♡(指入
「お゛ッ……ぁ、ッ…⁉︎♡」ビクビクッ
自分の指と相手の指がぐちゅぐちゅと嫌な音を立て、柔らかくなった中で絡まり合う。
「指、入れるなッ…まだ、俺の入っッ…てぇ♡」
『いい?お尻を使う時はね…』
ぐりゅッ…、‼︎♡
「うぁ゛ッ…、⁉︎」ビリビリビリ
頭が真っ白になる。
「は、…ッ、へ、にゃ、なに、?」
『ここ前立腺って言うの。覚えようね』
ぐりゅッ…、ニヂュッぐちゅ…ぐにゅッ♡
「あ゛ッ♡…ひ″、やだやだやだッ」
『何がやなの?』
「そこばっか、おさ、ないでッ…、♡」ガクガク
『そこって…どこ?』
ぐにゅ…、♡ぐにゅ♡
「あ″、ッ♡ぃ″ッ…〜‼︎♡」
『イって良いよ』
「だ、め、ダメダメダメッ…″‼︎♡」
『ふぅ〜…♡』
「ふぁ♡…あ、ゃッ、やば…ぁッ″♡」
ぐりゅッッ″…♡
「ッ″〜〜ーー…ッ、‼︎?♡」
どぴゅ…びゅる、ッッ…♡
「ぁ゛…ッぅ、…♡」
『いっぱい出たね』
「はー…ッ、はー…ッ…こ、」
(こんなイき方、知らない…、)
コメント
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のりしおさんの書くセンシティブで救われる命がある…久しぶりの供給だぁ!!
おっふ……(吐血