キーンコーンカーンコーン…
は「よし、このくらいか。雪くん蒼くん、教室もどろー」
渡り廊下の掃き掃除を終えて、近くで掃除をしていた双子に声をかける。
先に振り向いたのは雪くん。
雪「はるちゃん!ほうき、僕が持つよ」
は「ありがとう」
別にほうきくらい、と思ったけど厚意は素直に受け取ろう。
雪くんにほうきを渡して教室に向かって歩き始める。
外はあたたかいが、風が冷たい。
は「さむぅ〜」
蒼「風つめたっ」
雪「はよもどろー」
蒼「これ1ヶ月続くのまじか〜」
掃除は1ヶ月サイクルらしい。
1ヶ月後には教室掃除かー。
雪「なら5月外掃除のほうが良かったな〜」
口々に外掃除への文句を連ねる。
私たちはクラスメイトに混じって、教室へ向かう。
双子は相変わらず、注目の的。
ガラガラ…
教室の扉を開けて足を踏み入れる。
そこには、掃除をし終え、帰り支度をしているクラスメイトがいた。
夕「あ、はるちゃん蒼くん雪ちゃん。もうすぐ帰りのホームルームが始まるから、鞄準備して席ついて待っててって先生が」
おや?
雪ちゃん?
は「あの、夕海殿。雪ちゃんとは?」
夕「さっき委員会のとき喋ってて。雪ちゃんってかわいいから雪くんより雪ちゃんって呼びたくて聞いてみたらOKもらったの」
なにそれ積極的〜。
雪「まぁね、僕かわいいし?」
なにそれナルシスト〜?
でも否めない。
女子よりかわいい顔しやがって。
なんて思っていると。
ガラガラ…
扉の開いた音。
夕「あ、先生戻ってきた。じゃ」
夕海は急いで自分の席へ戻った。
蒼「俺らも座ろうか」
私と蒼くんと雪くんはそれぞれ自分の席に着いた。
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