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街は、いつだって幸せそうだった。
昼下がりの商店街。
焼きたてのパンの匂い、子どもたちの笑い声、肩を並べて歩く恋人たち。
誰もが柔らかく笑っていて、まるで「不幸」なんて言葉は存在しないみたいに。
👑「……なんや、この街」
ぼそりと呟いた。
その光景は少しだけ“作り物”に見えた。
笑いすぎている。
満たされすぎている。
まるで――感情が均一に整えられているような、不自然さ。
👑「まぁ、気のせいか‥」
首をかしげながらも、みことは歩き続ける。
けれど、ふとした分かれ道で足を踏み入れた路地が、すべてを変えた。
光が、消えた。
さっきまでの温かい色はどこにもない。
湿った空気、ひび割れた壁、誰かの気配だけが残る狭い道。
👑「あれ……ここどこや……」
引き返そうと振り向いた瞬間、
?「ねぇ、おにいさん感情、買わない?」
不意に、声が落ちてきた。
低くも高くもない、ただ“空っぽ”な声。
みことが振り返ると、そこには一人の子どもが立っていた。
まだ幼い。
八歳くらいだろうか。
細い腕、色の抜けたような瞳。
👑「……へ?」
思わず間の抜けた声が出る。
子どもは、無表情のまま続けた。
?「お金くれたら、預かることもできるよ」
まるで、当たり前の商売みたいに。
?「喜びとか、好きとかは……もう無いけど」
その言葉に、みことの胸がざわつく。
👑「 何言ってるの、君……」
子どもは首を少しだけ傾けた。
?「怒りとか、悲しみならあるよ。いっぱい」
淡々とした口調。
そこに、感情の揺れは一切ない。
👑「……なんや、それ」
みことは一歩、近づく。
子どもの目を覗き込んだ瞬間――
ぞくり、とした。
そこには、何もなかった。
喜びも、恐れも、期待も。
ただ、空洞のような静けさだけがあった。
👑「‥名前は?」
気づけば、聞いていた。
少しの間のあと、子どもは答える。
🦈「……こさめ」
その名もまた、感情のない声で落ちた。
👑「…おれは…みこと」
なぜか、名乗り返していた。
沈黙が、二人の間に落ちる。
遠くで、誰かの笑い声がした。
表の世界から流れ込んできた、幸せの音。
けれど、この路地には届かない。
🦈「ねぇ」
こさめが言う。
🦈「買うの? 買わないの?」
その問いは、ただの取引のはずなのに。
👑「……買わへん」
みことはゆっくり答える。
👑「でも」
一歩、さらに踏み込んだ。
👑「こさめちゃんと話したいんやけど、あかん?」
こさめは、少しだけ目を細めた。
🦈「‥いいよ」
題名【君に幸福を】
主人公👑
設定
👑 19歳 この街には引っ越してきたばかり
🦈 8歳? ??
👑🦈の長編書いてなかったなと思ったので書きます
そろそろ🍵🦈の長編完結させようかと
あ、この作品のタイトル画像?作れる方ほんっとうに募集してます
AI画像作成するの苦手すぎて無理やったw