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周辺を探索することにした真緒。
手当たり次第に引き出しを開けていくも何も無し。
「…ほんと、どこだ?」
この部屋にいても仕方ないと思い、真緒の身長よりも少し高いくらいの扉を開ける。
「っは?」
かたん、と小さな音を立てて扉を開けると、殺風景でもなく、逆に豪華でもない普通の廊下があった。
階下で人の声が聞こえる。
どうやら真緒のいた部屋は2階だったようだ。
「さて、どうしたものか。 」
階下へ降りるか、そのまま2階の探索を続けるか。
自分の身分も容姿も知らず、名前も知らない。
「とりあえず、自分の見た目と名前は知り たいなぁ…」
どの世界においても、見た目と名前は必須だ。名前よりも重要視される見た目を真っ先に確認したい。
現在自分の目で捉えることができているのは、スプルース色の髪…セミロングくらいの長さだろうか。
肌は白く透き通っていて、細めの手足。
瞳の色は目視できないため、何処かに鏡があるといいんだが…。
「もしかして、あれがトイレか?」