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クソッタレ。4列シートの下に身を潜め、俺は毒づく。
世界征服を目指す悪いもの達の改造人間である俺は、長距離バスの乗客をまとめて誘拐することにした。
なのに俺が隠れてるシートに座ったこのデブは、2度も俺の邪魔をしやがった。
最初は出発だ。指定の時間に遅刻したフリをして、バスの出発をわざと遅らせた。おかげで道に仕掛けた大量の時限爆弾が全てパアだ。
偶然じゃねえ、この野郎、俺の頭上にデカケツを下ろす瞬間「俺はこいつらとは違う」確かにそうつぶやいたんだ。
しょうがねえから催眠ガス作戦に切り替えたら、今度はすました顔でハンバーガーの包みを開いてモソモソ食い出した。これじゃ折角のガスも台無しだ。
運転手がハンバーガーの臭いを嫌って、ご丁寧にバスを停めて換気しやがる。こっちはこぼしたポテトの塩が目に染みて、涙が出そうだ。
もうこれ以上、作戦の失敗は許されない。だがこのままじゃ、確実に3度目の妨害が来る。
再び動き出したバスにつられるように、俺は決意した。このデブは直接殺さなきゃならねえ。
爪を研ぎ、牙を剥いてシートから這い出たのも束の間、怖れていた3度目が最悪のタイミングで来やがった。
「もぉダメェ!!我慢できないナリ!!漏れちゃうナリィィィィィ!!(ブリブリブリドバドビュパッブブブブゥ!!!!!ジョボボボボジョボボボ!!!!!!!ブバッババブッチッパッパッパパ!!!!!!」
クソッタレ。