TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ダンディー・ダーリン「年上の彼と、甘い恋を夢見て」

一覧ページ

「ダンディー・ダーリン「年上の彼と、甘い恋を夢見て」」のメインビジュアル

ダンディー・ダーリン「年上の彼と、甘い恋を夢見て」

49 - スーツが似合う年上の彼に、ときめいて惑わされて -29-

♥

21

2024年08月25日

シェアするシェアする
報告する


腰から下にバスタオルを巻き付けただけの姿に、にやけ顔があっという間に吹き飛んで、驚きに目をしばたいた。


「そっ、そのかっこうは……っ!」


さすがにスーツをスマートに着こなすだけあって、引き締まったいい身体で……って、


ちがーーう! 違うって、そうじゃなくてと、視界から彼の裸体を慌てて外すと、


今度は、昨日の夜に言われた、『裸にしたいのか? 私を』という台詞がよぎって、顔がぶわっと真っ赤になった。


「……どうしたんだ? そんなに真っ赤になって」


ふと気づけば、しっとりと水滴を含んだ、なまめかしくおとこうるわしい厚い胸板が目の前にあって、


まさに水も滴る……なんて、思ってる場合じゃなくて!


「……ふっ、ふ、服を……」


声を詰まらせつつ、やっとそれだけを口に出した。


「ああ、服なら、」


と、濡れた髪をタオルで拭きながら、


「汗が引いたら、着るから」


こちらの動揺など気づいていない風で、なんでもないことのように蓮水さんが話した。

そうだった〜……彼って、知らぬ間に人を惹きつけちゃうタイプの、天性の人たらしさんだった──。


せめて計算ずくとかならかわしようもあるのに、当人が無自覚じゃ全くかわしようもないよね? と、ひとりため息を吐くと、「シャワーを浴びて来ますね…」とだけ言い残して、すごすごとバスルームへ向かうしかなかった──。

ダンディー・ダーリン「年上の彼と、甘い恋を夢見て」

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

21

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚