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#めめこじ
雫
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水瀬菜音
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とりあえず俺の告白が蓮にダメージを与えていたのは確かみたいだから。申し訳なさ過ぎて、何か俺に出来ることがあればしてやりたい。
拗ねた顔のままの蓮が、じっと俺の顔を見つめる。やばい、マジのイケメンは破壊力まで半端ない。
「ちゃんとした告白、もう一回して」
「へ…?」
「…今度はちゃんと答えるから。お願いだから、もう一回『好き』って言って。勝手に失恋しないでよ」
拗ねた顔から切ない表情に変わって、最後は懇願するみたいに蓮が呟く。それと同時に、じわじわと俺の頬が熱くなっていった。
蓮が俺に、ちゃんと告白してって言ってる。それなら断らなかったからって、そう言って。
じゃあ蓮は本当は、俺のことずっと好きでいてくれたの?
本当に、ちゃんと告白していいのか??
「…俺、失恋しないの?」
「しないよ。させない。俺が貰うから」
「ずっと、蓮のこと好きでいていいの?」
「寧ろこれから先、ずっと俺以外好きにならないで」
まさかこんな日が来るなんて思わなくて、胸がドキドキする。
蓮をじっと見上げると、切なそうなでも優しい眼差しで俺のことを見てた。
本当は、ずっとこんな風に見ててくれたのかな。
告白する前から視界が滲み出したけど、構わずに口を開く。
「蓮が、好きです。俺はもう、ずっと蓮のものだったから…蓮も、俺のになって」
「…俺だってずっと、佐久間くんのものだったよ。佐久間くんが好きです」
そう言ってふわりと微笑んだ蓮の胸に思わず飛び込んだ。ぎゅうっとしがみつくように抱きしめると、蓮も俺の背中に腕を回して抱きしめ返してくれる。
届いた、俺の告白。こんな風に受け止めてくれる日が来るなんて、思ってもみなかった。
「蓮、好き。大好き」
「俺だって、ずっと好きだったよ。佐久間くんしか見てなかった。知らなかったでしょう?」
「…全然、知らなかった。俺の片想いで、脈なんてなくて、ずっと届かないもんだと思ってた…」
「俺も、ふざけて告白出来るくらい佐久間くんにとっては完全に対象外なんだなって。本当に想ってくれてるとは思わなかった…」
「ごめん、そうだよな…」
蓮の気持ちを考えてみたら、そりゃモヤモヤするよな。意趣返しにばっさり振りたくもなる。
振られるのが怖くて嘘の告白繰り返してたなんて、完全に俺の身勝手でしかない。申し訳なさ過ぎて、ぎゅうっと蓮にしがみついた。
「何でちゃんと告白しなかったの?」
「それは、だな…言っても怒らない?」
「うん、怒らないから教えて」
「あのな…ちゃんと振られるの怖かった。失恋するのも悲しいけどさ、振られたら諦めなきゃなんないだろ? それが嫌だった」
「どういうこと?」
「…俺は、ずっと蓮のこと好きでいたいから。届かなくても叶わなくてもいい。蓮以外好きになれないから。でもさ、告白して振られて、お前に『俺のこと好きでいるの止めて』って言われたら好きでいられなくなるだろ…」
俯きながらごにょごにょと説明する。自分でも何言ってんのかよく分かんないけど。蓮はどう思うだろ。
重いかな。気持ち悪い?
何て思われてるのかが怖くて、蓮の顔が見られない。
コメント
3件

2人とも切な可愛いすぎです💕
「ちゃんとした告白、もう一回して」って蓮くんに言わせたところ、めちゃくちゃ胸にきました…! お互い「ずっと好きだった」って伝え合うシーン、本当に待ってた瞬間で、読んでるこっちまで涙が出そうになりました。ふざけた告白ばかりしてた理由を「振られるのが怖かった」って素直に話す主人公も、それを受け止める蓮くんも、すごく愛おしいです。お互いの想いがようやく届いてよかった…!